アウェー脳を磨け!~一歩踏み出せば脳は目覚める~

著者 :
  • 廣済堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331515037

感想・レビュー・書評

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  • 私の仕事には「ホーム」がない!

    そのことを認識してから、心が揺らぎ出してしまい、時々どうしようもなく苦しくなって、涙も出てきて…というタイミングで出会った本。

    出会えてよかったです。

    アウェーのよさ。苦しさ。苦しさの意味。
    ホームの考え方。ホームの持ち方。
    それらのことが、すとん!と私の中に降りてきました。

    研修もサポートもなく、突然入った現場。
    自分の周囲は全てクライエント、という環境。
    完全にアウェー。
    そういう環境は、嫌いではありません。
    けれども、時々とても苦しくなる。
    私のホームはどこだろうと、ありもしない場所を、探してしまっていました。

    そんな時、この本から「ホームは自分のなかにある」ことを示されて、それが自分でも確認できて、すごく楽になりました。

    心の底から好きなものが、私を支えてくれる。
    私の中に「ホーム」はある。
    だからどこに行っても大丈夫!

    「アウェーで頼れる仲間は、問題意識を共有できる仲間」との指摘にも納得でした。
    今までがまさにそうで、「仲間」と出会えたケースは、気持ちよく仕事ができ、それどころか、いくつもの幸運な偶然が重なり、状況が好転することが多々ありました。

    あとは、もっともっと努力を重ねること!
    私はまだまだ自分に甘えているな、と思いました。
    「竜が見える」くらいに、もっともっと情熱をもって、本気で仕事に取り組んでいこうと思います。

    年末に、こんな素敵な本と出会えて幸せです。
    繰り返し、大切に読み返していこうと思う一冊です。

  • 著者は、理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードに脳と心の関係を研究するとともに、美術評論や文芸評論に取り組む。

    著書に「脳と仮想」「今、ここかすべての場所へ」「脳とクオリア」等多数。

    脳が育まれ、学ぶためには、ある程度の「負荷」がかからなければならない。ホームにいるだけでは、脳がその潜在的な能力を発揮するためのチャンスが十分に与えられない。

    つらいと感じているときは、簡単にできることではなく、さらなる高みを目指して新たな分野にチャレンジしているということであり、脳は確実に成長している。

    本書は、そんなアウェーに挑戦しようという人の背中をそっと押してあげる本。

    構成は以下の4章
    ①アウェーで脳は目覚める
    ②アウェー脳の育み方
    ③アウェーを勝ち抜く脳活用術
    ④アウェー脳が日本を変える

    ホームが大好き。変わることを嫌う。多くの日本人。
    私もそのうちの一人かもしれない。

    変化あるところに大きな負荷があり、そしてそこに大きな成長がある。それを脳科学的に立証されたら信じるしかない。

    何かを始めよう。始める前に物怖じしてしまうことを防いでくれ、勇気を与えてくれる一冊。

  • そういえば最近茂木さんをテレビで見ないなあ。一時期ワイドショーとかニュースとかたくさん出てたのに。今なにしてるんだろう。
    初めて読んだ自己啓発本だったので、新鮮に読んだ記憶がある。特に刺さった覚えはないけれど、なるほどなあと思いながら読み進めた。

  • ナナメ読みでも内容が頭に入って来る。それだけ文体がすっきりしていて不要な部分が少ない。なるほど脳科学者である。

  • 自己啓発としては良いのかもしれない。

  •  著者は、「神経細胞のネットワークの結びつきのちょっとした差、神経伝達物質の少しの違いで、元気な脳と、そうでない脳が分かれてしまう」と指摘します。「いかに元気になるか」ということは、一人ひとりの人生のエネルギーの問題に行き着き、その解決のために鍵となる考え方のひとつが、「アウェーで戦うこと」です。

     詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=1966

  • サッカーでもホーム&アウェーがあるように、人間が生きてる、活動している限りホームがあり、アウェーがある。
    ホームにいることは確かに楽だし気持ちいいかもしれない。しかし、それは脳にはけして良いこととは言えないらしい。

  • 同じ著者の本を何冊も読むと、言い方を変えながらも同じことが書かれている。本作からも同じ印象を受けた。もちろん言っていることはナルホドと考えさせられる事ばかりですョ。

  • 自分のアウェーに飛び出すこと。そこでどんどん失敗すること。貴重な経験となり、自分を大きくしてくれるだろう。

  • ある文脈のなかで最適を追求するというのが、ほとんどの日本人がイメージしている仕事の姿ではないでしょうか→アウェーで力を発揮できないタイプ。アウェー体験が豊富だと、スイッチの切り替えだけでなく、この汎化もスムーズにできるようになる。アウェーで戦えるようになるためには、まず、ホームグランドと呼べる場所を確保すればいい。緊張するとパフォーマンスが著しく低下します。アウェーに適した脳の状態は何か。リラックスし、なおかつ集中しているという状態です。退屈を感じられるのは、脳がきわめて正常に反応している証拠です。脳は変わる、ゆえにいつも変わりたがっている。日本経済が低迷しているのなら、デカップリングして自分だけ高度成長すればいいではありませんか。本質的な解決を図るいちばんいい方法は、土俵の外に出ることです。エネルギーを出し惜しみせず、全力でことに当たる。ロケットだってそうじゃないですかryロケットのように生きる覚悟がある人だけが、オルターナティヴを口にする資格があるといったら言いすぎでしょうか。「決断は二秒でする」と決めてしまうのはどうでしょうか。じたばたしているうちに、いつか突破口が開けます。思考が煮詰まった時には、てを動かして、考えていることを紙に書いてみるというのが有効な方法です。書く代わりに、親しい人に話してみるのもいいでしょう。ITによる手抜きの効用とは、単に脳にかかる負荷を減らすのではなく、負荷がかかる場所を変えられるというところにあるのです。人間の脳には、相手を見てその人がどれくらい本気か察知する能力があります。情熱というのは、理想があって初めて生まれてきます。あるべき姿と現実との距離に恐れおののきながら、それでも勇気を出してそれを埋めようと動き出すとき、情熱は生まれるのです。

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著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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