みんなのレビューページ
みんなの感想・レビュー・書評
(56レビュー)
何よりキャラクターの一人ひとりが良かった。
それにしても、子どものころ好きだった人というのは、いつまでも胸にいて、影響を与え続けるものなのだろうか?
企業の中の話も面白かったが、その淡い光の部分も興味深かった。
藤原さんの作品を初めて読みましたが、内容に引き込まれました。知らない世界だし、難しい用語はよくわからなかったけど、どのように展開していくのか先が知りたくて・・・
この続編があるのならば、戸塚くんや辰村さんがどうなったか知りたいです。
広告業界が舞台なだけに、それについての知識はなくても面白く読めました。
主人公の辰村と若い戸塚とのやりとりもいい。人物のつながりに、やや偶然が多かったようには思う。
「テロリストのパラソル」の人物も登場し、あの作品のその後が少しだけ語られています。
あの物語の後がこういう結末だったというのはある意味予想通りで、でもそれはとても身を切られるように悲しいことだと思った。
島村さんの大部分が、あの時すでに桑野と一緒にいってしまったんだな。そしてその彼を、その選択を、きっと最期まで黙って見守っていたのだろう浅井さんのことを思うと、もうどうしようもなくかなしくて切なくなる。
この物語のおしまいも同じで、競合に負けて戸倉は去る。その結末をなかったことにはできない。もしも、を考えることさえできない厳然とした、それが現実。
だからその先の道が途切れていると知っていても、己を貫こうとするひとは、愚かかもしれないけれど圧倒的に美しい。
燃え尽きるためにおのが身を燃やすその星のように。
広告業界の裏世界が緻密に描かれていた。サスペンスというよりはヒューマンドラマ。ただし、好感の持てる人間味臭い小説だった。途中、「テロリストのパラソル」に登場する人物が出てきて、ちょっぴりびっくり。
「テロリストのパラソル」とのほのか、というかサブキャラの繋がり。
ミステリとしてはメインの軸となる(べき)手紙が軸になりきれていなくて、やや焦点が定まらない感はあった。
薄々気付いている人もいるかもしれませんけれども、「疲れ気味の孤独なオッサン(隠れた能力・過去あり)」的な設定を持つ主人公が出てくる話は私にとっては「すばらしい!」となってしまいますので、この作品も例にもれず星5つ。
しかし、藤原作品の中ではこの作品はちょっとばかしダークな要素が足りなく感じました。始終「ビジネス」の話で終ってしまいます。誰かと誰かが銃弾飛ばしまくったり血がとびちったりはしません。
あくまでも「仕事」のお話。
過去に藤原作品を読んではまったことのある方にはちょいと物足りないかも。
濃密でした。
ジャンルはミステリーだそうですが、ミステリーはそんなにメインではありませんでした。
それよりも広告代理店の雰囲気がたっぷりと味わえる本でした。
派手さは無いですが、面白かったです。
思わぬ人物が登場し、嬉しかったです。
そして、あの時とは違うことに寂しさを感じました。
この本の主人公は辰村ですが、それ以上に戸塚の頑張りに泣けました。
満足度は★★★★☆。
ますますホットドックが食べたくなりました。
著者は元電通マンだったそうで、それだけに大手広告代理店の内部の描写はドキュメンタリーとしてとても面白かった。主人公の辰村がハードボイルド的に活躍。幼馴染みのサスペンス的お話がハードボイルドの中に完全にとけ込めてはいないのでは?と思う。別個の話を一つに纏めた感が拭えない。
ミステリー部分に抵抗があるのは明子の描き方が中途半端だからかもしれない。
感心したのは女性登場人物が男性と同じく苗字で書かれていること。
最初は読みにくかったけれど……多くの本は女性は下の名前で書かれていて、それに慣れているせいで最初は読みにくかったのだと理解した。
広告代理店を舞台にした、ハードボイルド(って言えるのかなぁ~?)小説。
そんなにハード、ハード、ボイルド、ボイルドしてないんだけどねぇ~?ヾ(^◇^;)
でも一匹狼的、反骨野郎が主人公なので、ハードボイルドになるか。
くぅーー!かっこいい!、とはあまりならなかったですけど、面白かったです。
登場人物が妙にスマート。嫌みにならない程度にかっこいい。姑息な上司は徹底してせこいが。寒さの記述がちりばめられ、タイトルととも相俟った空気感がただよう。 出版社 / 著者からの内容紹介 東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。それは…。月日は流れ、三人は連絡をとりあうことも... 続きを読む »
藤原作品らしく、得体のしれないやくざなサラリーマンが主役。
過去を背負い今を幽霊のように生きている、でも仕事はめちゃくちゃできる。
かっこよすぎるんだよね〜。
でも、そのかっこよさも万事控え目な立ち回りで厭味じゃないのが魅力。
この作品はミステリーというより、ビジネス小説といった趣のほうが強いんですが、
ビジネスと個人の問題が複雑に絡み合っているので、
ストーリーといういろんな厚みのカーテンが幾重にも重なり合って厚みを出しているという感じです。
読んでいると立体的な絵の一番奥を覗いているような、深みにはまるような感じがしてきます
「テロリストのパラソル」に出てくる、変わったバーがここにも登場しますから、
まだ読んでない人はそっちを先に読むことをお勧めします。
広告業界が舞台の話。ちょっとわからない用語とか出てきて読むのが止まったりしたけれど、それを含めても面白かった。
読み始めると最後まで引っ張り込んでくれる感じが好きです。
ハッピーエンドでないところに何か感じるものもあったけど、ラストはちょっと残念だった。
戸塚と辰村のやり取りとか好きだったんで、もう少し一緒に働いてるところとか見たかったなぁ。
広告業界を舞台として展開するストーリー。全体として、ミステリー要素よりも広告業界の内幕の描写の方が印象は強かったが、広告業界を未知とする私でも、ぐいぐい読み進められた。一見やさぐれ平凡サラリーマンだが...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

