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みんなの感想・レビュー・書評
(7レビュー)
生きている人間の記憶の中にある限り、滞在することの出来る死者の街から突然、多くの人々が消え始めた。現実世界では南極大陸にただ一人ローラという女性が残されている。
死者の世界と現実世界を交互に描くことによって、だんだんこの世界に何が起こっているのか?が分かってくる。
まるで、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドのような構成にワクワクしました。
これは死者の街と現実世界の「終わり」を描いた物語。
読後、なぜかとてもさびしい気持ちになりましたが、同時に人の記憶というものに少し温かみを感じました。
翻訳本というものはとにかく、なにがなんでも、どうあがいても、
『英語圏の人とはものの考え方や捕らえ方の道筋が違うんだろうなー』と思ってしまう。思わずにはいられない。
感想でもなんでもないな、これは。
謎のウィルス過により終わりを迎えた人類 世界はもぬけの殻…とり残されたただ独りを除いては… 自分はひとりではない…一人ぼっちだという確信がもてない… 氷点下70度にも及ぶ厳凍の南極大陸で、 身も心もボロボロになりながらもただ独り生きることをやめないローラ。 自分を憶えてくれている人間が生きているかぎり、 そこに留まり、平和に暮らすことが出来るという街にたどり着いた男は、 後悔... 続きを読む »
悲しい話。悲しいけど美しく、ちょっとよく考えると馬鹿馬鹿しくもある。けれど、死生観のひとつの提示ともいえる。世界はつながっているし、人間もつながっている。ただ、ふだんお互いにそのことはよくわかってないけど。
二つの世界が交錯しながら、一つの物語を紡いでいくというプロットが好き。生きている者の記憶にとどまっている限り、完全なる死が訪れるわけではない、という死生観が好き。淡々とした日々の描写が好き。次作にも期待。
信じる信じないではなく、死後に人が行く世界があって、その人のことを覚えている人が生きている人の中にいる限り、その世界にいることができる。そしてその人のことを覚えている人がいなくなると、その世界からその人は消滅する。
そういう仮定で描かれている。ケヴィン・ブロックマイヤーというアメリカの若い作家の小説。
地球最後の人間になるというのはどういう気持ちなのだろう、という話でもあり、上記の仮定の中で最後の1人の最後の時に死後の世界はどうなるだろうか、という話でもある。
人間のための世界はいつか終わる。そのいつかをひとつの形にした物語。
絶望を小説にしたらこうなったのだろう。
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