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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(93レビュー)
以前この本を読んだ時は、
会社の昼休みに少しづつ
読んでいたので、なかなか
一冊が読み終わらず…
また、あの頃は今みたいな
読書ジャンキーでもなかったので、
この一冊一冊がとても長く感じたことを
懐かしくあたたかく思い出しました。
ちょうど子供の頃住んでいた家を
大人になって訪れたら、印象より
はるかに小さかった、というような
感覚で。
そういうノスタルジーも含めてか、
なんだか今の方が以前よりもずっと
泣けてなけて…
あの頃共感した部分を読む度に、
記憶の扉がぼんぼん開いてきて
なんだか忘れかけた、
「たいせつなじぶん」を思い出す
ことができました。
ほんとうに深い部分で
救われ続けている一冊。
読むのにかかった時間:2時間
こんな方にオススメ:人付き合いが苦手で、自然が好きな人
楓がいない世界に一人残された雫石
雫石のいない場所に片岡とともに旅立った楓
そしてマルタ島で暮らすおばあちゃん
そして離婚を成立させた真一郎くん
テレビという魔物に取り憑かれた雫石におばあちゃんからのメール
――あなたがかかっている、それは都会特有の病気なのかもしれませんね
都会に住んでいると誰でもかかっているそれ
それが普通だと感じてしまう世の中
真一郎くんが雫石にあげた輝くようなサボテン
だいすきなひとたちの魔法のように暖かい言葉
暖かい日にそとでよみたくなるような本です
読んでるときは物語がすすんでいる気がしないのに、
読み終わってみるとなんかすっきりする。
ゆっくりと、読者が気づかないくらいゆっくりすすむ。
けど退屈したりはしない。
片岡さん、かっこいいです。
3と4、楽しみ。
おばあちゃんとも離れ、楓とも離れてしまった雫石。 サボテンの面倒を見る仕事の恋人真一郎君も一定の距離を持ってつきあっている 。 雫石は楓のうちの留守番をしながら一人、雑事をこなしたりして過ごす。 山から下りてきた不安もやや落ち着き、ぼんやりと日々を過ごす。 やらなきゃいけないことに追い立てられるわけでもなく 何かの約束を守らなければいけないわけでもなく なんとなくの毎日を過ごす。... 続きを読む »
その1を読んだとき、その2もあるのかなぁ?と思ったら実際にありました。
前作の続きで、特に大きな事件も無く淡々とすぎていく感じなのですが…
それでも「文章」がとても素敵だと思います。
今回は片岡さんがかなり良いキャラだったな…。
楓が片岡さんと外国へ行って、ひとりになった雫石が、もう山で暮らしていた日々には、過去には戻れないことを受け入れる。
雫石みたいな子になりたい、とは全く思わないけれど、
雫石みたいに育ったなら、どんな風に感じて生きていたのだろうか、とは思う。
世界は汚くて残酷だけど、同じくらいやさしくてきれいで、
だから尊い。
みたいなこと、わざわざ考えなくたって生きていけるし、
あたしは世界を汚いとか残酷だと実感するほど、世界に裏切られたことがなくて、
だから世界をそれほどきれいで尊いものだとも思っていない。
平凡ながら、自分と自分のまわりのことだけを考えるだけでそれなりに楽しい生活をしてこれた自分には、
少しだけこのお話は偽善的で生温い気がして、それほど好きになれません。
3部作の2冊目です。 個人的には1冊目の方がすきかな。 でも今回も胸にぐっとくる文がいくつかあった。 「今が今しかないことを感じさせてくれるのが恋愛なんだ」 「でも、いつかもう目を開けなくなる時が来たら、その時はもう何もしてあげられないのだ。おばあちゃんはひとりで行く。私はひとりで見送る。まわりに人がいても、その旅はひとりずつの旅だ。」 「そして何よりも、罪悪感を持た... 続きを読む »
王国シリーズの第二作目。
一作目より約一年半経っての出版だが、一作目の出来をはるかに超えている。相変わらず中学生のつぶやきのような文章だが、意図的にそうしているのかと思えるほど的確だ。脱帽である。
よしもとばなな氏がこの作品の執筆当時の年齢は、たぶん三十代の終わりごろ。それなのに、完璧に老成し、成熟している。世界のあり方はこの物語で主人公の雫石が感じる通りであり、語るとおりであろう。もし、多くの人がこのように考え、感じ、そのように生きれば、日本は少し以前の頃のように、素晴らしい国に還るだろう。
よしもと氏は江國氏と同じ1964年生まれの女性作家。この年代の女性作家の活躍は目覚しいが、よしもと氏は江國氏と並んで、中でも秀逸の存在だ。
三作目、四作目を読んでいないので断定できないが、王国シリーズは彼女の代表作のひとつとなるのではないか。少なくとも二作目のこの作品は素晴らしい。
王国の続編。
その3から逆に読んできた。
ひとり暮らしの雫石がおばあちゃんからも楓や片岡からもはなれ1人で生きていくようす。特異な境遇ながら愛されて育ったまっすぐな雫石は、周辺の者にとって健気でいとおしい存在だ。居酒屋夫婦にも可愛がられる。
スピリチュアルなものがすっと受け入れられる作品。
王国復習シリーズ2冊目。
雫石の葛藤、順応の物語。
人だけが発することのできる光。それは暖かかったり、冷たかっり、赤とか黄色とか、点滅したり。自然の発するものと比べたら、不安定で絶えず変化する。
変化する光は絶妙なバランスで重なり、雫石の世界を明るくする。
最後に続くおばあちゃんの手紙から商店街の場面、守られている雫石の王国が確かに見えた。
夕暮れの商店街で、晩ご飯の買い物をする幸せな日常。日の暮れ方とか、雑踏もはっきり見える。
王国シリーズ2冊目。
雫石は1人で楓と片岡サンの家に住み、毒されそうになりながらも周りと自分の力でまた更に強くなっていく。
楓と片岡サンは海外でケンカしたりしながらも雫石を応援している。
おばあちゃんはマルタで雫石が1人でも大丈夫になった事を嬉しくも切なくも感じ、雫石を遠くから見守り続ける。
自分自身に色々ある中で読んだせいか、どこか上の空でパラパラ読んでしまった…
図書館じゃなくきちんと購入しておこうかなぁ!
普段の生活の中で、得体の知れないものに心がひっかかって同じところをぐるぐる回っているような気持ちになることがある。
それはやり過ごすこともできるけど、こんな風に向き合えたらきっと苦しいけれど、今まで気づかなかった自分に出会える気がする。
テレビのエピソードで出てきたおばあちゃんの手紙は、今、漫然といろんなことに関わっている自分にもはっとさせるものがありました。何事も雑にしていたらそれだけのものでしかないんだなぁ。逆に丁寧に付き合ってゆけば素晴らしいものになる。
私がレビューを書くことは本と仲良くなりたい、という気持ちの表れなのかもしれないなぁ。
この本を読んでそんなことを考えました。
王国の2冊目。
植物のチカラと、人間のチカラ。
生きること、闇や自然の圧倒的な、なにか。
そのお話。
たまにこういうふうに、
ちゃんと「そういうチカラ」のことを
確認するのは、私にとってとても大切だと思う。
進んでいく、まさに途中の2冊目。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

