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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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ああ、やはり子の国は平和でいい。平和ボケ万歳だ、望むところだ。(中略)平和はかくも美しい。ボケでもなんでもすばらしい。どうかこの美しさが、すばらしさが永久に続きますように。彼らがその下にしいたビニールシートをしっかりと大地に留め、荒ぶる風に抗いつづけますように……。
― 313ページ -
「今よりも大事なもんが増えて、責任も、足かせも、いろんなもんが増えてるだろうけど、でも十年のうちでたった一日、みんなと草野球ができないような人生はごめんだよな、って。十年のうちで一日くらい、野球のためになにもかも投げだすようなバカさ加減だけはキープしたいよな、って……」
― 236ページ -
できるわよ。だって今までやってきたんだもの。不器用でムダにこまめで見当はずれでも、実直に、粘り強くがんばってきたじゃない。あなたならこれからもがんばれる。そうやって死に物狂いでやりぬいた四年間は、きっとあなたにとって、将来、一億以上の価値を持つわ。
― 137ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(432レビュー)
表紙の絵と、題を見て、わたしは春のまだ寒いけど心地良い夜の感触を期待しました。
軽く読めて、春のような雰囲気を。
1番初めのは、あぁ、こんな感じを求めてたの。というものでした。
けれど、鐘の音、最後の話は軽くありませんでした。
軽くないけど、心に何かが残ります。
ジェネレイションXは軽かったです。
なんだか、軽くても心に残るものばかりです。
巧妙に軽いものと思いものを混ぜてるような気がします。
6つ色んなシチュエーションの短編集。
軽く読めるものからずっしり重いものまでヴァリエーション豊かな短編集です。
テンポが良かったり、やたら共感出来たり、とアタリが多かった。
特に印象に残っているのは仏像修復師のお話です。
技術はあるのに自分の仏は彫れない仏像彫刻家。
数年後にたどり着く真実。
続きが気になって睡魔と闘いながら読む読書は森絵都作品では久しぶりでしたw
表題作はNHKでドラマ化されており、主人公:吹石一恵 その夫:クリス・ペプラーだったようです。
エドがクリスさんってハマっただろうなぁ。
見たかった!
大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。
表題作含む後半3編がすごく好き。
徐々に切なさが高まっていく構成が見事。
でも読後感は清涼感あり。
【図書館・初読・1/26読了】
この話に出てくる主人公は、どこかしら勝手なところもあるかもしれないけれど、とても人間くさくてそれがいい。たいせつなものを失ったり、失った代わりにたいせつなものを得たり。
特に表題作の話がいい。『風に舞い上がるビニールシート』の意味がようやくわかったとき、いろいろと考えさせられた。この話の場合、通じ合わない気持ちがようやく通じようとしたときには、この世の中にはその相手は存在していなかったのだけど、生というものを感じられずにいた主人公がようやく自分の進むべき道を選び生きていくことを決めたとき、もやっとしたものが晴れた気がした。
あと『救世主』の主人公の男のひとがいい。不器用さ加減がすごく、いい。
直木賞受賞作とのことで読んでみたかった。
6編の短編集だった。どれも 短編でありながら きらっと心に響く作品で感動した。
そして、世界各地、いや日本でも起こってる色々な災害を通し、つくづく平和のありがたさを感じ、自分は幸せなんだと感謝の思いに浸れた。
「あたたかくて力強く、深い作品世界は幅広い年代の読者に支持されている。」という作者紹介文が載っていました。
森絵都の作品に最初に触れたのは『カラフル』で、童話的な世界を描く人だという印象を持ち、それは今も変わりません。
読了後、あまり印象には残っていないけれど。
・・・傷付いて出した溜め息を、ぐっと吸いこんで前を向く。
そんな強さがこの作品にあるように感じました。
6話の短編集。
