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- Amazon.co.jp ・本 (646ページ)
- / ISBN・EAN: 9784305704634
作品紹介・あらすじ
〈法会文芸〉とは本書であらたに試論として提起される新概念であり、
「法会」を媒介に生み出される文芸の総体を意味する。著者が示すその「総体」は驚くほどの広範囲のおよぶ。
「法会」の場で読まれ、語られ、うたわれ、演じられるテキスト、図像イメージ、言説、所作...。
のみならず法会に参集した人々の思いや願いを綴ったもの、あるいは法会を通じて再創造されたものも含まれる。
本書は、法会の領域をダイナミックに設定し、そこに生み出される力学を丹念に読み解き、
中世の表現の時空を総体として捉えようとする試みである。
中世、多くの文芸は「法会」を媒介に、生成、享受され、再創造され、
また法会に生かされ循環する、絶えざる運動体としてあった--。
『院政期文学論』から3年。
宗教を軸に、どれだけ古代・中世の表現に迫れるのか。
小峯和明最新刊。2009年5月末刊。