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みんなの感想・レビュー・書評
(462レビュー)女友達の話。高校生と主婦、女の集団はどの時代でも怖くて痛い。もっと陰湿に残酷に書こうと思えばいくらでも書けるが、嫌な熱は感じない、いい距離感で読めた。信じるって何より強い。そんなに期待しないで読んでたら、意外に良くて楽しめた。
もう、イライラするのも嫌やし、やったーって思ったとたんに悲しくなるのも嫌やし、思いすごしも思い違いも嫌やし、伺ったり伺われたりするのも嫌やなー
とか思うと、じゃあ誰とも関わらなければよいのかもしれんとも思うけど
素直に単純にシンプルに絶好調にうまくいく人間関係なんてそうそうなく。
ありえへん!とかもう一回だけ期待!とか、やっぱりごめん!やったり、なんかやっぱええやん、とかそういう繰り返しで育っていく絆があって。
自分の考えてるんと同じくらいかそれ以上に他の人も色々と考えてるっていうことを、自分だけの感情に支配されるととかく忘れてしまいがちやなと、思わされました。自問自問。
人は誰かと出逢うたび、自分の中にその人しか当てはまらない鋳型で穴があく(解説より)
再読。改めて、大好きな作品だと実感した。
小夜子の章は現代、葵の章は過去が描かれている。どちらの時代の話もすごく共感出来て物語の中に自分が見事に入り込んでいる錯覚さえする。読書っておもしろいっと思わせてくれる1冊。
専業主婦の主人公にここまで感情移入できたのは初めてかもしれない。
中学生のころから,ずっとずっと感じてきた,一人でいることへの恐怖。
一人でいても大丈夫でいられる,確固としたものを築いた今では,その恐怖も薄れてきたけれど,でもこの日本では完全にぬぐえない。
こんなにその恐怖のこちら側の心理を,鮮明に描いたものって少ないと思う。
八日目の蝉の作者なんだー。
女の人の人間関係の悩みを丁寧によくあらわしているなあと思った。主人公が語った、「ひとりでいることが怖くなるようなたくさんの友人よりも、ひとりでいても怖くないと思わせる何かのほうが大事だ」という言葉が印象的だった。
この作品で角田氏にはまったのかもしれない。……壮大な人間関係の果て、と言いますか、うん、すごいや。女性の心情というか、感情。もしくは運命。それらの描写がいいと思いました。天。奇跡。必然。そのような単語が浮かびます。
子供を産む女と産まない女、働く女と専業主婦、という2つの対比が均等に書かれている小説、のはずなのだが、どう考えてもこの本のターゲット読者は、専業主婦だと思う。
たとえばパートタイム勤務をする専業主婦の読者が、高校生の頃を思い出しつつこの本を読んで心の琴線に触れる思いをする。そんな姿がなぜかとても想像できてしまう。
理由は、あっち側にいたはずの葵が、じつはきわめて専業主婦の小夜子に近いメンタリティを持っていた(=対岸じゃなかった)、からだと思う。
というわけで、子供を持つ働く女性であるはずの自分は葵にもナナコにも小夜子にもほとんど共感できませんでしたよ・・・。
はい、私こそ対岸にいます。残念。
小説としては、面白かったです。
高校生時代のみずみずしいけど閉じ込められた感じと、主婦になってからの選択肢はあるのに抑圧された感じの対比がおもしろかった。
今自分は中間のところにいるから、余計おもしろかった。
直木賞受賞作なだけあっておもしろい
角田さんは女性の特有の悩みだとか不安、感じることをきれいにまとめてくれる作家さんだとおもう
だからかきっと女性向けな作品のが多い
葵の学生時代の気持ちならあたしにも理解できたけど、今の葵の気持ちを理解するにはまだまだ時間がかかりそう
何年か先にまた読んでみたい
時々泣きながら、あっという間に読破。
葵とナナコの部分が好きだった。
好きだというか、いつ自分が標的になるかもしれない不安さとか、とてもよくわかる。
そして、大人になってからも、変わらないものがあり、あぁーとちょっと苦しく思いつつ。。。
角田光代の、苦しさが好きだ。
社会とかかわることって大変だけど、社会とかかわらないで生きていくってことはもっと大変だと思う。
自分のなかにこびりついたものに気づかない人生を送ることができない人は、もう逃げられないんだなあ。
私も、もう逃げられない。
凄く印象に残っている本なのに、何故か全く話しを覚えていない。
覚えているのは、女性の心理を描く上手さと客観性。
女性の心理を少し離れた場所から客観的に描いているので、読んでいても同化することなく、私自身も客観的に理解出来た事がとても新鮮だった。
二つの時間軸で進む物語が交互に展開される。
高校生の女の子の主観で進む物語にすんなりと入っていけた。
どこかへ行きたい、でもどこへも行けない。そんなもどかしさがひしひしと伝わってきた。
大人になった葵がどうして昔と雰囲気が変わっていったのかという描写や、小夜子の葵に対する感情の変化がすごく自然で、読後感も清々しかった。
なぜ私たちは年齢を重ねるのか。優しく教えてくれるお話です。
ずっと読みたいと思ってた本。
受験勉強してたとき、一部だけ文章が抜粋されててなおさら読みたかったのでした。
葵と小夜子っていう現在と
高校時代の魚子と葵っていう過去が交互に進む構成。
それぞれが「対岸」に立ってるんだと思ってたけど、最後の心象風景(?)のとこで、「ああ、そういうことなのかも」と思った。
文章がもんのすんごく好きです。
小さい子供の描写がとにかく秀逸。
あと、
「葵ももうひとりの女の子も、こわかったのだ。同じものを見ていたはずの相手が、違う場所にいると知ることが。」
てとこに激しく同感。今までそんなことにも気付かず生きてきたんだなー。読んでよかったです。
2人の女子高生が心に悩みを抱きながら過ごしていく日々を描いたお話…
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