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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
(53レビュー)
ささやかな楽園に潜む不可逆的破局の萌芽
この物語にちりばめられているアフォリズム(notアエリズム)は全て失われた楽園、或いは失われる運命にある楽園(主人公たちの平穏な日々)へと捧げられた供物である。
なぜ供物を捧げるのか。
それは不可逆という残忍性を奇跡を用いて可逆へと覆さんと欲するからに他ならない(人は奇跡を願う際には必ず何らの代償を先払いに奉ずる)。
が、勿論奇跡は起こらない(と予想される)。
つまるところこの作品は、決して返らぬが故に目映ゆい輝きを放つもの=青春時代を、未来へと「跳び」去ることで一瞬にして過去にしてしまう(可能性を持つ)少女の存在が逆説的に謳い上げる青春時代の讃歌である。
このギミックは素晴らしい。
タイムトラベルに関する小説である。主人公達は進学高に通うませたガキ共であるが、ある日仲間の一人がほんの数秒、時空間移動をしたことをきっかけに物語は動き出す。いったいなぜテレポートをしたのか、どうやってしたのか、そもそも本当にテレポートをしたのかと議論を重ねていきそんな中彼らの目の前で実際にテレポート(タイムトラベル)が起こる。 主人公達高校生の議論はおもしろい。タイムトラベルに関する小説を集... 続きを読む »
タイムトラベル能力を持った少女とその仲間たちのひと夏の物語。その夏は彼らにとって忘れられないほろ苦いものとなっていく。
正直言って、冒頭はなんだか鼻持ちならない高校生がぞくぞく登場してくるので素直に感情移入できなかったのだが、読み進めるうちにしっかり引き込まれていった。
SF的ネタを扱っているものの、実はしっかり青春小説だ。自分が好きなことに時間をたっぷりと使え、自分の好きな人が周囲にたくさんいたあの頃。大切な時間はもう戻ってこない。
なんだか訳の解らない理論にも度肝を抜かれたが、「いちばん好きになれるものを手に入れて、そいつと一緒に歳をとれ」の台詞には不覚にも感動してしまった。
小説全体に満ちる喪失感と無常感が素晴らしい。全2巻だが、ラストも余韻たっぷりに終わる。
時間を跳躍した少女の話。穏やかに流れる時間、それにゆっくりと忍び寄る不安。この静かな読み応え、好きです。読書中毒の登場人物たちの会話から出てくる時間SFの作品で読んでいる作品だと嬉しくなり、読んでない作品だと精進しないと改めて思いました。それと合間に挿まれた地図は一体、どういう意味を持つのでしょう。次巻へ。
鼻につく作品。「俺って博識でしょ?」と言わんばかりに「登場人物=作者」で知識のひけらかしをしてくるのが読んでいて割とウザい。村上春樹系統?
本筋としては特に何も起こらない。日常系? 続巻があるらしいけど続きを読みたい感じではないかなぁ。作者さんと波長の合う人なら。
いかに思わせぶりかは他のコメントを参照してもらうことにしてw感じたことを書くと、構成がいわゆるアニメ的(むしろラノベ的?)。一話ごとに 前フリ→日常orストーリーに直接関係しない雑談→伏線 っていう流れは基本だし、イントロで世界観、前半は日常&伏線、後半で一気にシリアス&伏線回収、なんてのは電脳コイルであったな。日常系アニメが好きな人、つまり主人公達のSF与太話でニヤニヤできる人ならこの巻も悪くない…かな。一話ずつならいいけど、続けて読むとちょっと疲れる構成。話自体は面白そうだからとりあえず2巻に期待
あの奇妙な夏、未来に見放されたぼくらの町・辺里で 幼馴染みの悠有は初めて時空を跳んだ―たった3秒だけ未来へ。 「お山」のお嬢様学校に幽閉された響子の号令一下 コージンと涼とぼく、そして悠有の高校生5人組は 「時空間跳躍少女開発プロジェクト」を開始した。 無数の時間SFを分析し、県道での跳躍実験に夢中になった あの夏―けれど、それが悠有と過ごす最後の夏になろうとは ぼくに... 続きを読む »
