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みんなの感想・レビュー・書評
(66レビュー)
冒頭の話から女の嫌な部分満載ですが、それがやはり上手いと思います。独特の暗く荒んだ感じと毒の感じ、どう転がるのかわからない危うい感じです。
短編集でしたが、どれも読み応えがありました。
実は桐野夏生さんの小説はこれが初。
薄暗い感じの短編集。
どの話も読みやすいんだけど、嫌な感じで後に残る話が多かったかなー。(まぁ、そういうコンセプトなんだろうけど)
後味は悪いんだけど、全部読んじゃったのは、それでも面白いからだろうな。
見たくない女の部分が詰まってる感じの本です。
表題作「アンボス・ムンドス」他6編を収録した短編集!
人間の心の闇にスポットが当たっているので、少し怖いですがおもしろいです。読んだ後に余韻の残る作品なのでぜひ読んでみて下さい!!
ダークな世界を書かせたらピカイチの桐野夏生。
愛ランドは別の本で読んでいたので内容は知っていたけど
この様な内容を思いつく女性って…
読んでいてこの作家の中には男性も住んでいる…
といつも思ってしまう。
男が中々知り得ない女性の妬み、陰湿さ、逞しさ、いじらしさ、意固地さ、性への欲深さ、怠惰さ、残酷さがリアルに感じられる短編集。
女性の感情の複雑な移り変わりに面倒臭ささや恐怖を感じる反面、もっともっと女性の内面を深く知りたいと思わせた作品だった。
短編集。まあ面白いんだけど多少趣味に合わないところもあったので。女性のひがみ妬みそねみを描くのがうまい方だと思っています。グロテスクとか特にね。表題のアンボスムンドスが1番好きかな。小学生女子の世界のおそろしきこと。そんなことはないだろと笑えない気がする。そんなに小学生は単純じゃなく、小学校も中学も高校もひとつの社会。確かに自分も小学生時代若い女性の担任だったときがあった。着任したばかりだったんじゃないかな〜。小4だったか。男子の方はうるさくて女子は先生の前となるとブリッコ。あああんまり思い出せない。アンボスムンドスの小学生女子ほど計算高い子はいなかったけど。やっぱ教師が見てるはずの児童の世界と実際児童の過ごしている世界は違うものだ。児童たちが全ての世界を教師に見せるなんてことはないのだ。まさに裏と表。なるほど。
コンプレックスの塊だが子供の頃
重大な事件に関わったことを思い出した真希。
女を引っ掛けたがホームレス仲間と共有できない登喜夫。
浮気相手をトイレに閉じ込めた咲子。
上海で猥談に花を咲かせる鶴子。
作家の娘であり自伝を書くよう求められている藍子。
義父を殺そうと寺を訪ねてきた子供を借りた袈裟子。
教頭と不倫旅行中に生徒が事故死した浜崎。
装画:水口理恵子 装丁:斉藤深雪
すっきりしないけれど人間の黒い部分がよく書けている。
他はみんな現実にいそうなのに「毒童」だけフィクションさが濃い。
短編集。
人間の救いようのない部分(救えないとかいうわけでもなくて、救わなくてもいいし、救われようとしてるわけでもない部分)がストレートに書いてあるので、目を背けたいと思ったり、嫌悪感を感じたり、下衆な目で続きが気になったりしました。
醜い女があることで自分に自信を持ち、極端に傲慢なほどの態度をとる話。不倫で旅行に行っている間に教え子が死んでしまった教師の話。女3人の旅行の話。など。
最後にとってつけたようにハッピーエンドになるようなこともないし、さらに悪くなるようなこともない。続いていく日常の場面の中のひとつとして描かれているところが読んでいて潔いと思いました。
評価としては★2だけど、それは全部を平均したら、という話。 好きなやつには★4相当もあるけどー・・・って感じ。 【植林】 初桐野夏生の初作品を読んで最初に感じたのは、 不愉快な気持ちと劣等感を足して二で割ったような感情。 コンプレックスが根底にある。文字でそう感じさせられる。すごいエネルギー。 そして私の常識の外にある感情を持っている。だからその思考は理解できない!ってシーンがある... 続きを読む »
うーん。恐い。
女性の怨念というか、情念というか、そういうものが漂ってきて、しかも救いがない。
ありふれた比喩だけど、石をひっくり返して気持ち悪い虫がいっぱい出てきて、それに身体を包まれていくような後味の悪さを感じた。
もしかしたら、これがひとつの真実なのかもしれないけれど。
女性の人は「わかる、わかる」ってうなずいて読んだりするのだろうか。
質問するのもちょっと恐い。
2006/1/18
面白かったけども、読むの疲れる…。特に、汚い感情だらけな女の描写がずっと続くあたりとか……。
そこまで卑下してもいないけども、言ってる気持ちが全く分からないわけじゃないから余計に疲れるのか……。
桐野夏生さんのAmbos Mundos 何冊か桐野さんの作品を読んだことがあるんですが、基本的に桐野さんは人間の陰の部分をうまく描写している作品が多く見られると思います。 腹の奥底にあるたまった膿の部分だけを抽出したような、読んでいてちょっと気持ち悪くなってしまうくらい人間の悪の部分を思いっきり覗いてしまったような気持ちにさせられます。 でも、なんだかたまにこのダーク... 続きを読む »
図書館で借りる。
桐野夏生といえば「長編」の
イメージがあるので、
短編集は意外だったが、
どれも、
桐野作品らしく、
毒に満ちあふれている。
そして、
最近の長編作品よりは
こちらの方が
ずっと面白く読めた。
もっと短編を
書いてほしい。
「植林」「ルビー」「怪物たちの夜会」「愛ランド」「浮島の森」「毒童」「アンボス・ムンドス」という7つの短編。
表題となっている「アンボス・ムンドス」が私は一番面白かったです。
愛ランドがいい。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

