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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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著作権に対する意識のきわめて低い国があるとします。そこでは海外の書籍やDVDやCDの海賊版が廉価で流通している。その国の人たちは短期的にはそれによって大きな利益を得ることができる。けれども、このような態度はどこかで停止しなければならないと僕は思います。というのは、他人の創意工夫の成果を他人が模倣し、複製して富を得ることが許される社会では、イノベーターに対する敬意が根づかないからです。
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図書館に新刊を入れることに反対する人は、たぶん「自分の本を読む人」よりも「自分の本を買う人」のほうに興味があるのだと思います。だから、「無料で自分の本を読む人間」は自分の固有の財物を「盗んでいる」ように見える。
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社会が変化しないとメディアに対するニーズがなくなるからです。(中略)何も起きないことが生身の人間たちにとっては実はいちばん幸福なことなのですけれど、メディアはそれを喜ばない。劇的変化が、政治でも経済でも文化でも、どんな領域でもいいから、起り続けるkと、メディアはそれを切望します。
― 111ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(285レビュー)
ちょうど今、就職活動を来年に控えて「自分の適性や向いている仕事は何なのだろう」と悩んでいたので、内田さんの言葉にハッとさせられた。
メディアに関しては、自分の中でモヤモヤしていたものがこれを読んで多少は具体的になった気がする。特にテレビに対して。
今もそんなにテレビは見ていないけど、これからはラジオに切り替えようかな。
大学で行った「メディアと知」という講義を書籍化したもの。 主にテレビ、新聞、出版の現在の不調について述べている。 特に第六講「読者はどこにいるのか」の出版や著作権についての著者の考え方が面白かった。 個人的には本が好きなので、電子書籍は書棚に配架できないという観点から見た電子書籍論には好感が持てるし、著作権を「贈与と返礼」と捉えるのもなるほどと思う。しかし世の中にはそうではない人もおり、しか... 続きを読む »
「結婚は入れ歯と同じである」や「書棚」の件は新鮮な視点で特に印象的だった。最近の自炊問題で、著名な著者らが著作権の保護を訴えていたが、違和感を感じていたので、氏の「コピーフリー」の姿勢には強く共感した。
前半のマスメディア一般に対する批判に関しては、そこまでうなずくことはできなかったが、個人的な言葉の持つ責任に言及したあたりから、加速度的に面白くなった。
特に、電子書籍を本棚と絡めて論じた部分は、今まで考えたこともなかったのでとても興味深かった。後半の出版の部分は、本を読むことが好きな人(本著で書かれている「読書人」)ならば引き込まれるものがあると思う。
基本的には講義録なのだが、まるで小説みたいに胸が熱くなるクライマックス的部分がある。良い本でした。
内田樹氏、二冊目。
「呪いの時代」よりもこちらの方が読み易い印象です。
大学の人気講義をまとめたものなので、解説が丁寧。
批評的ではあるもののどこか優しさも感じさせる語り口調ですね。
「何故既存のマスメディアが衰退しつつあるのか」
というテーマに対して、切れ味の鋭い分析を示してくれています。
誰もが、なんとなく感じてはいたけれど明文化できなかったことを
的確に言い得ていて、そうそう、そう!と共感性が高いのです。
メディアによらず、キャリアについても幅広く言及しています。
贈与と返礼、という考え方も好き。
内田さんの本ということで、ずっと気になっていた一冊でしたが、
店頭で著作権関連の記述があることを知って即、購入しました。
相変わらず、読みやすい。
著作権についての考え方も、非常に興味深いものであります。
また、「本棚」についての言及も面白い。
人文系、とくにメディアを志さない人間でも、経済学などの人でも面白いのではないかと思います。
メディア論とはいいながら、
第一講のキャリアは他人のためのもの
から勉強になった。
自己評価より他人の評価の方が正しいのか・・・と
ふと自分の仕事の仕方を振り返って見つめることができた。
マスメディアに対してなんだかもやもやしてたこと
(被害者ぶって報道する・・とか)
出版業界の状況、これから。
出版文化のあり方。
電子書籍、著作権のこと・・・
それから読書人の育成などなど
幅広い意味で“情報”に関わっている人は、
今こそ読むべきだと思う。
(何年か後まで読むべき本かは著者が言ってるように、わからないけど)
『メディアは公共資本であるべきという知見』 市場原理の本質は変化させることにある。 消費者の心理に合わせて、利益が最大化するように姿を変える。 それがビジネスではないか。 ビジネスは変化するものが勝ち残る一方、変化しないもの、変化の仕方を間違えたものが市場から退場する。 そうであっては困るものが世の中には実は多い。 そういったものは簡単に変えてはいけないし、簡単に変えられない。... 続きを読む »
作者のスタンスが好きなので、本作も共感しながら読み進めることが出来ました。
なるほど、『必要とされたときにはじめて本領発揮』するんですね(だいぶ意訳ですが)。その言葉を“言い訳”にしてはいかんと思うけど、“拠り所”にするには良い言葉だと思います。
自分が“魅せたい”本棚っていうのも、凄く納得させられました。
本質から遠ざかり、
打算的かつ量産的な考えが先行しがちなメディアに、
否を申し立てる気持ちは、とても賛同できる。
それと、本は実態があるからこそだというところも、同意。
がしかし、個人的には難しい言い回しが続いて、
少し頭が疲れました。
作者の独特の世界観は、とても常識的で正論で好意が持てる。特に文章は人に読んでもらうためにこそ存在する。それこそが価値であるとする主張にはとてもうなずける。
なるほどってとこと、単純に反発したくなってしまうとこがありました。
作者の著作権についての考え方は、とてもすてきだとおもいます。
なんだかんだ言って、かなり影響受けた本です。
神戸女学院大学の講義を書籍化したもの。 学生へのキャリア指導の話から始まり、身近なテレビの話題と、先進的な電子書籍の話題などに触れる。 著者が述べている通り、メディアという変化の激しい物のなかから、極力普遍的なテーマを選んでいるようです。 率直な感想としては、人文学系の人が好きそうな話だな、という感じ。 「メディアとはありがとうという言葉である」とか最後に持ってきちゃうあた... 続きを読む »
才能とは周りから求められて引き出されるなど、印象に残った言葉が多かった。問題となる論点が違うんだ!そんなことやったって逆効果だ!ということをわかりやすく、論理的に、意外的に書かれています。
特に「患...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