「器を探して」は読了後、なにかと考えさせられた。試合に勝ってもガッツポースをしてはいけないとか、合格発表の掲示板の前で泣いてはいけないとか、一理あるけど私はそうなのかなと思ってしまう。確かに周りへの配慮は必要だけど、思いやりってそういうものなのかなぁ。人の幸せを心底嬉しいと感じられたときが一番幸せなんだと思う。人間に妬みの感情を与えたのは自分を律するためなんじゃないかと思った。
「ジェネレーションX」もよかった。夫が大学時代の友人達と温泉旅行へ行く計画をたてている。15年ぶりに徹夜で麻雀をするらしい。すごく嬉しそう。私もいつか、ちょっと無理をしてでも学生時代の友達と温泉旅行へ行きたいと思った。
愛しぬくことも愛されぬくこともできなかった日々を、今日も思っている。
大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。
自分だけの価値観を守って、お金より大事なものを持って生きている――。
あたたかくて強くて、生きる力を与えてくれる、森絵都の短篇世界。
これまで森絵都の作品は、青少年向けのものばかり読んでいたのでこの短編集は、「彼女はこのようなストーリーも語れるのか」と新鮮な気分になった。
やはり、これまで読んだ彼女の作品を思い出すと、その死生観に対して共感できないものが多かったが、本書では淡々と人間の死と生について描かれている。おかげで、それまで彼女に対して抱いていた虚構的な、道徳的なものに対する、反発心やもやもやは感じられなかった。
ここでは「正しい人間の在り方」なんてものはなくて、人間の弱い部分、卑俗な部分がしっかりと描き出されている。
対象を大人と子どもと変えることで、彼女はストーリーを書き分けているのだろうか。そんなことが気になった。
短編集。
それぞれがかなり異なるニュアンスを放つ。
多彩な引き出しを持つ作家だと感心しましたー。
器を探して
犬の散歩
守護神
鐘の音
ジェネレーションX
風にまいあがるビニールシート
仏像補修の徒弟制度を描いた鐘の音、表題の風にまいあがるビニールシートは、参考文献で研究して書いた様子。その独特の世界が上手く描かれている。
自分の経験からさらっと書いた(?)大学生の論文代行アルバイトの変人を描いた守護神も いい雰囲気。
次の作品を読みたくなったので☆5つ、つけます。
初めて読んだ森絵都作品。
6編全てが全く異なるギョーカイの話なのに、『あー、そうなんや。』『へぇ~、なるほど。(^o^)』と呟かずには居れないほどの濃縮された内容に圧倒される。
参考文献の数もさる事ながら、情報があればお話を構築出来てしまう小説家サンの腕前(?)に感服デス。m(_ _)m
6つの短編集の本。読み始めたけど、イマイチ読み進めれなく、途中で挫折。森さんの本は『カラフル』や『つきのふね』は読めたんだけど、この本は何だか入っていけなかった。機会があったらもう一回よんで見ます。
6つの物語に分かれた短編。 どれもこの現代で社会的に「生きること」に関して、とても力強く描かれている印象でした。 また、スイーツ/仏像/古典に関して細かい専門用語が出てきます。 その分野に関して知識があれば、この物語に深く浸ることは出来るのかもしれない。 私は知識も無かった為、人物の感情面を理解するよう努めましたが、やっぱりその分野の知識があればもっとこの物語を楽しめたのかも知れないと感じ... 続きを読む »
短編小説はあまり好きではなかったのですが、6篇それぞれが違う味を出していて読み応え有りでした。TVドラマを見逃した「風に舞いあがるビニールシート」はスケールの大きさを感じたし、「ジェネレーションX」では何度も吹き出しそうになりました。「器を探して」以外は、読後さわやかな余韻が残っています。
登場人物がクセのあるキャラクターばかりで、リアリティーがあるようでいてもあくまでもフィクションであることがチラホラする。一番身近に感じたのは『ジェネレーションX』だった。
自分の大事にするものは何か、改めて考えさせられる。
特に「犬の散歩」が好き。主人公の思いにすごく共感できた。
これから人生のいろんなステージに立って、悩む選択を迫られることばかりだろうけど、
自...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

