みんなのレビューページ
この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
(32レビュー)全然、スッキリしない。 途中から、このどうしようもない、モヤモヤをどうにかしてくれと、 祈りにも似た想いで、読み続けたというのに、何も浄化されない。 勝手だ。 その中に俺も含まれているけれど、 人はみんな勝手だ。 どうしようもなく。 この感じは瀬尾まいこさんの「図書館の神様」の、不倫相手との描写を読んでるときの感じだ。 でも、「図書館の神様」には、高校生の垣内君... 続きを読む »
年上の不倫相手と年下の恋人との関係を続けてる女性のお話。なんで不倫はいけないの?なんで二股はいけないの?そう考え上手く生きている主人公を見てるとなぜか共感してしまうお話。
何よりもこの作品に惹かれた理由は「食べ物」や「料理」の描写がすごくリアルで主人公の三角関係よりも先にそっちの方が気になっていました(笑)時々俵さんの短歌が混ざり作品との相性も抜群で読んでいて個人的には大好きな作品です。
松尾スズキさんの解説がよかった…自分の続きをつくる決心かぁ。。
「二つの恋はどこへ向かうのだろう」なんて紹介されてるから、(あと、短歌が散りばめられているっていうのもあって)全然イメージしてたのとトーンが違ったよ。地の文なんかは、エッセイだと思って読まなきゃ、ちょっと疲れる。
主人公の考え方や行動が、共感できるかできないかは別として、すごく人間らしくて自然。ストーリーのために動かされてるって感じがしない。間に挟まれている短歌も素敵。
33歳の独身女性が、年上の不倫の男性と年下の恋人の間で悩む。
カオリの感覚がとても近くて共感した。
なんというか、セックスしないと決めた日に勝負できないパンツを履いたり、仲のいい女友達にちょっと意地悪言って心が広くなったり、不倫相手の妻に対して別の場所で別のイスに座っていると割り切ったり・・・。
女が書いた女の小説だと思う。
それでも、よくある設定でも、あとから「どんな内容だっけ?」と思わないのは、短歌が挿入されているから。
そのおかげでエピソードがぐっと心に近くなって状況を吟味したくなる。さすが俵万智!
101225*読了
物語の中にあらわれる数々の短歌が、より一層ストーリーにあざやかさを加えていて、夢中で読みました。さすが短歌の女王。すごすぎる。圭ちゃんの左耳の黒いピアスみたいなほくろと背格好があまりにも彼に似ていて、会いたくなりました。
★☆☆ 歌の組み込まれた小説♪〃 俵さん初の長篇小説☆ということで、気になっていた本。 普通の小説なんだけど、随所随所に短歌が入っているのが、俵さんらしいなぁって思った。 簡単に説明すると、33歳フリーターの薫里が、 不倫だけど幸せをくれる年上の彼と、まっすぐな気持ちをくれる年下の子の間で揺れる話。 私はそういう経験をしたことはないけれど、不思議と薫里を身近に感じた。... 続きを読む »
小説の中に短歌が織り込まれていると、立ち止まる瞬間があって、意外と読みやすい。
引用される短歌は、それまでの内容の総括だったりするんだけど、長々書かれるよりも、短歌の方がぐっと心に入ってくる。
(文章の後だから、理解しやすいのかもしれないけれど。)
たった31文字で、心情も情景も描き出せるって、すごい。
短歌って、おもしろい。
「それ以上傷つけないけど近づけない「ありがとう」とは便利なことば」
私は、今までにどれだけそんな「ありがとう」を言ってしまったのだろうか。
【目的】おかしのような俵万智の小説がよみたい
【感想】ゆれるおんな心を読みたかったけど、意外と潔い。
夢見る年下の彼と、不倫の年上の彼、といった
分かりやすい名称よりも、微妙で名前の付けづらい存在。
妻子ある年上の恋人がいて、年上の彼も現れ、同時進行でお付き合いをするという、私にはありえない設定でしたが、それなりに主人公に感情移入して読むことができました。
短歌が随所に織り込まれていて、小説本文の内容を凝縮していたり、補足していたりと効果的な表現方法として使われていました。
【恋愛モラトリアム世代へ】
年上のMと長年の不倫関係にある薫里は、年下の圭ちゃんと付き合う事になって揺れ動く。色々為になる話が多い。さすが歌人らしく比喩や季節感がすばらしい。律儀に挟み過ぎって所もあるが。あとセックス表現も赤裸々。
もう長い付き合いの年上の彼。不倫。
ひょんなことから出会い進むことになった年下の彼。
どちらともうまくやっているようで、
どこかしっくりいかなくなる。
いいとこ取りだっていいじゃない。
そんな風にも思うけれど、
少し寂しい感じもする。
あんなにも割り切れるのだろうか?
何でもないことがきらきら光る
そんな恋の力を見ることが出来る一冊。
私は恋愛小説はまったくよみません。話の流れで恋愛とかセックスがでてくるのは
いいんだけど、それがメインってのは、どうも苦手で。
主人公の切ない気持ちとかなかなか解ってあげられないし〜。
だがしかし、読みましたよ。教授のお薦めってのもあって。
年下の圭と年上のMと付き合っている「私」の物語。
文体はホントに今風。だからテンポはまずまず。
でも話にふくらみがないのです。
「このままでいいのかな」
「Mはもう私の一部」
とか、まぁそりゃ普通に考えるよね〜ってことを
つらつらかいてあります。
ただ、良かったのは
短歌。
短歌は綺麗だったな。話や気持ちにぴったりとあった
素敵なものでした。
やっぱり、俵万智は短歌がなきゃだめね〜。
優しい音と、柔らかい単語がちりばめられた
"うたものがたり"。
タイトル通り
トリアングルの一頂点となる主人公。
それなのに
ドロドロベタベタしていないのは
"うた"がカラリと晴れ間を与えてくれるから?
自然な違和感。
不自然な安心感。
「ことば」に命が宿り
血が通って踊り出す
不思議な優しさ。
他の言語を完全に理解出来ている訳じゃないけれど
日本語って美しい、と思う。

