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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(173レビュー)
「自分の思想と言語が合一するとき自分は滅亡する」
人間のほとんどが自分の本心を上手く器用に隠してきれいに整えて言葉に表し、それで人付き合いをしている。しかもそれを無意識のうちに。
主人公の熊太郎がそれができなくて苦悩し、自分の本心と向かい合い、突き詰めていった最期の時に思ったこと……。
この苦悩をぜーーーんぶ、文章で表現した町田さんはすごい。
すごいなんて言葉じゃ薄いな。すいません。
本当に自分にとって重く深いテーマであるが、要所要所に笑いのツボをついてくる描写が多いのも最高。笑える!
人生で一番の本に出会ってしまった。
夢中になって読んでたら圧倒されて読後ひたすら放心。
とりあえず、まだこの本を超えるオレベストワンには出合えていない。
なので今年もまだ心のヒットチャート第一位キープ中。
友人の強力な薦めにより図書館で。
展開が面白く、自然とぐいぐい読んでしまった。
数年気になっていたものの、主人公がおっさんなのと河内弁に意欲を削がれずっと読んでなかった。今回読み始めたら意外と面白くてびっくり・・・
思いを言葉で上手に伝えられない主人公、熊太郎のつらさ、滑稽さ、哀しさ。コミュニケーション万能時代に深く矢を刺す傑作。
町田康、この名を知ったのは、ラジオ版学問のすすめのPodcast。司会の蒲田健とボソボソと猫の話をするおっさんというイメージであった。パンクのロッカーだっと聞き、不思議な感じがしていたのだが、なんと布袋寅泰が殴った謹慎していた相手、それが町田と知った時は驚いた。彼の著書を読んでみたくなる。図書館で予約すると非売品の「告白」という作品が。河内音頭にちなんだ物語とか、それに興味がわき読み始める。 河... 続きを読む »
長期海外出張にちょうどいいや。と思って買ったのですが、1日で読み切ってしまうほど惹きこまれました。小説は専門外なのですが、今まで読んだ本の中で、一番印象に残っています。こんなに涙がボロボロでるとは思いませんでした。主人公が、作者独特の文章との相乗効果で非常に異端であるような感想が多いようですが、むしろ、誰にでもある、皆が持っている、人間的弱さを、主人公に私は感じました。だからきっと、主人公に感情移入ができたのだと思います。圧倒的な人間は、世の中と折り合って生きることとを強いられていて、折り合えない人を笑ったり蔑みますよね。そして、実際、折り合えない人間にとって生きることは大変辛いわけですが、折り合って生きていくことも実は辛い。実は辛いから、折り合えない人を笑ってしまうわけであります。生きていくうちに妙に賢くなった自分を慰めてくれるような一冊でした。
あかんではないか。
阿呆で見栄張でまったくの駄目人間の熊太郎という男が村人を大量に切り殺す物語。というと陰惨・残酷度極まりなく、それこそ現代でいう秋葉原大量殺人事件ではないか、ばかもの、と決め付けるのはちょいと待って一考を。こいつはわたしたちのお話で、つまりは熊太郎は阿呆で見栄張でまったくの駄目な現代人の映し鏡であって、まあ、つまり読めばわかるということだってえことや、な、熊やん。
河内十人斬りという実際にあった事件を題材にした小説。(河内十人斬りって知らなかったけど)
主人公の熊太郎は思弁的で、考えていることが、口から出てこない。
それでうまくいかないとまた考えるの繰り返し。
最後の結末は壮絶だけど、途中までは笑える。
ただ、長かったな・・・
元となった事件…河内十人斬り。
これは良かったねえ。
最初の頃みたいな笑える感じのだけ書きつづけてほしいのにー
なんて思いながら本屋さんで手に取って、
数行で本閉じてレジに持ってった。
くっすん大黒とかの頃のダメな若者の世界もあり、
ドロドロしたり閃光のようだったりの幻覚の数々があり、
女の子を本気で口説く場面では本気でドキドキしたし
もう盛りだくさんで読み終わった後は放心しました。
長編小説って良いものだ、と思った。
町田さんの小説の中で一番疾走感を感じられる小説だと思っています。面白すぎです。分厚いが何度でも読みたい。
どのような結末にするのか、ずっとひっぱられたまま読んでましたが、あまりにも簡潔にラストを書きすぎてる感も否めず。
十人、刀でぶった切り、銃でぶっ飛ばした熊太郎。
思弁の人と自己を認識していた彼が己に正直であろうなしたこと、それが「十人斬り」だった。
正直であることを語ることは、できなかった。
感想が書きづらい本。
ページ数は半端ないが、先が気になって仕方が無くなる。
熊太郎の破滅的な顛末を想像すると読み進めていくのが
躊躇させられる…が止められない。
江戸初期設定だが、現代の社会現象を交えた表現が
時代の枠組みを超えていて終始飽きさせない。
熊太郎の考えや思いがストレートに言葉では表せず、
その為にトンチンカンな発言で人とのコミュニケーションが上手くいかないという破滅へ向かう一原因の性分は
一歩間違えば誰にでもあることで、切なくなる。
自分を変えていこうとする努力も結局実らず
関わった人を憎悪するという最悪の循環で自分を表現するしか
なくなってしまった。
読み終わった後は虚脱する。
河内音頭の河内十人斬り、実際に起きた大量殺人事件が題材の作品。
過剰に思考をこねくりまわすのだけど、それを表現する言語を持たない思弁家の城戸熊太郎が主人公。とことん自意識に翻弄され続ける。その姿に少...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

