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みんなの感想・レビュー・書評
(24レビュー)本のタイトルにもなっている『冷たい方程式(The Cold Equations)』目当てで読み始めた。『冷たい方程式』はSFの古典的名作と言われるだけあって、たしかにツッコミどころはあるけれど、最近あまりみないハードな内容で満足。他にも様々な色を持つ短編が詰まっており、特に『信念(Belief)』はプロットの秀逸さとウィットがとてもおもしろい。さすがはアシモフ。
辺境の惑星にいる探検隊が熱病に冒され、その血清を送り届けるためにEDS(緊急発進艇)が発射された。ところが、艇内には一人の密航者がいた。パイロットは「EDS内で発見された密航者は、発見と同時に直ちに艇外に遺棄すること」という規則に従って行動に移るが……。
表題作である『冷たい方程式』を久しぶりに読み返した。再読であるけれど、自然法則の無慈悲さ、絶望、やるせなさなどは初読のときと変わらず。凄い作品だと感じた。
40ページの短編なので、SFに興味がない人でも一読の価値はあると思う。このアンソロジーに収録されている他の六編は読まなくてもいいけれど。
表題作だけなら☆5つ。でも、他がいまひとつだから、☆3つ。
知る人ぞ知るトム・ゴドウィンの「冷たい方程式」を読みたくて買った。
一人分しか燃料を積んでいない船に、兄に会いたいあまり子供が密航していたら…とあらすじは何てことないのだが、タイムリミットまでの限られた時間の中でのパイロットとその女の子の感情描写があまりにもリアルで、域が詰まりそうになった。
それ程奇抜でもないたった1つのシチュエーションで、ここまでドラマを見せられる作品は滅多にない。
他の短編も、巨匠アシモフを始め読み応えがあるが、キャサリン・マクレインの「接触汚染」はおすすめ。
意図的にのんびりとした前半から、徐々にミステリー性を深め、謎が解けても救われない。
とんでもない結末には、自分だったらどうするか?と考えずにはいられなかった。
話は全部よかったです。
それぞれがジャンルが違って読み応えがありました。
接触汚染はハラハラ。
大いなる祖先はへぇ!なくはないよね…。
過去へ来た男はまぁそうなるよね><
冷たい方程式は女の子の気持ちになってキューってなります。
信念は言葉巧みですごい。
約50年前のSF短編ばかりでまとめられたアンソロジー。いたる所でモチーフとして取り上げられている名作「冷たい方程式」を今回初めて読む事が出来てちょっと感動(^o^)。個人的には「接触汚染」「信念」もお気に入りです(^-^)
SF短編アンソロジー。 「接触汚染」キャサリン・マクレイン(1950) 植民団が発見した地球に良く似た惑星には数世代前に入植した先住民がいた。個体差とは、個性とはなにかを問うた作品。 「大いなる祖先」F・L・ウォーレス(1954) 銀河系に散らばる、進化度合いの異なる人類は、自分たちの同一の大いなる祖先を探して旅に出る。やがてたどり着いた惑星で見たものは・・・。 祖先が「大いなる」も... 続きを読む »
『冷たい方程式』(トム・ゴドウィン他、伊藤典夫、浅倉久志編、1980年、早川書房) 短編SF小説集。 『冷たい方程式』は、刑法の「カルネヤデスの板」の関連で知り、読んでみようと思いました。 ストーリーは、定員以上は乗ってはいけない宇宙船に、宇宙飛行士以外の人(密航者)が紛れ込んでいる。規則では、このような場合、その者を抹殺しなければならない。 そこで、宇宙飛行士はその者を抹殺し... 続きを読む »
海外SFに挑戦してみよう第二弾。で早々に挫折。一気に読めたのは表題作のみだったかな…。突っ込みどころは多々あれど、さすがSFの記念碑的名作だと思いました。粗筋知らないまま読みたかった…!(わたしは死ぬようなことはしていないわ――死ぬようなことはなんにも――)
■短編集のうち、冷たい方程式だけ読んだ。 ■マリリンが死を受け入れるまでの心境の変化に引き込まれた。 最後に兄と話す前の台詞には、自分もこういう気持ちで 生きていかないといけないと感じさせられた。 ■どう考えてもEDSのシステムはおかしい。密航することの罰 として死は重すぎる。『彼』は密航者の目的が金儲けの類で あったら迷わず殺していたというが、悪巧みの罰としても 死刑は重... 続きを読む »
複数の作家が書くSF短編集。
表題作の内容は7人の人間を助けるために一人の無垢な少女を犠牲にしなければならない話でした。
死にゆく少女がこれまでいかに自分が幸せであったかを実感し、自分の軽率な行動で家族や友人を悲しませることを嘆く…というのが凄く良かった。
後味は悪いんだけど凄く密度が濃い。読んでいて溜息だ出そう。
この設定使ってダブルパロディしてみたいな。(←)
複数作家からなる7本のSF短編集。
「接触汚染」・・・全員の見た目に差異がない場合の恋愛観ってどうなるかな、後日談でもあると面白そう。
「冷たい方程式」・・・世間を知らない少女のささいな過ちが迎える結末。淡々と描かれているように思うがここに至ってはこういう決断しかないのだろうな思った。表題にもってくるだけあって印象にいちばん残る作品。
「信念」・・・アシモフの作品。真摯な物理学者が超能力としか思えない現象を自身が行えたならどういう反応をするか。
「接触汚染」(キャサリン・マクレイン)、「大いなる祖先」(F・L・ウォーレス)、「過去へ来た男」(ポール・アンダースン)、「操作規則」(ロバート・シェイクリイ)、「冷たい方程式」(トム・ゴドウィン)、「信念」(アイザック・アシモフ) 以上7編を収録。
急病が発生した調査開拓星へと薬品輸送を急ぐ連絡艇。
ギリギリ一人が到着できる燃料しか積載しない連絡船には密航者がいた。
密航者は「調査開拓星に従事する兄を訪ねようとする少女」
ただ兄を慕い何も知らぬ少女、しかし
「密航者は宇宙空間への強制排除」が義務付けられていた...
読者自身も「救い」を求めて読みすすめていくことになります。
文末の「空白」がこんなに虚しく感じられた本はありません。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

