- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167542061
感想・レビュー・書評
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ドロっとした要素が多めな短編集でした。どれもなんか鬱屈とした雰囲気なのですが、それぞれに美しさがあり楽しめました。
最後の「ミーシャ」はちょっと寂しいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後の猫ミーシャの話は、我が家のケビーと重なって貴重な内容だった。その一話以外は、男女の営みを大胆に表現し、しかも不倫、熟年の大人の男女の話潔い。
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読む時の気持ち次第か。
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読んだ時期が悪かったのかもしれない。文章は綺麗だが、あまり心に残らない短編集だった。唯一、「冬の観覧車」で、病床の父親が主人公の子供の頃を振り返って思い出話する場面は印象的。「戻れない日の話をするのがどうして嫌なのか」という心情は、自分もある程度の歳になったからよくわかる気がした。
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短編を書くしんどさを綴った作者あとがきが印象的。常に一定レベルを維持した恋愛小説に感心。モチベーションは、その時々の自分の心もようだという。長編にマンネリ感があるのに比べて、よかった。
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全体的にオチといえるようなオチがなくて、つまらなかった。
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光、がテーマ。良質ですね。全部不倫ものですけど。
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生と死、性と愛は本能なのだから、あがらえないのだ。
不倫、最愛の人の死、愛猫との別れ、
いろんなカタチの本能を美しい言葉で紡ぎ出す小池真理子さん、さすがです。
光をテーマに綴った美しい短編集。
最後の「ミーシャ」は猫への愛おしい気持ちが痛いほど伝わってきて切なすぎる。