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みんなの感想・レビュー・書評
(14レビュー)
久しぶりの神林長平。
テンポもよくそれなりに面白かったと思う。相変わらず機械知性と人間の戦い。この戦いから人とは何か意識とは何なのかを描こうとする神林のSFは面白いしろい。
今は無き、河合隼雄先生が、「クマのぬいぐるみなどに話しかけるという行為は、自分自信と対話することと同じである」とかなんとか書いてらっしゃったのを思い出した。
自分と対話の為の媒体は、クマのぬいぐるみぐらいが丁度いい・・・って話。
火星ではひとりが一個、銀色のボール状のパーソナル人工脳を持っている。各人の経験
データを蓄積をするこの人工脳は、巨大企業・秋 研に制御され、人工副脳となるのだ。そして、
事実上火星を支配する秋沙能研の当主は「帝王」と呼ばれていた……。火星3部作の2作目。パーソナル人工脳、通称「PAB」これの所持が義務付けられるようになった世界を創造すると
ぞっとします。自分のクローンみたいなものですから・・・。
長門さんが“ミステリックサイン”のラストで読んでる、“膚の下”(火星シリーズ3作目)の2作目に当たる本。 この人の書くものは本当に、コミュニケーションの話だな…!と思う火星シリーズ2作目。 しかも“言葉”を使用したコミュニケーション。感覚を同期させることも不可能ではない世界において、あえて言葉を交わした上での共感に重きを置く思想というのか、考えかたというのか、それがとても素敵だなぁと思いま... 続きを読む »
火星秋沙市の人々は、一人に一つPABと呼ばれる人工頭脳を持っていた。PABとの対話により自らの魂を見い出し、人生を芸術作品とする。それが教えだった。そして、PABの開発企業・秋沙能研の長にして火星の帝王であった秋沙享臣の死から、物語は始まる。享臣は後継ぎを孫の真人とするように遺言していが、真人は全く口をきかない子供だった。しかし、新システムの始動に合わせるかのように、突然「自分が帝王だ」と宣言し…。
火星三部作その二。
脳の電脳化か可能になった世界で展開される「『生きる』とはどういうことか?」という問いかけ。
思想的な深度はソウヤー『ターミナル・エクスペリメント』より上(小説としては『ターミナル〜』も十分面白いんだけど)。
備忘のため引用
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「昔のあなたは、機械人の幸運など、絶対に祈らなかったな。あなたはいまも大きな権限を持っているようだが、地球を救ったのは、あなたではない。それを忘れるな」
「忘れてはい...
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