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オフィシャルコメント
この作品からのみんなの引用
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……武器を構えたドッペルゲンガー同士が互いを見るように、血相を変えて、睨み合っていらっしゃる
― 240ページ -
「・・・ハイネの詩に、シューベルトが曲をつけたんだ」
(中略)
「シューベルトって――あれだわね。『未完成交響楽』」
今年の話題の映画のひとつだ。フランツ・シューベルトが悲恋の主人公として登場し、観客の涙を誘った。
「……う、うん」
「≪我が恋の終わらざるごとく、この曲もまた終わらじ≫――だったっけ?」
――というわけで、あの交響曲は未完成なのでした――という結びだった。
― 163ページ -
そのヴィクトリア女王が、前王崩御を受けて大英帝国の帝位に就かれたのは十八歳の時だったという。如是閑さんによれば、朝の五時に、突然起こされ、重き責務の双肩にかかったのを知らされた時、私と変わらぬ年頃の新帝は、こういったそうだ。
――I will be good.
≪少女の口から自然に洩れた言葉ながら、一言以て王者の要訣を盡くしてゐる≫というが、まさにそうだ。≪うまくやるわ≫とも≪まかしとき≫ともいい換えられず、これはやはり≪アイ・ウィル・ビイ・グッド≫というしかないのだろう。
― 160ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(228レビュー)
シリーズ完結編。
救いのなさそうな小説の合間に読んだので、非常に気持ちよく、最後にちょっときゅんとなる小説でした。
昭和初期、という明治の半貴族的な部分と軍国へ向かっていく不穏な時代。
最後の最後で出てくる史実から想像する結末は、、、
日常の謎要素は前二作に比べ少ないですが、しっとりとした気分になれます。
ベッキーさんシリーズ完結編。
「日常の謎」ミステリとはつまりホワイダニットなのだな、と再確認することができた。だが創始者はそれだけでなく、謎にも手を抜かない。
物騒なことが起きても、清冽な読み味を失わないところがすごい。
直木賞受賞作ということで読んでみたけど、意外と読みやすいミステリーで、敷居が低いように感じました。終わり方とか登場人物が印象的で、普段ミステリーを読まない私でも話に引き込まれた作品。面白かった。
雪の欠片を一粒いただければ満足でした。透き通っている昭和の綺麗な街並みと生きる人々の熱。詩のいくらかの紹介と引用が物語を整えており、それこそ鷺みたいに純粋な白色を放っていた。
直木賞受賞作って事で読んでみたが・・・。
これ、超つまらん!!
3編の短編から成るんだが、どれも浅い物語。
時代は昭和初期(戦争前)の話なんだが、主人公は、上流家庭の女学校の生徒。侯爵やら子爵やら華族も登場して、ちょっとした事件が起きるんだが、昭和初期という暗い時代にもかかわらず、主人公達の会話がまったく世相を反映していない。読んでてイライラした。
買った本だったら大後悔するとこだった。
作中に一編の詩が出てくるんだが・・・。
普通に昭和史を知ってる人間からすれば、ラストは「2.26事件」だな!って、すぐに判る。
面白かった。賢いお嬢様の素直な表現な感じの文章がよかった。話題が少しぶつぶつ切れすぎなんじゃないかな、という気がした。ベッキーさんは少しスーパーマンに描かれすぎなのではないかという気もした。
再読、ベッキーさんとわたしシリーズの最終巻、鷺と雪。 ラスト一行で驚愕、といったミステリーはいくつもありますが、この作品のラストの流れの美しさは他に類を見ない極上の一品。 騒擾ゆき 面を被り鷺に扮した彼の人の舞、外にしんしんと降り積もる雪、風邪では夢見心地の中起きた小さな一つの奇跡、手に持った受話器から聞こえる真実。そして、この先の時代の、激流の堰を切る事件。 読んでいて、まる... 続きを読む »
ちょっと苦戦しながらも読み進めて良かった。
ちゃんとあとがきを読んで一層に良かった。
もっと昭和史を知っていれば面白かったに違いない。
己の学の無さが残念でならない。
141回直木賞受賞作品です。 英子とベッキーさんシリーズでしたか。。。そうとは知らず。。。 英子とベッキーさんシリーズと言うのは、 「街の灯」 「玻璃の天」 と2冊ある。(かな?もっとあるかな?)鷺と雪が最後の章だそうだ。 昭和初期の激動の時代。。 英子と言うお嬢様の主人公と、その運転手、ベッキー(別宮)さんの、殺人事件や、数々の難問を解き明かしていくミステリー。 ... 続きを読む »
良家の令嬢と女性運転手(英子さんとベッキーさん)が活躍するシリーズの第三弾であり、直木賞受賞作です。
ちゃんと前の二作品も読んでいたのでとても楽しく読めた。
日常の謎を扱うミステリーとしてももちろん面白いんだけど、昭和の空気が濃密に描かれているのがすごい。時代を感じられる小説です。
今作では最後に歴史的な大事件が描かれていて、次回作がどうなるのか楽しみだな。
ベッキーさんシリーズ
随分昔にこのベッキーさんシリーズの別の小説を読んだことがある。それをすっかり忘れて図書館から借りてきた。
北村薫氏の小説は初期の頃は好きだった。爽やかで澄んだ線の小説...
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