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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「第三惑星には生命の存在する可能性はないんだよ」と、夫は辛抱づよく言った。「科学者が調べたところによると、あの惑星の大気には酸素が多すぎるんだそうだ」
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「しかし、あそこにある。わたしには見える。それだけで、わたしには充分じゃないですか。あなたが何とおっしゃろうと、みんながわたしを待っている」
「(前略)…あそこの寺院が、今から一万年あとのあなた方の寺院でないと、どうして言い切れます?言い切れないでしょう。それなら、疑問を抱かぬことです。それはそうと、夜は短い。祭りの火が空に映っています。鳥が啼いています」
― 182ページ -
「(前略)…つまり、もういちど呼吸するにはどうしたらいいかを学んだのです。寝そべって日に灼け、日光を身内にしみ通らせるにはどうしたらいいか。そして音楽を聴き、本を読むすべを、わたしは知りました。あなた方の文明は何を与えてくれます?」
― 146ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(79レビュー)
火星を訪れた探索隊は、精神が高度に発達し、美しい文明を築いていた火星人の、彼らなりのもてなしによって次々に帰らぬ人となっていた。それでも人類は飽くなき情熱を持って火星へおしよせ、やがて地球人の町を作る。けれどもそこには火星人たちのの姿はなく…。二つの文明の崩壊を描く、連作短編集です。
墓場となった惑星に取り残された人間が、孤独に耐えるため自分の家族とそっくりのロボットをつくる、「長の年月」が一番印象深かったです。また、「優しく雨ぞ降りしきる」に引用された、サラ・ティースディルの詩が、心に沁み入りました。
超がつくほど有名なSFの古典だよね。人類の火星移住とその顛末が26のオムニバス短篇で綴られる。詩情あふれる文体で描かれる失われゆく楽園の姿が切なく哀しい。幻想的で美しい作品が多いけど、中には「地球の人々」「第二のアッシャー邸」みたいなブラックな味わいのものも。改めて言うまでもなく名作ですよ。
ほんの一行、いや一単語を目にしただけでブラッドベリの創りだす美しい世界の中に引きずり込まれる。 宇宙は希望と絶望に満ちていて暗く壮大で冷たくわたしを包み込む。最後の一行を読んだ時、それまでに描かれた希求と荒廃と果てしないときを想い、溜息がこぼれた。
有名すぎるSFの古典。人類が火星に移民するお話。火星には火星人がいるのだけど、お構いなしに住み着いて結果的に絶滅に追い込む地球人の描写に暗澹とさせられる。本書はいくつかの短編で構成されているが、それぞれが抒情詩の様である意味ロマンチック。グロいシーンは無いが、どうしようもなく切ないような悲しいような場面の連続です。最後の短編「百万年ピクニック」はこれだけで御飯が3杯いける程名作。最後のシーンは何故かゾッとしました。
笑ってしまうようなお話や。むむ・・と考え込むようなお話。心にしみるようなお話。色々なお話が組み合わさってひとつの物語になっていました。 面白かった。 これからは夜空を見上げて火星に今も父を失ったロボットの家族が静かに暮らしている姿や、新しく火星人となった家族を想像しそうです。
○感想
新井素子さんの『ティグリスとユーフラティス』を読んでからずっと読みたかった本。
数ページ読んで、畏敬の念を覚えました。
「第三惑星には生命の存在する可能性はないんだよ」と、夫は辛抱づよく言った。「科学者が調べたところによると、あの惑星の大気には酸素が多すぎるんだそうだ」
同じように、「水がない」「二酸化炭素が多すぎる」というような言葉を幾度耳にしたことか!
敬愛したい一冊。
ワタシが最初に読んだ作品が、この『火星年代記』でした。 ロケットが火星まで届くようになったアメリカ。 新たな開拓地を求めて、人々は火星へと旅立ちます。 火星探検隊、移住した人々、火星人、そしてなぜか無人になってしまった火星の街。 彼らのエピソードがオムニバスストーリーで綴られる中で、なぜなのか、繰り返し訪れるもの哀しさ。 前進あるのみ、と邁進する火星探検隊や市民のフロンティアスピ... 続きを読む »
途中まで読んだ。
でも他に読みたい本があるので、途中放棄。
なので評価はなし。
面白くないって訳じゃないんだけどね。
だからといって超面白い!とも思えなくて・・・。
時間が余れば続きも読むかも。
それぞれの話は一定の時間軸のなか、短編の形式で進んでいく。
何があるというよりは、読後、胸に残るはかなさであったり、虚無感であったりを感じる事が出来るというもの。
僕にとって初めてのレイ・ブラッドベリ作品。
SFの中に彼のメッセージがしみこんでいる。
初めは火星進出をもくろむ人類を阻止する火星人。
しかし伝染病でたくさんの人が死に火星は人類のものとなっていく・・・。
日付で区切られた短編はすべてつながっている。
人類は火星でも同じ過ちを繰り返していくのだ。
個人的には2005年9月がすき。
読み応え十分。また読み返したい作品。
レイ・ブラッドベリのSFはまるで長い詩のようだ。言葉の美しさも、かなしさやよろこびを歌うその内容もだ。読みながら私はいつも泣きそうになる。
この作品は二つの種族の滅びの物語である。そして1つの種族が2つめの種族に生まれ変わる物語でもある。
すでに十回は読んだけれど、もっと読んでいきたい作品だ。
ひとつひとつのエピソードが重なったその先には。
未来はけして遠い想像の世界ではなく、日常の重なりが作り出すもの、というのは藤子不二雄に慣れ親しんだ日本人ならばすぐに理解できるところ。
SFというくくりでは小さすぎる、ピュアな物語。
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