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みんなの感想・レビュー・書評
(96レビュー)スギハラ・ダラーの前の本です。インテリジェンス。ガーベージ・イン、ガーベージ・アウトですから、(1)入れる情報の質を高める、(2)その情報による深い洞察ができるようなトレーニングをする、ということがこの本を読んだ際の結論の一つ、と思いました。(この本はいろんな側面から読むことができますが)
情報を巡る、国家間のし烈な争いを描いた物語。情報という扱いが難しいものを対象としているため、どこまでがフィクションなのか、判別することは難しい。
外交官、諜報員など、それぞれの立場の思惑が絡み合う。
誰にでも分かりやすいように書かれているためか、終盤は非常にすっきりと事が進む。
私としては、もう少し謎を残したまま結論を迎えて欲しかった気がする。
とはいいつつ、本書を読了した駅のホームで、私の不意に後ろに立った乗客に、思わずドキリとする私であった。
世界で起きていることの舞台裏が見えてくる、素晴らしいドキュメンタリー小説だった。外交・インテリジェンスというものがどれだけこの世界を支配しているのか、我々の知らないところでどのような駆け引きがあるのか、時代背景も含めて理解を深めることができた。
佐藤優氏の小説と本書はとても関係性を感じる。
この本を何年も読まずに積んでいたことを後悔している。
いろんな意味で不思議な小説(?)。はじめ、北朝鮮製偽造100ドル札をめぐる国際謀略小説かと思っていると、それがスパイ小説になり、最後は冒険小説調に転ずる。偏見かもしれないが、この手の小説は、著者が得意とする(こだわりのある)分野の描写がしつこくなる傾向が見られ、本書でも居食住、嗜好品、外交、諜報、いずれにもこだわりがあるようなシーンが展開されていく。すると、普通はバランスが取れなくなり、ストーリー全体が破綻するのだが、本書の場合、何となく、それほどの破綻もなく終わる。書きたい事が決まらないまま書き出した小説でもなく、書きたい事を詰め込み過ぎた小説でもない。書きたい事が、それなりにうまく配置された小説というべきか。
ただ、それは食事のシーンに象徴されるように、メニューを連呼するばかりで、食するシーンがほとんど無く、おいしさ(味覚)が伝わってこない。
外交ジャーナリスト手嶋龍一の久しぶりの著作ということで、期待して読んだが、小説という形がよくないのか、どこまでが真実で、どこからが創作なのかが曖昧なのが、逆に小説の書き手としては、高くないのかなと思ってしまう。
やはり、手嶋龍一はノンフィクションを書かせた方がよいのではないだろうか?内容としては、北朝鮮に拉致された印刷工が、ウルトラダラーという、偽札としては基準が高いものを作り出し、それを追うインテリジェンスのがるスティーブンの話なのだが、視点がいろいろな人に移るので、読みにくい。
真実こそ、手嶋さんにとっては書きがいがあるのではないか?
ウルトラ・ダラー。 極度に精巧な偽100ドル札。 この流通を巡り、 日米欧をまたにかけたドラマが展開する。 主人公はBBC日本特派員にして 英国諜報員のスティーブン。 さながら007か。 スティーブンは日本文化を解し 日本語も流ちょうに操り 篠笛を美人師匠に学ぶ。 しかもこの美人師匠の麻子といい関係。 ちょっとしゃくにさわる。 話は偽100ドル札が北朝鮮で印刷されているとい... 続きを読む »
ん?となるラスト。
知識のひけらかしにすぎない文章。
など、所々で苦痛になる箇所が散見していました。
ストーリーも盛り上がりがなく、一貫したプロットも見えない。
ブックオフで100円で売っていた理由も納得です
300ページ強くらいの小説なのに、 物凄く長い小説を読んだような気分です。 私みたいな脳みそからっぽの人間には難しかった。 でも頑張って読みました。 問題にしてることとか内容はまったくちがうけど、 ダビンチコードみたいな感じ? どこまでが本当か分からない。という意味では。 この本を読んで分かった事は、 本当に大事な事は 先生と呼ばれる国会議員でさえも知らないという事で... 続きを読む »
北朝鮮の作った精巧な偽札がタイトルになっています。
物語はその偽札を追う英国情報機関の若者に日米、そして北朝鮮、中国のスパイ達が入り乱れて展開していきます。
最初はゆっくりと進んでいく物語は、中盤からスピード感が増し、意外な方向へと転換していき飽きません。
実際に起こった事件などが効果的に挿入されており、外交ジャーナリストらしい臨場感のあるスパイ小説にです。
イギリスBBCの東京特派員として、 世界各国を飛び回るスティーブン・ブラッドレー。 密かに諜報員としても活動している彼は、 北朝鮮によるものとされる超精巧なニセドル札「ウルトラ・ダラー」の 情報を手に入れた。 官房副長官の女性キャリア、アジア太平洋局長、 英国諜報員である同級生とその上司など、 さまざまな関係が交錯し、情報戦を繰り広げていく。 かつて日本から忽然と姿を消した... 続きを読む »
表向きはBBCの日本駐在社員、裏では情報部員でもあるイギリス人のスティーブンは、ダブリンで非常に精巧に作られた偽百ドル札が発見されたと知り、その作成元を探る。
国をあげて作られた偽札には、東アジアの勢力図とアメリカの影響力が関係していた。
なんか、実在の著名人や事件がばんばん登場して、まるでノンフィクションのようなフィクションになっている。いままであまり触れなかった手法だから、最初は面食らった。単純な単語としてではなく、ここまで時事ネタを織り込んじゃっていいの?
話は壮大なわりにラストは少し物足りない。
ダン・ブラウン読んだあとにこれ読むと、なんかべったりした感じで薀蓄がうざったいというか、途中で飽きた。最後まで読んで、やっぱりつまらなかった。この作者はノンフィクション作家になるべきだったと思う。でなければジャーナリストを続けたほうがよかったのではないか。
脅威のリアリティを感じながら読み終えた.
著者の経験と取材に裏付けられたこの本は,物語中のドラマが織りなす緊張感と,これが現実におこることを想定したときの緊張感.この2つが交互にやってくる.
常に新しい知識が流れ込み,黒幕を推察することで常に頭脳を刺激し続けるこの感覚が読了時にちょっとした安息を齎してくれるが,内容が内容だけに完全にすっきりするわけではない.少しもやっとした感じが寧ろ丁度いいと思った.
おもしろ~い。
外交って、こんな世界なんだと、目が覚める一冊。
この本で手嶋さんの著書に目覚めました。
国際政治がこんなに面白いんだったら、大学で専攻すればよかったな、とまで思ってしまいました。いやいや、ホントに奥深い。
期待していただけに、う〜ん、という感じだった。
まず、自分ごときには文章表現が何かと難しかったことと、本筋から離れた食事やら衣服やらなのウンチクが多くて煩わしかったことで、小説の世界に入っていけ...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

