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みんなの感想・レビュー・書評
(140レビュー)
とにかく読みやすい。言葉が的確に使われていて気持ちがいい。人に言えないようなことや、悩みは案外えっ!と思う人ももっている。無駄話ではあるが、無駄なことではない。そういう場合、互いの心の傷みがわかる者どうし惹かれあうのかも。
第七障害は、ラスト、泣けた。ちょっとだけ。
併録の「第七障害」が良かった。
乗馬で事故に遭い、馬を死なせてしまった主人公が立ち直る話。
短いのでサクッと読めて、もやもや残らない淡白でありつつ後味の良さが好き。
85点。現代思想においてもデリダをはじめとするポストモダニストがエクリチュールを「完成した言語体系」として扱っているかといえばそんなことはない。小説も同様にエクリチュール自体「がらくた」とみなすべきだと思う。どういうことか。 何を言っても人間の思考なんてガラクタであって無意味だ。ガラクタや無意味なものに、我々はなんとかして「意味」の繋がりを見出そうとする。じゃあデタラメがいいのかといえばそうでは... 続きを読む »
絲山秋子を初めて読んだ。強弱のない文体で心が落ち着く。表題作ももう1作も深い傷を負い逃れ逃れ生きている30代女性の物語。必死に生きているというわけでもなく、なるがままに生きている。その日常感が良かった。
これ読んだら、久しぶりにキングクリムゾンが聴きたくなるはず。
キングクリムゾン聴いても、これを読みたくはならないだろうけどね。
一方通行。
それと同じように、向こうからどんどん文字が飛んできて、突き刺さってくるよ。
絲山秋子のイッツ・オンリー・トークを読みました。
等身大の女性の悩みや行動が描かれた中編が二つ収録されていました。
イッツ・オンリー・トークは、病気のために仕事のキャリアを断たれてしまった橘優子が自分と折り合いをつけていくという物語でした。
奇妙な登場人物たちが現れて優子と関わっていく様子が「すべてはムダ話」というトーンで描かれています。
第七障害は、乗馬の事故で乗っていた馬を負傷させてしまった早坂順子の物語でした。
その馬は予後不良で安楽死の処置となってしまいましたが、その馬の思い出が順子を苦しめるのでした。
そのことを忘れるために、順子は群馬から東京に出てくるのですが、結果的に彼女を助けるのは群馬の乗馬仲間なのでした。
仲間たちの温かい思いやりの中で彼女は少しずつ癒されていくのでした。
・豊崎由美氏がラジオで絲山秋子さんの小説を薦めていたので絲山作品を何かしら読もうと思っていた。
・図書館で文庫本のあとがきを読んで惹かれたので借りて電車内で読んだ。
・表題作「イッツオンリートーク」より「第七障害」の方がより好きだった。
・男が連れ出して、寄り添ってあげる感じ(誘拐?駆け落ち?心中?)、
その人にしか分からない〈絶望〉後のかすかに見え始めた〈希望〉、
という点で、韓国映画の「シークレット・サンシャイン」+「うつせみ」という感じ。わずか80ページの小説でこんなにも表現し構成することができるのかと、ただ圧倒された。
著者が高崎に住んでいるのは知ってたが、出身東京なのは知らなかった。ちょっと、「道理で」と思った。県民からしてみると、見方に温度差があるようなところがなくもない。むずがゆい。
表題よりは第七障害のほうが好き。
だめんずうぉーかー的な話、だと思う。誰のことも好きにならないところが決定的に違うところだけど。書店員の書いたあとがきが好感もてる。それを望んだ絲山秋子さんにも。「不愉快な本の続編」が気に入ったので読んでみたが、併録の第7障害も含めて、大分作風が違って驚き。
なんだ、この軽やかさは。すらすらすらすら読めてしまう。
決して共感できる主人公とは思わないけれど。
ほんとはお話しだけ欲しいのにというお話し。気になる人を気に入りすぎて、近づきすぎて、破たんせずにはいられない。ホントはずっと話をしてそばにいられればいいのにね。
男女の理想的な距離って、一瞬なのね、あるいは、そんなものは存在しないのかもしれないという昔からのテーマだけど、ドライな文体が新鮮な気付きを与えてくれる。
登場する男性陣は皆、何かしら負の要素を抱えながらも淡々と受け入れて生きている感じで、不思議な魅力を持っています。デビュー作の本書から読み始めましたが、馴染んでくるともっと好きになれそうで次作以降が楽しみ。
1つ目の話がいい。
下半身のだらしない主人公のセックスに対する価値観や性欲が満たされた後の男性の心境を敏感に読み取ってしまうことも、「あるある!」と心底共感。
でも、従兄弟と色っぽい展開にはならな...
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