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みんなの感想・レビュー・書評
(181レビュー)
北村薫さんの小説は初めて読んだけどこんなにきっちりした文章を書かれるんだぁと思った。最近の小説は言葉が口語に近くて読みやすく書かれている物が多いが、それとは違いじっくりと文章を追っていく昔の小説に似ている。
内容も面白い。推理小説のように犯人捜しや方法の解明ではなく、人物の内面を描いている。共感はできない人が多いが特別に憎む人も居ないんだなって思った。
昭和7年のそろそろ日本がきな臭くなってくるころを舞台にしたミステリー。
上流階級のお嬢様、英子とその運転主のベッキーさん。
お嬢様の日常を描きつつも、そこに起こる不可解な謎を解き明かす。
読み終わってすぐに続刊を注文したほど、好きな世界だった。
第1次戦争前の好景気日本。
それも爵位のある方たちの世界を垣間見る。
ベッキーさんは一体何者なんだろうか。気になる。
これぞお嬢様です。
昭和初期のお嬢さんと女性運転手のベッキーさんが身近で起こる謎を解いていく3部作の1作目。北村薫の小説に出てくる女の子は清らかでかしこい。漫画化するなら谷川史子でどうですか。もちろんミステリとしても上質です!
ベッキーさんシリーズ第1弾。昭和初期の女学生の令嬢・英子さんが主役。オールマイティの女性運転手、ベッキーさんもさることながら、令嬢・英子さんの性格や振る舞いに好感が持てて、作風も心地よい。続きが気になる。
北村さんの直木賞を受賞された作品のシリーズ一作目。数日前に読了。 昭和七年、士族出身の上流家庭のお嬢さんが主人公。 少し変わった設定といえば、叔父さんが東京地裁の検事さん兼探偵小説家ということか。 虚栄の市 銀座八丁 街の灯 の三話からなる。 サッカレーの“ヴァニティ・フェア”=『虚栄の市』に登場する女主人公から、新しく運転手となった別宮(べっく)さんのあだ名はベッ... 続きを読む »
<ベッキーさんシリーズ>第1弾だそうだ。
知らなくて、私は3作目の『鷺と雪』から入っていた。直木賞受賞作だったので、たまたま眼に留まったのがきっかけだ。
先日読んだ『謎解きはディナーのあとで』を思い出した。
お嬢様と使用人(執事、運転手)という設定が似ているだけなのだが。
本書はシリアス、『謎解き……』はコミカル。
ベッキーさんは忠実、影山は毒舌。
お嬢様は、本書が正統派、『謎解き……』は刑事。
ミステリ度は同じくらい。
若い読者には、やっぱり『謎解き……』が好まれるか?
私は、昭和初期の東京を舞台にした本書にとても好感を持ったが。
自分が知らない、生まれる前の東京の街。麹町、銀座、神宮外苑、そして軽井沢。景色を想像しながらの読書は思いのほか楽しかった。
例のベッキーさんシリーズ、
ベッキーさんは当時は珍しかったであろうお抱えの女性運転手。興味深い昭和の初めが背景である。
ミステリーではあるが、軽快な感じで読める楽しさがある。
色鮮やかである。表現が心地よい。ミステリーとしての評価はわからないが…別宮さんや桐原兄妹の人物像は実に興味深く、上流階級の人々を立たせることにより昭和の闇をも際立たせる。
昭和七年、学習院女子に通う財閥の娘花村英子とその運転手、ベッキーさんこと別宮みつ子。 物事を曇りなき目で見る英子と、それを見守る聡明なベッキーさん。このコンビによる日常の謎ミステリーです。ミステリーは短編が三つ、どれも日常の謎らしく、編の中で完成された美しさがあり読んでいて非常に心地よいです。 また、開国から変わりつつある文化を随所に残しながら、トーキー映画にエスカレーター、当世風のものがど... 続きを読む »
今年度(09年)の直木賞受賞作家、北村薫の作品。受賞作品は「鷺と雪」だがこの「街の灯」はそれに登場する主人公たちの始まりのお話。もうひとつの作品も含めて3部作のようです。 北村薫はれっきとした!?オジサン作家、1949年生まれです。しかし、その作品は街の灯シリーズに代表されるような若い女性が登場することが多く、私も北村作品を読み始めた頃は比較的若い年代の女性が書いているのだろうと思っていたくらい... 続きを読む »
円紫さんシリーズと、覆面作家シリーズを読了しています。これらより(時代的にも)少々陰鬱で緊張感があり、それでいて北村さん特有の丁寧な描写は相変わらず美しく、存分に引き込まれます。一気に読み進めてしまわないよう自重しなければいけなかった。
ベッキーさんシリーズ一作目。女学校に通う良家のお嬢様が主人公で、お付きの運転手ベッキーさんと共に様々な謎を解いていく日常の謎系ミステリーです。昭和初期の東京が舞台で、北村先生の美しい日本語がマッチした古き良き世界観を作り上げています。ベッキーさんの格好良さもさることながら、主人公の英子の可愛らしさが非常にほほえましい。シリーズは「玻璃の天」「鷺と雪」と全三作出ていますので合わせてどうぞ。
個人的に、現代を描いた「空飛ぶ馬」からのシリーズよりこっちの方が好き。
昭和初期の令嬢の周辺で起こる事件なので、北村薫の書く人物の語り口や雰囲気が舞台背景にちょうど合っていると思う。
まだベッキー...
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