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この作品からのみんなの引用
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漢ののちも、秦のように完全に中央集権にした政権はありません。地方にも信頼のおける人を置いたということです。これも始皇帝の一つの影響でしょう。始皇帝が作った帝政のモデルは、反面教師として、そののちの二千数百年のあいだ、受け継がれてきました。
― 180ページ -
司馬遷という人は、あらゆるタイプの人間をじつにいきいきと描いた人ですが、私は彼の描き方に一つの特徴があると思うのです。どんな人でも、その人のよいところを、どこか取り上げようという姿勢があります。
― 169ページ -
(兵馬俑は)項羽が咸陽の都に攻め入った時も盗りません。こんなものは重いだけで、当時はどこへいっても売れなかっただろうと思います。だから残っていました。これが、いわゆる無用のものが残るという老子の説です。
― 157ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(10レビュー)歴史書。小説ではない。しかし歴史はドラマであり小説以上の面白さがある。この本は余計な部分がなく、そのことに気づかせてくれる。どのようにして始皇帝が生まれたのか、どうして中華を統一できたのか。そして始皇帝の業績が後々にどのように影響しているのか分かりやすく書いてある。
さまざまなトリビア的情報は散りばめられているが、始皇帝の歴史的評価として記述されているのは
①一つの中国という概念の創設
②その後の政権の反面教師
の二点のみ。
一冊の本とするにはかなり寂しい内容ではあるが、突き詰めればそういうことなのかもしれない。
ただ、その後の中国と世界の関わり方に与えた影響など、もう少し書き込んで欲しかった。
この間この方の「茶の話」を読んで面白かったので買ってみました。とてもわかりやすいし非常に面白かったです。
秦の始皇帝の逸話は色々と知っているような気になっていたのですが時系列できちんと生涯を追いかけたことはなかったのでなるほど~と思いました。又あとがきが良いですね。
「始皇帝のすがたは、拡大もできるし、縮小することもできる。」
始皇帝を取り巻くトリビアがたくさん書いてありました。
長城の修築や、車軌の統一、墓づくりのために多くの囚人・農民を
動員したことが、秦の崩壊につながっていった。
秦が統一していなかったら、今頃ヨーロッパみたいにバラバラになってたかも
始皇帝がその後の中国史に与えた影響と意義を、その事跡をたどりつつ明らかにする。ということだと思うのだが、結論として出てきたのは以下の二点のみ。統一中国という概念を樹立したことと、失敗した帝政として反面教師になったことである。これではちょっと寂しくないか。
断定的なわりに根拠が不十分、という箇所がいくつかあるのも気になる。そして、「やさしい司馬遷」という言葉に仰天。どうなんだ、やさしい司馬遷って。
ページ数の少ない本なのですぐに読めてしまいます。記述も平易です。ただ、作者自身の主観が多く含まれているため、これを歴史的事実と受け止めてしまうと少し危険な気がします。歴史書としてではなく、読み物として読むならば十分楽しめます。
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