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みんなの感想・レビュー・書評
(149レビュー)動物生理学の学者である著者が、サイズの視点で生物を解説している。単純な物理モデルを仮定して、生物の個々の器官から行動範囲まで多岐にわたる解説が分かりやすく、非常に面白かった。「なぜ車輪動物がいないのか」「呼吸系や循環系はなぜ必要か」など、動物に関するふとした疑問に対する考察が興味深かった
個体の大きさ、陸海空の環境、とりまく捕食者と被食者など、生育環境によって様々な姿形に変形し、巧みに生き抜く生物を取り扱った本。
進化論、自然淘汰といってしまえばそれで済む話ではあるが、本書では「なぜその「サイズ」になったのか?」という疑問を、非常に明快に論理的に説明してくれる。それはもう感動的なまでに!
同じ水中生物でも、サイズによっては「粘性」を感じるため移動手段が違ってきたり、昆虫がなぜここまで広く生き残っているかという構造的な利点を細胞レベルで分析したりと、言われてみればさもありなん!と合点するものばかり。
グラフや数式がちょっと難解ではあったが、大変知的好奇心をくすぐられる生物学本。一気読み間違いなし。
サイズの違う動物では、心臓の脈の速さが異なる。=動きの速さが違うから違う時間の軸で生きている・・・
という内容の、検証と推論。
途中作者も自分で述べているが、文の進め方と計算の仕方がやや強引で ちゃんと読んでいくと疑問を持つ部分が結構ある。
仮定の話としては面白いし、文章の柔らかい語り口と巻末付録の「一生のうた」が緩くていい。
『201112 生物強化月刊』
非常に興味深くて、飽きがこない。
動物・植物・昆虫・棘皮動物の構造を、「なぜそうなのか」明確に説き明かしており、鮮やかな数学の証明を見ているようだ。かゆい所に手が届くとは正にこのことで、読んでいて疑問に思ったことにきちんと答えてくれる。文章も端的なのにユーモラスで読みやすい。
ただ、生物と時間の関係の話は前半で終わっしまっているので、このタイトルはどうなんだろうという気もする。まあ『群体生物は死なない』=『半永久的な時間』と無理矢理繋げられないこともない?
個人的には、あとがきにある、「生き生きとした自然に接していないと頭の中を見つめ過ぎて頭でっかちになる」という警告を胸に刻んでおきたい。
タイトルの時間については少ししか書かれてなかったが、
時間は体重の1/4乗に比例する
というのは大変興味深かった。
他にもなんで車輪を持った動物がいないのかなど、様々な生物のデザインについて書かれていて楽しく読め、改めて生命の神秘をかいま見れた。
本川達雄著「ゾウの時間 ネズミの時間」中公新書(1992) (1)体重が増えると時間は長くなる。ただし1/4乗で増えるため、体重が16倍になると時間がようやく2倍になるという計算である。体重の増え方に比べれば時間の長くなり方はずっとゆるやかだ。ではあるが、体重とともに時間は確実に長くなっていく。つまり大きい動物ほど、何をするにも時間がかかるということだ。時間は実は絶対ではない。我々は時間をふ... 続きを読む »
ずーっと気になっていたんですがようやく読了。面白かったです。サイズの違いによって時間の流れ方が違うというのは興味深かったですね。同じ速度でもバイクが速く見えて旅客機がゆっくりに見えるのとでは何か関係があるのかな?また、他にもサイズにまつわる生物の話が満載で、一冊全部通しても良書であったと思います。
今更ながら読んでみました。
初版が1995年11月だから、もう16年前なんですね。
出たてのころ立ち読みでざっと読みましたが、
古本屋に並んでいたので再読。
動物はサイズによって時間が違う、というのは
ドッグイヤーなどの言葉もあるように既に常識になっています。
本著では時間のことについて触れられているのはごく一部でして、
生物の不思議について知的好奇心を多く満たしてくれました。
生命の設計原理である4分の3乗則であったり、
食うものと食われるもののサイズ。
走るコストや飛んだり泳いだりするコスト。
なぜ最も効率的な車輪やスクリューを使った生物がいないのか。
時間と空間の相関。
面白く読みました。
小飼弾さんの『新書がベスト』で勧められていたので購入。
動物が変わると時間が変わる。
想像もしたことがなかったが、考えてみると、なるほどなと思う。
ちなみに時間は体重の1/4乗に比例するらしい。
体重が増えたときの言い訳にできそう。
時間の話以外にも、一般的な動物の生息密度と比較したときの日本人の人口密度の異常さとか、なぜ動物は車輪を使わないかとか、ウニのとげの仕組みとか、門外漢の自分でも面白いと思える話がたくさん載っていた。
「生物にとっての時間はその生物の大きさ、例えば体重を基準とした時、1/4乗に比例して長くなる」
という理論は、いわば「生物学版相対性理論」とでも言えるのかも。本書が優れているのはアロメトリー(物理で言うところの次元解析か)を利用して、定量的説明と定性的説明をいい塩梅で混ぜているところ。
読みやすいし納得感もそこそこ。まぁ、著者も「数式的な調和に惹かれるあまり、恣意的な解釈をしてしまう危険性がある」と言ってるとおり、ところどころこじつけも見られるけども・・・。
個人的には以下の一節が目からうろこ。
「500キロの牛2頭と、2キロのうさぎ500匹にそれぞれ10トンの干草を食べさせると、どちらも総量にして0.2トンの肉ができ(肉が付き)、6トンの糞が出る。ただし、牛は14ヶ月かけて食い、ウサギは3ヶ月で食い終える。」
-my bookdarts- 生物の時間は体重の1/4乗に比例する。 島に隔離されると、サイズの大きい動物は小さくなり、サイズの小さい動物は大きくなる。これが古生物学で「島の規則」と呼ばれているものだ。 寿命はサイズによって大きく変わる。ところが一生に使うエネルギー量は、体重一キログラムあたりにすると、寿命の長さにはよらず一定である。短い命は激しく燃え尽きるということか。 生物... 続きを読む »
生物学というと暗記物の学問という根暗なイメージがあります。しかし、この本では動物のサイズとその生息のパターンに一定の関係があるという理論を、実例を示しながら実測値と仮設とを組み合わせながら知的冒険というような形で見せてくれます。人間の生息パターンを動物のサイズに当てはめるとゾウよりもずっと大きな動物に相当する、という説明が面白いと思いました。
「サイズ」が本書のテーマ。 空間・時間・力の関係性により生物はデザインされており、 サイズによってその相関がどのように変わっているか、 という話。 生物の設計は、 ある制約の中で、 経済的でかつ最大限のパフォーマンスを得られるようなされている。 小飼弾氏も言っていたことだけれど、 この話はそのまま国や組織にも当てはまるような気がする。 生物は細胞の集まりで、 国や組... 続きを読む »
人間以外の生き物が車輪を使わない理由が
世界は人間が平らだと思っても、蟻なんかからしたら起伏に富んでいて、それを越すことのできる車輪を考えたら、蟻に対してすごく大きくなってしまう。でも、それはエネルギー効率的に悪いから。
蟻を見ると、でこぼこしたとこばっかで、どんまいって思う。
サイズにまつわる生物学の本。
生物は体重が変わるといろいろなものが変わる。
体重の1/4乗に比例:時間(寿命・呼吸・心臓の鼓動、筋収縮)
体重の3/4乗に比例:代謝量、脳のサイズ、食事量、成...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

