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オフィシャルコメント
最初に世に出た1947年版でカットされていた記述を復活させた91年版に、1998年に発見された5ページを加え、資料を充実させた増補改訂版。アンネ・フランクがアムステルダムで家族とともに隠れ住んだ家は記念館となり、世界各国から訪れる人が絶えない。オランダ旅行で記念館を訪れるなら、ぜひ読んでおきたい。ホロコーストの歴史を学ぶだけでなく、特殊な状況のなかにあって、知的で感受性豊かな少女が肉体的にも精神的にも成長していく過程を知って、心を打たれるだろう。
この作品からのみんなの引用
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わたしの望みは、死んでからもなお生きつづけること!その意味で、神様がこの才能を与えてくださったそとに感謝しています。このように自分を開花させ、文章を書き、自分のなかにあるすべてを、それによって表現できるだけの才能を!
― 427ページ -
ハンネリ、ハンネリ、あなたをその苦しみから救ってあげられさえしたら。私の享受しているすべてを、あなたと分かちあうことができさえしたら。でも、もう遅い。わたしには彼女を助けてもあげられないしlかつての過ちを償うこともできない。それでも彼女のことはけっして忘れませんし、どんなときにも、彼女のために祈りつづけることでしょう。(悲しい夢)
― 259ページ -
こういう時代のむずかしいところはそこです。わたしたちのなかに芽生えた理想も、夢も、大事にはぐくんできた希望も、おそるべき現実に直面すると、あえなく打ち砕かれてしまうのです。
実際自分でも不思議なのは、わたしがいまだに理想のすべてを捨て去ってはいないという事実です。だって、どれもあまりに現実ばなれしていて、とうてい実現しそうもないですから。にもかかわらず、わたしはそれを捨てきれずにいます。
なぜなら今でも信じているからですーーたとえいやなことばかりだとしても、人間の本性はやっぱり善なのだと。
みんなの感想・レビュー・書評
(91レビュー)
ヨーロッパの女の子達って、おませなのねぇ。
思うことをありのままに書き続けた日記にちょっと戸惑う感じもあるが、思春期の女の子にぜひ読んで欲しい。 想像を絶する状況に置かれた彼女の事を思うと、自由の身の私達って幸せだよね。同じテンポで書かれた最後の日付の日記を読むと心が痛みます。
たまたま友人と話していて話題になったので読んでみることに。
日記なんだけど、文章がしっかりしているので物語のように感じてくるけれど、物語と捉えるとやはりストーリーとしての面白さはないので日記だと再確認する。
これを15才の女の子が書いたとにとても驚かされる。
アンネは日記の中に、自分は物書きの才能があると書いているけれどそれも頷ける。
ヒトラーやその他ヨーロッパの国々の動きが書かれているのは、量としてはわずかで思春期の女の子の日記といった印象の方が強く、状況は違ってもなんとなく昔の自分を見るような気持ちもする。
日記に綴られたアンネという少女の夢や希望、悲しみや怒りから一人の人間としての強さを感じた。
前に読んだ時はアンネの印象は「年上のヤな感じのお姉ちゃん」だったんだけれども、もうこの歳になって読めばアンネはどこにでもいる「自分は大人なつもりのこまっしゃくれたお子様」なんだなっていうのが分かるのでイラつきもしなくなり…いるいる。早熟と大人なのは違います。
イラつきはしないとはいえそんなお子様の頭の中を除き続ける…正直辛いし面白くもない。これ9割は面白くない。思春期の日記なんて読むもんじゃないなって苦痛を受け続けるんだけども。残り一割の為に読んでるんだよね。外の世界がわかる部分。
そんなどーでもいいような日常がプツッと途切れてるのは印象的。本当に突然捕まったんだなっていう。
しかし今間取り見たら隠し部屋あるのバレッバレだなぁと。隠し部屋の部分広すぎですって。
世界で一番有名な日記。小さい頃から何度も読んだが、そういえば完全版を一度も読んだことがないと思い立って読みました。
近すぎる人間関係や、多感な思春期をひたすら閉じ込められた隠れ家で過ごす苦痛、戦争情勢、ユダヤ人であること、徒然に内容は変化していき、それにアンネ自身の見解も加わって非常に厚みのある(量的にではなく質的に)本になっている。
面白いというよりは、心が洗われる。ユダヤ人というだけで過酷な運命にさらされた理知的な少女の内面に触れて、わたしもきちんと生きなければという気持ちになる。
