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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
(203レビュー)
「孤独のコクの濃さ」という言葉が心に残った。
感情移入するのではなく、遠く離れたところからクワイエットルームを覗いているようだった。重い空気が漂いそうだけれど、明日香の語り口調のせいかライトな印象を受けた。
どんなにうっとうしくても、最後まで受け入れ体勢でいたい、それから相手にもそうであって欲しい。
冒頭、これは自分に読める世界か…と引き気味になったが、なんのことはなく、すっかりはまる。破天荒なようで、意外に緻密、雑さがない。この文量にすべてのキャラをしっくり収めて無駄がない。絶望から再生の物語だけど、せつなさが残る。
彼氏と大喧嘩して薬を大量に飲んで死にかけて精神病棟に入れられた女の子とその周りにいる人達のリアルなお話。
※昨日映画公開
最初、「吐いたものでうがいする」という全然さわやかじゃないシーンから始まるけど、それ以外はそんなきつい所はないからそういうのダメな人でも楽しめると思う。
文章、会話は面白い。笑える。
帯だかなんかに「悲しくって笑うしかない」ってあったけどうまい。まさにその通りだと思う。
「宗教が住く」に比べると超ライト。
30分強もあれば読めます。
冒頭、ゲロのうがいから始まる。
リアルよりアンリアルな日常。
そんな”オワッテル”現実からドロップアウトしてしまった女性が精神病院で過ごす14日間の物語。
しかし精神病棟のキャラクターもアンリアルなリアルをカリカチュライズされているだけの世界なわけで。
娑婆も精神病院も、日常も非日常もイカレテルのは変わらない。
ラストがいいかんじ。
松尾スズキさすがっす。
ゼロ年代界隈では宇野さんとかから批判されてるけれども。
小説書くならこんなの書きたいとおもった。
後書きにあった山田詠美さんの、日本版17歳のカルテ、みたいな言葉がしっくり来た。
読んでると落ち着かない。それは、自分の中にある「狂気」を誘い出されるからかもしれない。
読後、胸に穴が空いたようだったのも、一歩間違えたらアンタもココよ、と気づかされたからかも。
正常と異常なんて紙一重。
キャラクターみんながぶっとんでいる。
大声上げて笑ってしまった。
松尾スズキに読み聞かせてもらっているような心地だった。
彼の節が存分に生きた一冊だと思う。
短いお話だったけど、満足感がある。
映画も観てみようかね。
おもしろおかしく書かれていますが、非常に重く、難しいテーマです。患うことで崩壊する人間関係、蟻地獄のような闘病生活、等々。
おもしろおかしく書かないと、読めませんよってとこがありますよね。
映画もよかったです。
いやあ、ぶっ飛んでるね。精神病棟を舞台にした小説というのは珍しくないと思うけど、看護師にまで視野を広げるのは新しいとお思う。看護師も病んでんだね(笑)
中島らもの『今夜、すべてのバーで』に似ている。つまり、回復の物語。もう少しページ数が多ければ、『今夜~』みたいな独特の雰囲気を醸し出せたかも知れない。その点が少し残念。
本谷有希子は松尾スズキの教えを受けていたから、やっぱり作風が似ていると思う。今回のは女性が主人公だったから、よりそう感じた。うーむ、物凄い師弟だ。
第134回芥川賞候補作品
山田詠美の選評<ウィノナライダーの17歳のカルテを思い出す>を読んで、気になっていた。いまさらながら手にとりましたがなかなか面白い。
思わず笑っちゃうヵ所がたくさん。シュール。
ラスト、うっとうしい、長かった罰ゲームってくだりすごく哀しくてひんやりしてて好き。
映画もみてみたい。
オーバードーズや精神病といったヘビーなテーマを扱っていますが、院内で起こるさまざまな出来事が、実にユーモラスに描かれていてものすごく楽しめめました。
表現は悪いかもしれませんが、精神病棟の様子はまるで見世物小屋のようで、個性豊かなキャラと相まって、読むものの笑いを誘います。
ところがラスト、一番まともだったと思われた女性が……という結末に、オーバードーズの笑えない無限地獄を知り背筋が寒くなります。
ユーモアを交えつつ、きちんと病気の本質をついている作品だと思いました
「普通」と「普通じゃない」は紙一重。
佐倉さん視点なので彼女が何を考えてこういう行動をしているかよく分かるけど、それが狂気ととられて二度もクワイエットルームに入れられてしまう。
たまにいる「存在していない人としゃべる人」とか、そういう人も心の中は普通なのか?と思った。
シリアスに書かれると病んでしまいそうな内容だが、やたらアホっぽいくだけた書き方をしているのでスラスラ読めた(最初はイライラしたが)。
結局、一番まともだった栗田さんは…
突然、閉鎖病棟に閉じ込められたらどうなる?
というお話。
生きることを全く重く感じさせない文章の中に、
妙な現実感を感じさせてくれる。
サラッと読めるのに、
読後はなんやかんや考えてしまう作品。
目覚めたら精神病院の閉鎖病棟で五点拘束されていた「わたし」。
自殺する気なんてなかったのに、間違ってここにいる「わたし」の二週間。
映画を先に観て、この本を読んだのだけれど、すごく忠実に映像化されたんだなぁ、という印象。さすが!
テンポよく歯切れのいい文章で、とても読みやすかった。
どうしようもない絶望もどうとでもなる再生も割り切れないし、だからこそ明日香はクワイエットルームに辿り着いた。
また読みたい。
「生きるって重いことよ」ってセリフが耳に残る。
そうかもしれないね。人間は複雑でめんどくさい生き物だ。でも青空を見上げてちょっと幸せな気持ちになれたらそれでええか。
ちなみに映画、今まで観た中で一番原作を裏切ってない作品。松尾さんは重い軽いの配分が絶妙やね。
節分かっ!
現世におけるちょっとした地獄の歩き方なのかねぇ。
読んだ時は普通にストレートに読んで距離も取りやすいけれど
今、改めて評を書こうと思うと、なんとなく輪廻の世界観に
近いものが見えるような気がする。
紙一重しかないのに致命的な分水嶺がそこかしこに。
主人公はその中で開き直るけれども、そこには居座らない。
そこでの喜びもあるけど、持ち帰らない。
万物は巡る。魂も巡る。社会的立場とやらも巡る。
ぼやぼやしていられないようで、それならそれで逆にやりようはある。
そして空がある。
初めて松尾スズキ作品を読みました。
状況とか色々意味わかんないけど、さらっと読めた!
短いのに、濃ゆーいお話でした。
この短いお話の中で、どん底と再生を描けるってすごい。
いろんな意味で、とても想像力をかきたてられます。
しかし、あたしは「ゲ●でうがい」をリアルに想像してしまったためにどうしてもそのイメージしかなくなりました・・・。
好き嫌いはわかれそうですが、なんか軽く読みたい時には良いかもしれません。
話は、すらっと読みやすいです。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

