勇士は還らず (文春文庫 さ 43-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167796020

作品紹介・あらすじ

サンディエゴで日本人男性が殺害され、妻子と友人たちが現場に向かう。だが警察の取調べに妻はなぜか口をつぐむ。遺留品には、1969年にサイゴンで起きた日本人爆死事件の切抜きが。事件の背景には札幌の新設校に集った男女六人の過去が、深く関わっていた…。「政治の季節」の青春と今を繋ぐミステリ長編。

感想・レビュー・書評

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    サンディエゴで日本人男性が殺害され、妻子と友人たちが現場に向かう。だが警察の取調べに妻はなぜか口をつぐむ。遺留品には、1969年にサイゴンで起きた日本人爆死事件の切抜きが。事件の背景には札幌の新設校に集った男女六人の過去が、深く関わっていた…。「政治の季節」の青春と今を繋ぐミステリ長編。

    題名の意味は読むと納得。
    青春時代を共に過ごした仲間の一人が殺害されて、アメリカで皆集結する。なかなか考えにくいシチュエーションではありますが、その濃密な関係性がとくとくと語られて行きます。
    ハードボイルドでは無い、ミステリーなんだけれども捻りはかなり少なめ。
    ミステリー色よりも、どちらかというと群像劇的な本なのかも。

  • ★2.5。
    夏休みに寝そべって読むには良かったですが、内容はどうかな?ワクワク感が中途半端だし、60年代を中心とした学生運動の回顧みたいな感じも気に食わないし。ちょっと残念感が強い。

  • 2014.8.22(金)¥280+税。
    2014.9.15(月)。

  • サンディエゴで日本人男性が殺害され、妻子と友人たちが現場に向かう。だが警察の取調べに妻はなぜか口をつぐむ。遺留品には、1969年にサイゴンで起きた日本人爆死事件の切抜きが。事件の背景には札幌の新設校に集った男女六人の過去が、深く関わっていた…。「政治の季節」の青春と今を繋ぐミステリ長編。

  • 結果的には1人の女に5人の男が高校で出会い
    ある切欠で友情を育み、中には愛情もあり

    高度成長を遂げた日本、その他のアジアでの悲劇を
    志の高い強い者は。。。
    真実を知りたい暴きたい気持ちが。。。

  • 佐々木譲といえば北海道。そんな今までの舞台とは遠く離れたアメリカ、サンディエゴ。
    新しい雰囲気の作品で、初めは登場人物の男性陣がいまいち一致せずに読み進めていきましたが 、途中の回想も織り混じり、後半は一気に読み終えてしまいました。

    伏線だろうなと登場した女性捜査官が全然出てこないと思ったらそういう訳で…最後はバタバタ進んじゃいましたねぇ。もう少し和也の「疑惑」が深まると良かったんじゃないのかな、とも思います。

    ともあれ、分かりやすく終わってくれて良かったです。エピローグがあったお陰で、すっきり本を閉じることができました。

  • 12.03.17読了。過去を織り混ぜた運びは流石に読ませるがだが、ミステリとしてはいまいちかな?

  • 最後が急ぎすぎな感じが。
    最後なんでああいう展開になるのだろう・・・
    個人的に道警シリーズの方が好きです。

  • 面白かった!道警シリーズよりはまった。時代構成、人物構成、舞台が余市、サンディエゴと飛ぶのも新鮮で、意外と女性好みかも。ストーリー自体は一般的。著者の筆力で飽きずに読ませる。

  • 良質のエンターテイメントで一気に読むことができました。さすが佐々木 譲!

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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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