みんなのレビューページ
この作品からのみんなの引用
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「ひとの暮らしには、全部がええことばっかりよりも、何かひとつくらいでっぱりがあるくらいの方が、ええような気がするの」
― 162ページ -
佐藤君なんて、一方的に私だけがいいな好きだなと思っていて、会ったこともないのだから、私のことを知らないはずなのに、死ぬと、私のことをなんでもわかって、見ていてくれる。死んだ人たち同士も、生きていた時には会ったこともないのに、皆知り合いになっていて仲が良い。
「いいんだよね、だいじょうぶだよね」。
心の中で彼らに聞いてみる。
― 154ページ -
私は、作家というのは職業の名前なのかとばかり思っていた。まるで書かなくなった老人は、今でも作家という人間だった。
― 41ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(58レビュー)高山さんをはじめて見かけたのはNHKの今日の料理だった。そのときから気になっていた。本を読んでなんとなくその理由がわかったような気がした。半分、夢(夜寝てみる方の)で生きている人なんだと感じた。いろんな人がいるもんだ。私もどちらかというとそちらの方っぽいけれど。
ずっと手元に置いておくであろう一冊
なんてことない、文庫本なのだけど
彼女のように生々しくは生きられない
わかっているからこそ
憧れであり
戒めであり
ずっと生暖かく、そこにいてくれる、一冊
ごつごつした木の幹の皮みたいな、乾いた暖かさ。
色々さらけ出す生の感じがすごくすきでした。
他の本も必ず読もうと思いました。
あっこちゃん本棚で見つけた表紙が素敵な本、に
フィッシュマンズがたくさんでてきて驚きましたが
そもそも『帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ』
のあれだし、なんかぴんときたんでしょう。
書くこと以外で生計を立てている人の文章だな、と思った。
そしてそこに見栄を張らないのはこの人の性質と生き方と努力かも。
だから素直に好きになった。
うらやましいほどの言葉の泉の持ち主。
■自分に正直になりたいときに読む本/ 感性が鈍ったときに読む本
高山なおみさんは、料理の人ですが、文章がこんなにスゴイとは思いませんでした。
文章がすごくリアルで生々しいのです。「ほんとうの言葉」という感じがする。
それはきっと彼女がまったくかっこつけず、その鋭い感性で感じたままを言葉にしているからだと思うのです。
私は、彼女の文章のとりこになってしまいました。
・「だからH子は、自分で自分自身の過ごし方を発明しなければならなかった。たとえばそれは、ロウソクの芯のようなものだと思う。体の奥の方にしまわれているので、普段は気にもとめない。でも、そこにマッチの火を近づけると、赤々とした火が灯る場所。」
料理の話しがきっと盛りだくさん!だと思って読んだんだけど
日記みたいな。
今度は高山さんの料理本を購入して 料理を作ろう!
この本に載ってる簡単なご飯に飲み物も作ってみよう。
お料理をつくるひとの文章に登場するひらがなって、なんでこんなにやわらかく感じるのだろう。
P61 『誰が何と言っても、自分にはかけがえのないものなのだからそれでいい。自分だけにしかわからない特別なことを、ひとつひとつ味わってゆけば、それで充分なのだと、今は強く思える』
これ以外もすきな文章がたくさん。
料理家高山なおみが、料理店のコックからフリーになったあたりのふつふつと、ふらふらと、ゆるゆるとしたエッセイ。やわらかな文章でこころのやわらかなところで受け止めたことが淡々と書かれていて、このましい。彼女のレシピとおなじように、すこし土の匂いがして、かざらない。ざらりとしたてざわりの日常がここちよい本。すこしのよい思い出とそれから後悔にいろどられたふつうの、かけがえのない日常。そういえばわたしは彼女のレシピをくりかえしつくっているけど、おなじ味がするとおもうの(文とごはんが)。映画『ホノカアボーイ』見ないと、って本棚のこの本の背表紙見ておもいだすのでそのうち見ます。
ハナレグミの『帰ってから、歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。』はこの本のあと。永積さんとおふたりお友達だそうで。うん、なんとなく空気、似ている。
そうか、私はここ何年も夜をひきずって生きてきたのだ。文中の他愛もない言葉に打ちのめされる。はっとした。じゅくじゅくした。ずとんともした。目を見開いた。音が聞こえなくなった。かと思えばあの時の音が聞こえてきたりもした。そして、お腹が減った。人はやっぱりなまもので、その時があるから楽しくもあり苦しくもあるのだけれど、その時が私にとってちょうど今であったりして、今この本を読めてよかったなって思った。
『ヒトという服を着る前の、骨でも筋肉でも内蔵でもない、何かふぬふぬとした原始的な粒みたいなもの』
を集めた料理家のエッセイ。
私は料理が嫌いなくせに
料理をする人にとても惹かれるのだ。
彼女は結婚を2回している。
現・夫の娘が実の母親のところから家出してきて
一緒に暮らした話は
何やらすこし心がほっこりした。
もっと簡単で質素で
だけどおいしい、みたいな料理が好きなのだけど
気が向いたら
このひとのシャレオツなレシピも試してみます。
料理本は見たことあったけど、 文章の方は読んだこと無くてついにデビュー 「夫とけんかした時は野菜を大きめに切る」 という彼女の文章を読んだホノカアボーイのプロデューサーが 「この映画の料理担当は絶対に高山なおみで!」といい、 何度も断られたけど3度目でやっと引き受けてもらった という話をどこかで読んでから、ずっと興味があったので 世間一般でいう「料理研... 続きを読む »
現実なのか、夢の話なのかわからない狭間を漂うような文章にしだいとやみつきになる。が、書かれている内容は意外と重いものばかり。今成功している人でもその安定した状態に行き着くまではいろいろあったんだよねということを考えさせられて私もまだまだと思う。巻末の料理写真がとてもおいしそうかつオシャレでステキ。眠れない夜のカクテル、とろとろハーブゼリーをつくってみたい。
背筋がピンとのびて、空気が澄むよう。自分にどこまでも正直で、そして深く潜っていくところ、郁ちゃん似てるなぁと思った。そうなりたいわけではないけど、近くに置いておきたい本だ。
しょんぼりとか飽き飽きとかほっぺたとかツヤツヤとかぐにゃぐにゃとか小春日和のネパールとかぼたぼたとか暖かい眠りの粉とか残り物のハンバーグサンドとかどしゃ降りとかなめまくる犬とかぷるぷるとかチラチラとか...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

