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みんなの感想・レビュー・書評
(21レビュー)
素数とは、一とその数自身以外では割り切れない整数のこと。
他の人の全てを理解することはできないし、自分の全てを理解して貰うこともできないって話かな。
う~ん、最後に希望を匂わしていると言えばそうなんだが、なーんか釈然としないなぁ。設定やら話の展開やらが、一昔前に流行った携帯小説か?って感じ。二人はどうなるのか?と読み進めることができるし、訳文もいいのだけど…。なんでベストセラーかよくわからん。ノルウェイの森もそうだけど、みんなこういうのが好きなの?
帯にあったストレーガ賞受賞の文字に加えて
著者が若き物理学者であるとのことが、本を開いた理由です。
開いた先には、とてもきれいな文章が綴られていて
喩えれば最初は薄いベージュ色でした。
もちろんいろんな色を見せながら、話は展開します。
しかし、この書き手の文章のなんと素敵なことか。
そして、孤独のそばにエゴがあることを確認させられます。
アリーチェに自分を重ねてしまう女性は少なからずいるのでは。
素数ほどに頑固でどうしようもない部分が誰にもあって
でも変えられなくて。孤独と向き合うときにいつも
闘わなければいけないもの。がエゴなんだと思いました。
素数は1と、自分自身でしか割れない。
ひとつ置いて隣り合う双子素数。けして触れ合えない…。
もう、だったら掛け合えばいいじゃない!って思うんだけど、つらい、つらいねえ。
落ちてる時に読むと更に落ちる孤独感也。
片足が不自由で拒食症の少女アリーチェ。成績優秀だけど自傷癖がある少年マッティア。
それぞれの子ども時代から物語は始まり、高校生になった二人は初めて言葉を交わす。
お互いの中に自分と同種の孤独の影を見出し、惹かれあい、近づいていく。
消えない過去、家族との軋轢、残酷な思春期。
たとえ生きにくくとも、濁流の中空気を求めてもがき泳ぐように、それぞれの人生を歩んでいく二人。
出会う前の人生と出会ってからの人生はきっと違う。全然違う。
それでも、「本当に触れあう」にはまだ遠い二人。
お互いがかけがえのない存在であると、わかっているのに触れあえない。近づけない。
久々に、心が苦しくなる恋愛小説に出会えました。
恋愛小説、とはちょっと違う気がするけど、でも恋愛小説なんだろうな、やっぱり。
[ 内容 ] 桁外れの数学の才を持つ少年マッティアは、過去に犯したある罪のせいで、孤独の殻に閉じこもっていた。 彼は家族や同級生と馴染めずに、みずからを傷つけ続けた。 スキー中の事故で片足が不自由になった少女アリーチェ。 彼女は、事故のきっかけを作った父を憎みながら育ち、醜い足へのコンプレックスから拒食の日々を送る。 少年と少女の出会いは必然だった。 二人は理由も分からず惹かれあい、喧... 続きを読む »
ジャンルとしては恋愛小説になるのだろうか?
普段、あまり手にとるジャンルではないのだが、訳者の飯田亮介氏が留学仲間であった縁で、読む機会を得た作品。
訳者が友人ということで、訳文の一言一句まで気にかかってしまった点はあったが、とても楽しめた作品。
著者が若き物理学者というのも不思議だ。
著者近影を見るといいオトコである。イタリア人はカッコいいな。作品もやはりカッコいい。そして少し物悲しい。またそこが好い。
もっと若い時読んだらもっとじーんとしたかも。登場人物がみんな孤独でみんな不幸だ。「素数」というイメージはあんまり効いてない。「博士の愛した数式」のほうがずっとうまい。「博士」の日本的つながりにたいして、これはとってもヨーロッパ的孤独を感じる。しかし、これがイタリアでベストセラーとは驚きだ。イタリア人がこんな暗い話を好んで読むとは。
ちょっと暗い話・・・ノルウェイの森を思い出すような。
人は孤独。
そして、皆それぞれ、何かしらの悩みや問題を抱えていて、
それとどう向き合って、生きていくか。
自分で答えや方向性を見出していかなきゃね。
独りだからこそ、家族、恋人、友人との関係は人生において凄く重要だと思う。
なぜならふたりは、目には見えないしなやかな一本の糸で結ばれているからだ。がらくたの山に埋もれたその線は、自らの孤独を互いの中に見出したアリーチェとマッティアのようなふたりの間にだけ存在しうるものだった。
タイトルが秀逸。
イタリアだろうが、日本だろうが子どもの頃のどうしようもないやるせなさは一緒なんだなぁ。
超王道の青春小説であり恋愛小説だと思う。
<b>大学一年の授業で素数の一部にさらに特殊な数があることを知った、それは数学者たちが”双子素数”と呼ぶもので、隣り合ったふたつの素数、いや、より正確に言えば、ほとんど隣り合った素数のペアのことだった。ここで”ほとんど”というのは、このふたつの素数の間には必ず一つの偶数があって、両者がほんとうに触れあうことを妨げているからだ。</b>
心臓が痛くなるような話でした。せつない。晩秋に読むと良いと思います。近いのに遠い二人。でも人って結局はそうなんだよね。夜空に浮かぶ星のようなもの。地上から見れば近くにある二つでも、実際は気の遠くなるような距離が二つを隔ててるといいますか(これ、なんかの本で読んだ気がする)。マッティアが少しだけジャンプすれば全部うまくいくのに、と何度思ったことか。でも、思いとどまってしまうのが彼という存在なんでしょう。数学者って詩的なんだな、と思いました。
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