思春期の多感な時期に極限の状態で潜伏生活を送ったアンネ。快活な性格と類まれなる描写力で、暗さを感じさせない生活を瑞々しく綴っている。あの不衛生で束縛された環境の中で、常に恐怖と戦いながら夢を持って前向きな姿勢を貫き通した少女の心の強さはどこから来たのだろう。終戦がすぐそこまで来ていたのに、とてもやりきれません。
ただ一人生き残ったアンネの父、オットーは彼女の日記を読みながら、何を考えていたのだろうか。
彼女の日記の中に、母を、父を、姉を、その他の人間を非難する文章を見た彼は、後悔ばかりしたのではないかと、そんなことばかりを考える。
「あのときああしていればよかった」「こうしていればよかった」と、自分の過去を振り返っては、自分のことを責め立ててしまったのではないかと思うと、悲しくてやりきれなくなる。
子供の頃、本が嫌いであったため本を読まなかったが、成長するにつれて本が好きになった。そして子供の頃に読んでおきたかった本を大人になってから読んでみたりする。
「アンネの日記」もその一つだった。
しかし、この本は大人が読む本であることがわかった。
ユダヤ人が置かれていた境遇、そしてその中で生きながらえようとしていた人の感情や精神状態。そして、少女の成長の過程を手に取るように感じることができるのである。
またこの極限状態の中で、人は物事の捉え方次第ではどうにでもなる、つまり成長し続けられるということがアンネを通して理解できる。アンネも2年間の間に「ただのおませな少女」から「強い信念と愛と希望を持つ女性」に大きく成長を遂げている。
リアルな少女の日記であるため、思春期の子を持つ親が、子の感情を理解し信頼関係を築く関わり方にも参考となる本。
アンネの精神的成熟度が恐ろしいほどであった。
アンネは日記の中で、何度繰り返すんだろう?というぐらいに
一つの種について、悩んで悩んで書き殴っている。
それほどまでに、悩みを発散する手立てが無かった過酷な状況、
そしてその思考を見事に文字にて表現出来る、彼女の知性が想像出来る。
嫌という程に近い、隠れ家での人間関係。
家族も含めた他人に対しての嫌悪感、葛藤、
戦時下という状況は今とは異なるけれど、
自分の持つ気持ちと妙にシンクロする部分があって、
のめり込むように読めた。
高校生の頃、ちょうどアンナと近い年齢の頃に一度読んでたこの本。
当時は同世代の少女が書いた日記に興味を覚えて手を伸ばした。
来月アムスに行くことになって、そういえばここが舞台だったんだと思い返し、今回は歴史的背景を視野に再読。アンナの元々の資質に加えて、当時の情勢や隠れ家での常軌を逸した生活を強いられた故の葛藤も加味されてはいるものの、日記を書き始めた頃の天真爛漫な少女から一人の大人として精神的に成長して行く様に脱帽。今改めて読み返した価値は充分ある。
是非アムスではアンネの家を訪ずれたい。
小学生の時児童用?のを読んで以来振り向きもしなかった本だけれど、高校生とか、そのくらいに読めばよかった。きっと高校生のわたしは今の私のような感想を持たないのかもしれないけれど、もし万が一同じように感じたらもうちょっと上手く生きられたかもしれないのに。
やっと読み終わった。 こんなにも長々と日記を、しかも手書きで書くアンネさんに脱帽。 今まで単なる日記がなんでこんなに人気なのかな~と思ったけど、この中には勇気と希望と挫折と嫉妬と皮肉とユーモアとセンスとエロスと情熱と愛情と願いとその他もろもろの人間の感情が混ざり合った、多くの人が共感できる箇所が多数ある日記だったんですね。 日本語訳されてるので原文はどういった調子なのかわからないけど... 続きを読む »
13歳の少女が書いたとは思えないほど、しっかりした文章で書かれていて、驚いた。
日々起こる出来事に、すごく素直に一喜一憂している、無邪気な少女から、だんだん読み進んでいくうちに、2年後には、まるで自立した1人の女性のように、心が成長していきます。
アンネの言葉で、こちらも勇気づけられました。
日記が突然終わっていることが、悲しく、悲惨でなりません。
ユダヤ人を迫害するナチス・ドイツの支配下にあるオランダでの潜行生活という特異な状況の中で、13~15歳の思春期を過ごしたアンネ・フランク。感受性の強い彼女の、さらに多感で悩み多き時期の、元気だったりくじけたりした心の内を綴った、「人間」と「平和」を静かに見つめ直すことになるような読書体験を得られる本でした。
1942年6月12日から1944年8月1日までの、とある少女の日記。
読み始めは、カテゴリを「エッセイ」にしておいたが、何というか…これは「歴史」だと実感。ドキュメンタリー。また私も日記愛好家の...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

