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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(52レビュー)全15編からなる短編集。 主題は、暴力。 暴力を引き起こすもの、支配されるもの、抑制するもの、あらゆる当事者が悪戦苦闘し、暴力の形を読者に提示する。 しかし、作品の何れもは、暴力が何処で生まれるのかを説明するに至ってない。 ただ、表題作を除いて。 そう考えると、表題作が作品の頭に位置することに、したり顔を隠せない。 のっけからその難解さに頭を抱えた表題作だが、他の作品を読み終えてか... 続きを読む »
作者まえがきに、
「未来の無限の可能性を信じる人びとが、
異なる未来を異なる手法で表現しようとするものに
自由な発言の場を与えないはずはない。」
とある 15 の短編からなる作品集。
合わせ鏡に写り込んだ暴力を覗いてみると、
愛というものの存在を強く意識せざるを得ない状況に。
「世界の中心で愛を叫んだけもの」
1969 年 ヒューゴー賞短編小説部門受賞作品。
「少年と犬」
1969 年 ネビュラ賞中長篇小説部門受賞作品。
某アニメや某国産小説には惨憺たるものを感じる。
観たり読んだりしてないけど。
ハーラン・エリスン初読。中短編集なのだが、どの作品にも一貫して暴力が流れ著者の嗜好が窺われる。まえがきも著者のひととなりを表している。ヒューゴー賞、ネヴュラ賞受賞作家ということで、それなりに期待して読んだのだが、表題作は、今一つ意味がつかみかねる内容で、期待はずれ。その他の作品もつまらなくはないのだが、荒削りで、深い印象が刻まれるようなものがなかった。
一番印象に残っているのは、タイトルにもなっている「世界の中心で愛を叫んだけもの」でした。それまで短編というのは盛り上がりに欠けたり感情移入する前に終わってしまい、面白くはないという印象があったのですが、それを打ち崩してくれたのがこの話です。一回目に読んだときは全く意味が分かりませんでした。初めてのことに戸惑いながら、二回目を読んでようやく話のつながりが分かり、三回目で話の深さを味わうことができました。たかだか19ページですが、見た目以上に密度が高い物語です。こういう読ませ方があるのかと、感服です。
一年ほど前に読んだのでほとんど忘れていましたが、101号線の決闘、星ぼしへの脱出、満員御礼、少年と犬は結末まで明確に覚えていたので面白いのではないでしょうか。
セカチュウ。ナント、読もうと思って登録したのが2か月前。読み始めたのは帰郷の時だったかな。どえらい時間をかけてしまった。 バーバーマスを読まにゃならなかったので、それで硬くなった頭をこの小説でや柔らかくしながらやっていこうと思っていたのだけど、とんでもございませんでした。エリスンは形而上の向こう側とかナントカマトリックスを引っ張り出すタイプの作家。特に「世界の中心で愛をさけんだけもの」はエッセン... 続きを読む »
6月は三島由紀夫強化月間、7月は無為に過ごしていたので、8月はエヴァネタに関係のある書籍で行こうと思いまして、最終話のネタ?になった小説を読みました。
いやー想像と脳内知識を絶するような話です。こんなものがこのよに存在していたのかー、というような…。普通の人には書けないよ、ほんと。
しかし、この話そのままなぞらえるとシンジ君は大量殺戮者になるのかなぁ、うむうむ。
暴力、暴力、暴力のSF短編集。しかしその暴力は何処か美しく、清々しくもある。すべての作品を読み終えたとき、表題作での「おれは世界中のみんなを愛している。ほんとうだ、神様に誓ってもいい、…」という言葉が胸に染みてくる。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」を読んだときと同じような疾走感がある。解説の著者プロフィールを読んで納得した。
いくつかの短編はわけが分からない。いくつかの短編は勢いで読まされる。最後二つの短編、特に最後の物語はとても面白かった。少年は犬を愛するが、少女も犬を愛するものだ。
不良少年たちの物語が多いため、不良少年という言葉自身の古さのように、主人公たちのセリフや行動に古臭さを禁じえない。残念。
あんなSFやこんなSFを見たときに、「これ新しい!」と思ったことが、ここに全部書いてある。エロとバイオレンスの風味溢れるハードなSF。天才だけど、こういう人騒がせにぶっとんだ人が周りにいなくてよかった(笑
某映画とは関係ありません、SF短編小説。
SFを読んだのは初めてだったので、正直に言うとよくわからない。外国語を訳したものを読むのも苦手なので。でも雰囲気が何となく好きなので、わかるようになるまで何度も読みたい。
短編小説だが、表題「世界の中心で愛を叫んだけもの」と「安らかに眠れ」は個人的に好きだった。
どちらも狂気をテーマにした話。
表題では狂気が生みだされるシステムがダイナミックに記されており、安らかに眠れでは狂気を利用してまで利潤を追求する人間の貪欲さを感じた。
さてかくも小説における表題の影響力の凄さを実感したのがこの題名である。 もう語り尽くされて手垢がついて糞尿に塗れているような事柄なのだが。 エリスン、エヴア、片山恭一氏に敬意を表して・・・僕的にはもちろんエリスンに。 僕的認識 最初にハーラン・エリスンありき・・・言うまでもない。 『世界の中心で愛を叫んだ獣』原題 、"The Beast that Shouted Love ... 続きを読む »
新世紀エヴァンゲリオンのタイトルでももじられたこの作品を、ずっと、読んでみたいと思っていました。 SFなどという区切りを、わたしはあまり気にしません。読めるものは読む、というような、ジャンルはあまり気にしないニンゲンでして。 ひどく難解な、ぐちゃぐちゃどろどろとした、批判やら風刺やらなんやらが交じり合った、不思議な作品。それがわたしの第一印象でした。 時間軸や設定が入り混じり、すべて... 続きを読む »
この狂気と暴力と愛に、まっすぐに向きあって受け止めるだけの度量は、私にはまだない。すべての短編に満ちる、痛ましいほどのエネルギー、常軌を逸した凶暴さ。彼の書いたのはサイエンス・フィクションではなく、スペキュレイティブ・フィクション=危険をはらんだ物語なのだから。
そして、すべてを受け止められる日が来たときには、もはやこの本は私には必要なくなるのだろう。
精神世界は穏やかな悪の根源。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

