みんなのレビューページ
この作品からのみんなの引用
-
「存在を許す」というのは、攻撃しないという意味であって、「なかよくする」のとは違います。むしろ「なかよく」しない権利が保障されるからこそ、「存在を許す」ことが可能になります。
― 205ページ -
本来、労働条件が非常に悪いとか、職場組織の中で人格権が認められない、というのであれば、企業の方が社会的責任を負うべきです。過度の残業を強要する会社や、嫌がらせが横行している会社、人間に優しくない企業の側が社会的な責任を負って、改善を図るべきです。
― 194ページ -
経済変動によって不利な立場に立たされた人々に、ワークシェアリングなどの労働経済政策を処方するのではなく、さらに心がけや生活態度を変えろと迫るのは問題です。
― 166ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(61レビュー)
ニート(日本)
→15〜34才、未婚、学生じゃない、働いてない、働く意志なし
1ニートの定義が問題
→労働問題に置き換えるべき(働きたくても働けない)
2青少年ネガティブキャンペーン
→自己同一視、悪循環、
教育、労働を人間の絶対条件のようにしてる
不透明な社会へ(相対化)
3
・ニート主婦。ほっとけよ。
・ニートなんて昔からいたのに、社会の不安や不満のはけ口のために、血祭りにあげられた。結局人口構成比にうやむやにだまされてるだけだ。
・でもじゃあニートと呼ばれた人たちはどうしたらいいのか、誰かが何かしてくれるのか、完全に無のままなのが残念だ。
・暇を持つことが悪だというのは、日本のひどい文化だと思う。仕事なんて他にやる大事なことがない人がやるものだと。
所詮はニートという言葉も名声稼ぎ視聴率稼ぎ銭稼ぎのネタ。風が吹いていると分かれば、多少事実と違っていてもあおれあおれのメディアの大攻勢。新しい言葉が出たときは、銭稼ぎ言葉か身構える気持ちを与えてくれました。
1章 ・ニートの本来の意味は、日本においては、15~34歳の若者の中で、学生でない未婚者でかつ働いておらず、求職行動もとってない人。 ・ニートと呼ばれる人の中にもいろんな層の人がいる。働く意欲がある非求職型、働く意欲がない非希望型があり、非希望型の数は増えてない。 ・留学準備中なので今働かなくても良い人が、統計上はニートにされてしまったり、本来同じ問題を抱える層として扱われるべき、フ... 続きを読む »
タイトル通りの本。
もともと英国でできた「ニート」の定義を、日本では拡大解釈し、曲解したあげく現在の「ニート≒ひきこもり」のマイナスイメージができたそうな。
だから、「(俺は正しい意味ではニートには定義されないから)「ニート」っていうな!」ということらしい。
ただ定義付け、単語の使い方の誤謬だけに済んでいればいいが、実際はそうではない。
それによって個人の問題としてとらえがちになってしまったため、雇用情勢の改善が進みにくくなってしまったらしい。これは問題だ。
ほかの本や雑誌なども読んだうえで思うことは、やはりメディアはもっと注意深くあるべきだということ。これはスポンサーにヘコヘコしろという意味ではない。
イメージ操作がひどい。本当に。
ニートもその被害を受けた結果だ。もっと冷静に見なければならない。
・ドイツのデュアルシステム・・・受けた事自体が評価される。社会人としてのベースを身につけていることの証明 ①テレビや新聞雑誌を見たり、見たことを仲間内で喋ったりする体験によって、「世の中はこうなっている。ここが問題なんだ」というリアリティが作られる ②こうして作られた大衆の現実感覚を前提にして、この感覚に上手くフィットして売れるように、テレビ局や新聞雑誌者はメディア商品を生産する ①と②が相... 続きを読む »
自分の中で何かモヤモヤとしていたものが、この本を読むことでスッキリした。ニート=怠け者、社会性のない人間と一括りに考えている人、ニートは甘えだと考えている人、また今現在ニートやフリーターである人など幅広い層の人々に読んでもらいたい良書。
”ニート”という言葉が独り歩きしている。言葉と現実とが解離している。
では、現実はどうなっているのか? この熱狂はなにを意味しているのか?
