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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(118レビュー)
初めての村上春樹。好きか嫌いかで言ったら好きな作家だったけど、わからないことだらけだった。
けれど、今これを読むことに意義があったように思う。今だからわかった部分もあったような気がする。
村上春樹に初めて出会った一冊。
中学生・・・だったと思う。
阪神淡路大震災を題材にした、連作短編集。
当時、中学生なりに一番とっつきやすかった『かえるくん、東京を救う』が好きでした。
かえるくんは一体何と戦っていたんだろう。そのことが、頭では理解できない、でも、心の中ではなんだか分かっている気がする・・・。
そんな村上春樹初体験でした。
今は『蜂蜜パイ』も好きです。
3.11の後しばらく、テレビを見る毎に作中の女の子が見る悪夢を思い返していました。
それぞれ独立した短編だが、阪神淡路大震災を軸としたオムニバスともいえる。
『蜂蜜パイ』は人物設定が「ノルウェイの森」に酷似。
表題作の『神の子どもたちはみな踊る』はのちの『1Q84』への暗示とも思われる。
書き下ろしである『蜂蜜パイ』以外は最終的に出口がない感じ。
オウム事件や阪神淡路大震災のあった90年代後半の作品で、少なからずこれらの出来事をモチーフにしているようなので、安易に結論や光を見出すようなことはしなかったのかもしれない。
球場でのシーンがとても印象に残っていて、
ふとした時に思い出してしまうことがあります。
このように思わせる作品はなかなかありません。
他の作者と何が違うからなのかは説明ができないのですが、
そのように印象を残す書き方ができるところが村上春樹の
凄いところであり、私が魅かれているところだと思っています。
2011/10/25
「カエルくん、東京を救う」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3502901
カエルくん:中村メイコ
ラジオ深夜便のラジオドラマ
ある日文学好きなカエルが、‘私’の前に現れた。彼(または彼女)は、‘私’に東京を救うための戦いのパートナーになって欲しいと告げる。
これは原作を読まないと分からないわ。
今の生活が続くことに,疑いをさしはさまずに生きている私たちが,大きな災害をきっかけに,新しい可能性や別れに直面すること。何かを失うこと。責任を引き受けること。そういうことが心の深いところから組みなおされていくのがありありと感じられた。蜂蜜パイの力強さに落涙。
*9月26日,再読終了。神戸への旅行に持っていくまで,あの震災の話だということを忘れてた。
表題作とかえるくんと蜂蜜パイが好きかな。表題作はとにかく踊っている時の描写が良かった。あまりにも非現実に目に浮かぶようだった。
かえるくんがクロノトリガーで再生されたが、まあ中々好きだった。軽い会話が良い。
蜂蜜パイは村上春樹には珍しいというべきか、主人公が非常に応援したくなるので好きだ。カリカリの蜂蜜パイ、ぜひ食べたい。
阪神淡路大震災の報道を受けた視聴者?をテーマにした短編集。例え直接な被害者ではなくて、決して自分自身が被害を受けていなくとも、影響はあって、それをどう受け止めるかという六つの話。
わからなかったりもしたんだけども、それぞれカタルシスがありよかったです。
でも表題作はどうもマジでわかんなかった。
阪神大震災後の短編集と知らず今回手に取ったので、感慨深いものがあった。「UFOが釧路に降りる」「アイロンのある風景」「神の子どもたちはみな踊る」「タイランド」「かえるくん、
東京を救う」「蜂蜜パイ」以上6編。
今だからこそ、読まなくてはならないという焦燥感にかられて慌てて本棚から持ってきた本。相変わらず村上春樹の小説はあまり好きにはなれない。でも心には響いてくる。そして多分ノルウェイの森の印象が強すぎるからだけど、ビートルズのNorwegian Woodが聴きたくなって、Rubber soulを取り出してしまう。
この本に書かれた「神戸の地震」から16年。あの時でも今でも、震災で命を奪われた人はもちろんだが、生き残りながらも心を傷つけられた人々もまた被災者といえるのかもしれない。
日本列島の断層の下で、とろけた脳みそで今もなお憎しみを放ち続けて地盤を揺らし続ける「みみずくん」と戦う「かえるくん」にはワタシたちはなれないけど、多くのものを失い、あるいは心を傷つけられて不安に悩んでも、愛する人や自分を欲している人のそばにいてあげること、そして守ってあげること、一緒に歩いて行くことしかできない。そうして人は全てを受け入れ、明日の方向を見て、生きていかなきゃいけないんだ。
阪神大震災を通低するモチーフとして書かれた連作短編集。この機会に読み直してみた。
物語の中で震災は直接的に描写されていないが、遠く離れた出来事として描かれ、そのことで何らかの断続性を暗示する象徴となっているように感じる。
いずれも秀作。
最後の「蜂蜜パイ」はいいですね。
善也は最悪の二日酔いの中で目を覚ました。懸命に目を開けようとするのだが、片目しか開かない。左のまぶたが言うことをきかないのだ。夜あいだに頭の中が虫歯でいっぱいになってしまったみたいな感触があった。腐りかけた歯茎から汚い汁がにじみ出て、脳味噌を内側からじわじわと溶かしている。そのまま放っておいたら脳味噌はやがて消えてなくなってしまうだろう。でもそうなるのならそうなってもしょうがないじゃないか、という気もした。できることならもう少し眠っていたい。しかしこれ以上眠れっこないことはよくわかっていた。眠るには気分が悪すぎる。
とある作品の中で「かえるくん、東京を救う」という小説を探すというシーンが描かれていた。それはこの本に入っている短編の名前である。この短篇集の中で一番大好きなのが、この「かえるくん、東京を救う」である。...
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