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みんなの感想・レビュー・書評
(65レビュー)
写真と簡潔な文章とが並べられた一冊。
この本を読むことは旅に似ている。
使いみちはないけれど、何かの折りに、ここで読んだ文章、眺めた写真を思い出すことになるかもしれない。
それでいい。
使いみちなんてなくていい。
▼写真+エッセイ形式の村上作品と言えば『辺境・近境 写真篇』(新潮社文庫,2000)がすぐ頭に浮かぶが、この本もまた同スタイルの、だが手軽かつ、一種のメモワール的作品である(もっとも、本書における写真とエッセイとの関係は、安西水丸さんや和田誠さんが村上さんのエッセイに画をつける感覚に近い)。 ▼「使いみちのない風景」とは、それ自体には何ら使いみちはないように見えて、実は心の奥深くに眠る精神的原初... 続きを読む »
タイトルのフレーズに惹かれて購入しましたが
村上さん自身もアントニオ・カルロス・ジョビンの曲名を
呼び名として使っていることからこのタイトルとなったとのこと
村上さんの文章は外国の日常を切り取ったような写真とよく合うなと感じます
使いみちがないという言葉から攻撃性でなく
虚無感を感じるのは、続く言葉が風景だからなのでしょうか
“だからこそある種の風景は、たとえ現実的な有用性を欠いていたとしても、
我々の意識にしっかりとしがみついて離れないのだ”
一見非効率的に見えるパーツの収集こそ実は意味がある
というのは感覚的に理解できるところだと思います
エッセイというものをはじめて読んだ。
かなり短めで、1時間もあれば読める本である。
使い道のない風景を自分たちは無意識に活用している。別の形で。
ほかの2編も良かった。
村上氏のエッセイ。とりとめなく綴られるような文章に、とりとめなく並べられた写真が掲載されています。 旅についての考察が書かれていました。 村上氏といえば、旅を好んでしているような印象ですが、本人いわく、それは違うとのこと。 旅は好きではなく、定住しているのが好きなんだそうです。 頻繁に繰り返しているあれは、旅行というよりは住み着くための場所を探す作業だと定義しており、氏の中ではその二つ... 続きを読む »
タイトルに惹かれて登録。「使いみち」のある風景などあるのだろうか。借景とかかな。癒しとか。そんなこと考えてたら風景は楽しめないんじゃない?
夜中に次いで程度に読んでみたのだが、とても気持がよかった。一ページずつめくっていったときの短い文章と写真の絡み具合が素晴らしい。音楽が鳴ってます。
素敵な題名だと思い手にとった。
使いみちのない風景、元々使うところが私にはないので、どんな風景さえもが使いみちのない風景なのだけれど、「意識にしっかりとしがみついて離れない」風景となれば話は別であって、自分の中にあり続けるそんな風景と重なり共感し、こう何か心臓の底ら辺がぎゅぅっと懐かしくなるようにじんわり目を閉じたくなる本だった。ずっとずっとそういう風景を記憶として持ち続けられるという喜びに火を灯してもらった。
使いみちのない風景
「旅行」と「住み移り」について
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
43ページの青い車の写真がお気に入り。
ギリシャの島の達人カフェ
ノルウェイの森
猫との旅
タイトルと表紙の写真に惹かれて購入。村上春樹氏は、ふつうの人が考えに考えて書くような内容を覚書きでも書くようにさらっと書いてしまう。「ノルウェイの森」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」がどういう風景の中で書かれたかにも触れられており、意外な感じがした。
春樹は、書物と名の付く物をひたすら大量生産する工場人間みたい。
大した事は言ってない。
いつもの春樹節を飽きもせずひたすら繰り返し言ってるだけ。
ちょっとした息抜きに読む、大人のエッセイ絵本みたいな感じです。
面白かった。普通に。
初めて読破した村上春樹本です。恥
殆ど写真だけど。
てかエッセイだけど。
旅が好きな人は共感できるかと。
そう、そうなのよ!みたいな。
こういう本を読むと薄れていく記憶への寂しさってどうにかならないものかしら‥と思わずにはいられない。
人生の中で、自分の中で意味を持ちはっきりと思い出せる風景はとても少ないと思う。四六時中、何か考えている人もいるかもしれないけど...意味もなくボーッとする時が必ずあるはず。
私は、そういう時間を多く持ってる人ほど人生が豊かになっていくのではないかと考えてます。本に書かれていた通り、その風景自体には何の意味も持たないかもしれないけど…無意識のうちに他の事柄へ導いてくれる気がするから。
全ての風景..風景に限らず全ての事に明確な意味がある世界なんて息苦しいと思う。
何でか分からないけど思い出してしまう風景は、何でか分からないまま置いておけばいいじゃない。そういう事が出来る人が、本当に心が豊かと言えるんじゃないかと思わせてくれる作品でした。
写真の多いエッセイ集です。
一人旅に来ているような感覚の本。
独特の落ち着いた雰囲気に、気持ちが休まります。
けっこう繰り返し読んでます。
この本を持って行き先を決めずに出かけるのもいいかも^^
エッセイというより、春樹さんのつぶやきのような文と
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