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みんなの感想・レビュー・書評
(12レビュー)
今も昔もマスメディアは、つまらない事実よりも面白い嘘をさも真実として記し、確かな真実はつまらない嘘で隠してしまうものなのだろうか。
国や軍やメディアなど、人に利用され人を利用し、誰にも私にも真実はわからないけれど、きっと彼女は自分の家に帰りたかっただけだ。
特別番組で黒木メイサが川島芳子の役を演じて役柄に興味を持ち読んだ本。
川島芳子を知らない私はこの本で清朝の歴史も学べ知識を深めた。
また川島芳子の不遇な運命や、時代を生き抜こうとする彼女の生命力も感じた。
序章 いま、なぜ川島芳子なのか
第1章 出生から断髪まで
・川島芳子の父・粛親王
・養父・川島浪速
・清王朝の滅亡
・豊島師範附属小学校時代
・松本高女時代の芳子
第2章 東洋のマタ・ハリ伝説
・張作霖爆殺事件
・山家亨と田中隆吉
・皇后婉容の天津脱出
・上海事変での役割
・安国軍司令と熱河作戦
・中華料理店東興楼の女主人
・軍ももてあます存在
第3章 日本の敗戦、そして銃殺
・逮捕された川島芳子
・裁判と死刑判決
・秘書小方八郎への手紙
・却下された再審請求
・北平第一監獄での処刑
・遺体引取り前後の状況
・家あれども帰りえず
内容(「BOOK」データベースより)
清朝の王女として生れながら大陸浪人の養女となり日中15年戦争中には軍服を着て大陸と日本とを往復し「東洋のマタ・ハリ」とも謳われた川島芳子。日本の敗戦で売国奴として銃殺刑に処せらた彼女は如何なる人物で実際にどんな行動をしたのか。兄妹の証言や新資料をもとにその素顔を戦後はじめて明らかにする。
ドラマ等のイメージと異なる硬質なドキュメント。
自己と他者のイメージする「川島芳子」を演じていたのかなぁ、と思わせる。
同情でもなく突き放すでもなく、読者に事実を提示している。受け止めるのは残された者たち。
・男装の麗人として色々な作品に登場したりもする川島芳子についてカミサカさんが掘に掘り下げた一冊。
・時代に翻弄された、という一言がここまでピッタリくる人物もいない。清朝の血を引き、日本で育ち、満州で活躍し、中国で処刑される。けど、きっとその素顔は哀しい女性。
・17歳で女を捨てるほどの何かがあった。下衆の勘ぐりではやはり義父である川島浪速との性的関係を考えてしまうし、著者もそれをほのめかしている。
・虹色のトロツキーにも登場するが、あれはきっと安国軍の時の彼女か。この本だとあまりその間の詳しい描写はない。
・囚獄からひたすら義父に改竄した戸籍の送付を依頼する彼女の姿が辛かった。
・こういう女性がいたって事だけでも、満州ロマンに想いを馳せてしまったりする。あの時代だけに許された存在だと思う。
川島芳子についてはとても興味があったので読んでみた物の、
文章が少々読みずらかったです。
もう少しわかりやすくまとめて欲しかった。
でも充分、「川島芳子」という人物は伝わってきました。
彼女は日本人になりたかったのか、中国人になりたかったのか、
この人が捕まらずに戦後生きていたらどうなっていたのか。。。
すごい人だったのは確かです!
2008-09の年末年始のテレビ番組で頻繁に名前を見かけた。
エキセントリックな運命を駆け抜けた人。
資料として一読の価値はあるかもしれないが、
データばかりが目に付き、本人の姿がよく見えてこなかった。
個人的にはピンと来ていない。
清朝の王女が歩んだ数奇な人生を、資料を中心にまとめた一冊。
当時の文章を原文ママで掲載していて、特に裁判にあたってのやりとりなどは危機迫るものがあった。
家あれども帰り得ず
涙あれども...
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