1巻しか読んでない状態でこんなことを書くのは時期尚早かもしれないが、ストーリー自体はあまり面白くない。2巻に色々な謎を持ち越しているから読むっちゃ読むけど・・・。別に蘊蓄を垂れるのは構わない。そこそこ面白いし、様々なSF小説の名前が挙がっている点は自分で読んだ小説のことを思い出したりもして、変わった楽しみ方もできたのだけど・・・語り手である主人公の科白が非常に読みづらく、分量以上に長さを感じてし... 続きを読む »
『時をかける少女』へのオマージュ的作品らしいが、私は『時をかける少女』を読んだことがない。
県立美原高校へ入学したばかりの卓人、幼馴染みの悠有(ゆう)、そして、涼、コージン、饗子の同級生5人組が開始する「時空間跳躍少女開発プロジェクト」。
それは、入学早々のマラソン大会で悠有が起こしたとされる、不思議な現象が発端だった。
数々のタイムトラベルに関するSF作品が登場しますが、それを知らなくても全く問題ありません。事実、私もよくわからない。
個性的な高校生5人組と、その周りの人達を巻き込んで、素敵な一夏の物語が始まります。
確かにSFなんだけど、素敵な青春小説です。
続き物と気付かずに購入したので、続くんだ…という拍子抜け感とかが押し寄せ中。
『跳ぶ』能力を持った少女を巡る青少年のうんちゃら。
その後の悲劇とかきな臭さとかを煽っているものの、一巻ではわからず。代わりに主人公少年の悔恨の独白が綴られるが、その原因は次巻以降に乞うご期待。
そういう訳でこの巻のみだと結構欲求不満になるのでさっさと続きを買わねばならない。
ちなみに主人公の仲間うちでタイムトラベルに関するフィクションを読破していくという部分があり、そのタイトルが並ぶ。
このあたりは、個人的に首肯できたり参考になったりした。好き者にとっては、タイムトラベルものへの愛溢れる部分だなぁとうっとりすることうけあいの部分ですね。
ご託の多い、賢い高校生の語りが読みにくい。慣れないとしんどい語り口調。だけど、ある程度読み進めてくると面白い。かも?ノリとしては『時をかける少女』と『ドラえもん』を足して二で割った感じ??とりあえず、2巻になるまで核心に迫らない。何だかんだで読み終わる感じ。
それは、1度辿り着いたはずの月へも到達できない【現実】についての冷静な判断と、「あらかじめ失われた未来」についての絶望の物語。
なのに、しかも、なおかつ、それは、青春の物語。
とても乱暴な言い方をすれば、最新の「少年が大人になる物語」なのだろうと感じました。
幼馴染の悠有が一瞬だけ未来へいけるということが発覚し、
かなり頭のいい高校生数人がタイムトラベラー(TT)について、
プロジェクトを立ち上げ調査していく・・・
と、高校の夏の出来事を主人公のタクトが思い出し語る物語。
キャラクターは皆、訳有りで冷めている感じ。
理論ばっかいってる感じなので鼻に付く人もいるかと思う。
自分は、面白い部分とイライラする部分と両方あった。
中途半端な終わり方で2に続くだったのは残念。
本作は1・2作からなり、正直全部読むのは辛かったなあ。
この1作目なんですけど、後半にタイムトラベル作品をまとめた座標がありまして、一見の価値ありとなっております。
作者は、タイムトラベルストーリーのファンなんでしょうね!
作中に正式な名前を持たない猫がいるんですが、時折ピートと呼ばれたりしてます。ある意味タイムトラベルストーリーファンへのサービスなのかもしれません。
幼馴染の女子高生が身につけた、時間跳躍能力をめぐる青春SFです。全2巻。
ストーリーは主人公の一人称で語られるのですが、これがとにかく煩わしい印象です。
ストーリーそのものと、主人公を除く4人のメインキャラクターは良いと思います。
とにかく、主人公が披露する蘊蓄や寒い表現が物語のリズムを台無しにしています。
主人公とその母親の、面と向かいながらのPCチャット……嫌悪感です。
イラスト買い。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

