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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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彼らは、ピートに殺すよりひどいことをした。奴をほうりだしてしまったのだ・・・・・・路地から路地へごみをあさる日々を過ごし、やつの胸にはあばら骨が浮きだし、やつの愛らしい妖精みたいな性格も、二足歩行の獣どもに対する不信へと凝り固まっていったにちがいない。彼らはピートをのたれ死にさせた――いまごろは死んでいるにきまっている――ぼくに見捨てられたと思いながらピートは死んでいったのだ。
― 134ページ -
主は主の法律を"施行する"ような出しゃばりな人間を必要とはなさるまい。法律は自ら施行する。奇跡は存在せず、"時代錯誤"という言葉になんの意味もない。
― 344ページ -
自分の持ち物を捨てなければならないときがあるものだと、どうやって子供に納得させればいいだろう?納得なんかさせられない―――子供たちはお人形や玩具の象を助け出すために燃えさかる建物のなかにだって飛び込んでいくのだから。
― 319ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(100レビュー)
大好きな本なので、新訳版もゲット。
表紙が淡くて美しいのも購入理由のひとつかも。
最初に読んだのが中学生のころ、最後に読んだのももうだいぶ前なので、読み返してみると「あれっこうだったっけ」という部分が結構ある。ベルの悲惨なその後とか。
けど、やっぱり面白い。
どこがどう面白いと訊かれると少々困るんだけど、
どっちかっていうと「好き」の方が当てはまるのかも。
コールドスリープからの目覚め、そして閉塞した状況からの脱出を「夏への扉」と表現する爽やかなセンスがたまらない。
古典といわれるだけあって、タイムスリップのパラドックスなど、今となってはかなり使い古されたものになっている印象だが、本当の名作は手法が古かろうがなんだろうが面白いもの。
1970年がこの物語の現在で、30年またいで2000年に突入するわけだが、なかなかリアル路線で考えられていて、そのいくつかは既に実現しているところも興味深い。しかも、作品が発表されたのは1957年である。
著者の、「SFは予測の文学だ」という言葉からも、いかにリアリティを求めて描かれたかが伺える。誰が言ったか忘れたが、人間の想像できるものは全て実現できるんだとかなんとか。
SF文学と科学の進歩も、きっとどこかで通ずるものがあるに違いない、そんなことをヒシヒシと感じたりした読後。
国内のSF系の雑誌やサイトにおいて海外SF小説オールタイムベストで常に上位の作品。
少女の取る行動の理由がさっぱり分からずモヤモヤ感が残る。
なんか男にとって都合が良すぎるストーリーである気がして、自分には余り合わなかった。ただ、猫のピートは良い。
タイムトラベルものというところよりも主人公の技術者思考や、目的のためなら刑務所に入らない程度に手段を選ばないあたりがおもしろかった。文章も軽快でスラスラ読めた。旧訳版読んでないので新訳のおかげかどうかはわからないけど。
最後あたりの展開はヒキョウな気がするが50年前は斬新だったのかなぁ。
海外SFというのは何だか夢があって良いです。昔からそうなんですかね?この本もワクワクするような展開を楽しめました。
内容は未来へ行ったり過去に戻ったりというタイムトラベルものです。ですが書かれたのが古いので、著者の想像する西暦2000年の世界はちょっと笑ってしましました。そこまで進化してないようですよ?思ったよりスローペース。でもその落差も楽しめばいいんんじゃないでしょうか。
とりあえず猫のピートが可愛かったデス。
1957年の作品。とにかく傑作。「今」という世界の肯定。
浅虫温泉にて読了。旅には最適。なんて爽やかな疾走感。出会えてよかった1冊。
O君、Mさん、ありがとう。深く深く感謝。
「この世界の真実がどうであろうと、ぼくはこの世界が好きなのだ。ぼくの‘夏への扉’も見つかった。ちがうステーションで降りてしまう怖れがあるので、タイム・トラベルは二度としたくない。おそらくぼくの息子はしたがるだろう、だがもしするというなら、過去より未来へ行けとすすめるだろう。‘過去へ行く’のは緊急の場合にかぎる。未来は過去よいよいものだ。悲観論者やロマンティストや、反主知主義者がいるにせよ、この世界は徐々によりよきものへと成長している、なぜなら、環境に心を砕く人間の精神というものが、この世界をよりよきものにしているからだ。両の手で・・・道具で・・・常識と科学と工業技術で。」
最初少しまどろっこしくてななめ読みしたけど
どんどんおもしろくなっていった。
池野恋「ときめきトゥナイト」の
過去に戻ったランゼが雪の中物音をたてて
それが過去の自分にばれないように猫の鳴きまねをしたシーンを
思い出した。いま思えばこの作品のオマージュ部分だったのかな☆
男友達からのおすすめ本。
「おまえ猫好きだろ」と言われて読んだら
苦手分野のSF。。。しかもあんま猫出てこないし…
でも、40年前に予想した2001年ってこうだったのか
って思ったところは面白かったかも。
楽しみに、楽しみに取っておいた一作。
未来への期待や夢、探究心に溢れていて、半世紀も前の作品なのに、色褪せることなくいまも希望に輝いている。
古典の良さが十分楽しめる、さすがは名作。
今回は、新訳版を読んでみました。
最初に読んだのはいつだろう。少なくとも3回は読んでると思う。
新訳の方が、なんかテンポよく読める気がします。
にしても、やっぱ最後のところいいな〜
しかし、いつのまにか自分の今が2011年なんて。。。。
SF史上の名作中の名作……なのだけど初めて読みました。
半世紀も前の先品なので、世界観もSF的ギミックもさすがに古めかしい。主人公ダンがコールドスリープから目覚めた"未来"も西暦2000年で、すでに現実が追い越してしまっている。
それでも軸になる物語は現代でも通用するし、十分に楽しませてくれます。特に、畳み掛けるような展開からの大団円へと至る後半は一気に読ませる。
名作と呼ばれるだけのことはあります。
今読んでも十分面白い。
これが20世紀中ごろに書かれたものか、と吃驚しました。
キャラメル・ボックスの舞台は観れなかったけど、どんな舞台になったのでしょうか?
夏は何か夏らしい本を読みたいと思い「猫を愛するすべてのひとたちに」という帯に惹かれてセレクト(といいつつ猫はそんなに出てこない)。見てくれだけがいい女に分かりやすく引っかかり、痛い目にあったら自分を慕ってくれる小さな女の子に心変わりする主人公がどうしても好きになれませんでしたが(笑)終盤面白かったです。いつの時代も人が思い描く未来というものは夢がいっぱいだなぁ。実際はそれほど進歩してないけれど。装丁が爽やかで素敵。
近代科学をもってさえ人が制圧できない「時間」や「空間」を超えながら、運命と戦う人間を書いた傑作。SFの醍醐味が詰まっている、極上のエンターテイメント。
SFのようなジャンルの小説はアイディアが先...
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