”ニート”という言葉の扱い方・反応の仕方は良くも悪くも日本人を象徴していると感じた。
出る杭は打たれる。打つ杭を常に探し、責任を追求する。
「青少年への反応が浮き彫りにする社会の欠陥(P216)」とは耳が痛いが痛快だ。
おまけに、この本には普遍性がある。
「ニート」は流行性のイメージ商品であり、これについて深く掘り下げることによって、いろいろな流行性のイメージ商品に対する免疫ができる。(P309)
自分が思ったよりメディアに踊らされていて驚いた。
三人の著者が、それぞれニート問題の論点への疑問提起、誤ったニート論の産まれる社会構造、これまでのニート論壇の歴史検証について語っている。
そもそも曖昧な調査によって語られていたニートだが、その曖昧な調査データをもとに論点をひっくり返したりなどはある。
ただ、最近の若いものは、、というくだりで安直にニートとか言って本当の問題を曖昧にすんな、という事が徹底的に語られている。
卒業論文の参考。
「ニート」という言葉の誤認に対する批判、原因を自己責任、教育の責任に終始する記事や著書に対する批判が中心となっている。
ニートに関する著書や記事の紹介と、それに対する支持的な視点、批判的な視点での評価がされている。
ニート問題の論じられ方、そういう論じられ方にはどういう構造的問題があるのはをデータに基づいて分析し問題提起した1冊。3部構成でそれぞれ3にんの著者がテーマ別に論じている。 1部ではニートの定義と、本当に必要な支援策について。問題なのは非希望型と非求職型の人、ひきこもり、犯罪親和層を一色淡にしていることだ。非希望型とは今働く必要も予定もない人。非求職型とは働く意欲はあっても病気やけがで働けない... 続きを読む »
豊富なデータに基づいて論理的に「ニート」の本質を追う本。下手をすると根性論とか主観論とか極端な例のみに基づくレッテル貼りで悦に入ってるような人たちがいる一方、あくまで論理的、客観的に論じている点で良著だと思う。
全体的に筋が通っていて良い本だった。
「社会の憎悪のメカニズム」と題された第2部は、ニートの話からは若干ずれていたものの、とても印象に残った。
不透明な社会を容認できない大人たち、というのは的を得た話だと思う。
「タイトル買いで失敗しなかった一冊」
【内容】
まるで現代社会の問題のように扱われている「ニート」。
そもそもニートって増えているのか?
どういう人をニートって言うのか?
一般的な批判は正しいのか?
という問いからはじまる。
【良いところ】
批評や持論ではなく、データを重視している。
いかに普通に語られている事に間違いが多いか分かる。
【悪いところ】
著者が3人で、文体や姿勢に差があるのが気になる。
冷静にデータに基づいて語る人と、
憤りが前面に出てしまっている人が、
同じ本の中で共存しているので、読み手の頭の切り替えが必要。
批判論としては良かったし、問題点もよく挙げられていて分かりやすいけれど、対策や実際問題どうするかについては理想論乙としか。ただ、是非読んで欲しいと言うか広めて欲しいとも思う。現実的ではないが、読んで理解する価値はあったかなと
どうせ安易なニート擁護の本であろうと期待せずに読んだのだが、ちゃんとしたデータに基いた精緻な議論がなされており、読んでよかったと思える内容だった。ニートの増加という「社会現象」を何の疑いも無く信じていた自分が恥ずかしくなった。無気力、怠け者といったイメージのいわゆる「ニート」ととして想起されるような若者は、ニートと定義される人々全体のなかではほんの一部に過ぎず、その数は以前と比べてあまり変化していないという分析には特に納得させられた。実体のない「ニート」という虚像だけが一人歩きして、そのような言説に基いて、政策や社会運動が進められているのは実に愚かしいことだと思う。本書は、ニートについて考えたい人には必読の書である。
『ニート問題の間違い』を本筋として、3人の著者が違ったアプローチで展開しています。
第1部執筆の本田由紀氏では統計データから、
第2部執筆の内藤朝雄氏ではマスコミの煽動から、
第3部執筆の...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

