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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(136レビュー)
世にも幸せな探偵が臨む、ささやかだけど辛いミステリー。
一言で言うなら、そんな本でした。
主人公は幸せを絵に書いたようなサラリーマン。
彼がひょんな縁で関わることになった事故をきっかけに、人の心の繊細さや複雑さ、危うさに触れていく。
ミステリーなのに殺人などの残忍さはなく、それが余計に人の脆さを強調しているように感じます。
展開としては中盤の中だるみが気になる部分もありつつも、
読ませる筆致のおかげで最後までなかなか楽しめました。
ただひたすらストーリーに没頭するよりも、
自分の日常に落とし込みながら振り返りながら読む方が、
より深くこの作品を楽しめるんじゃないかと思います。
普通のサラリーマンが、義父のお抱え運転手の事故死について調べる話。自転車で轢かれるっていうのも大きい話じゃないし、内容も割と平坦としてるんだけど、実はこういうのが日常生活にも多いだろうし、現実的だろうなと思った。(過去の話は別)
作者曰く。
人生が満ち足りた探偵の追いかける、ささやかな事件。
だけど、読後感は胸にくるものがある。
宮部みゆきの作品は全てどこか暖かい。
その暖かさ故に、せつなくて苦しい味がする。
この作品は、ささやかな分だけ、繊細な味付けがされているように思う。
「模倣犯」みたいな骨太の作品もいいけど、こんな作品もすごくいい。
内容は全然違うけれど、この作品が好きな人は「蒲生邸事件」もお勧めです。
今多コンツェルン広報室に勤める主人公が、義父でもある会長から受けた依頼。それは、会長の個人運転手であったが先日事故死した梶田信夫、彼の2人の娘の力になることだった。梶田の人生を本にまとめたいという彼女らの希望を叶えるべく、調査を始めた彼が目にする驚くべき事実とはーー? 主人公・杉村三郎の平凡だが真っ当な人となりと“マスオさん”的悲哀が良いバランスで混ざり合っていて、探偵視点の地の文を落ち着いた気... 続きを読む »
たとえば「理由」みたいな展開のダイナミックさは全くありませんが、大金持ちのお嬢さんに婿入りしたサラリーマン主人公の自虐がユーモアたっぷりで、私的には結構好きです。
宮部みゆきさん、好きだけどこれはイマイチかな~。
ダラダラとひっぱりすぎ・・・そのわりに別にハラハラしないし、、、
宮部さんにしては浅い感じがしました。
私が分かっていないだけかな・・・
題名が「誰か」という意味もどうしてなんだろう?
今多コンツェルン会長の専属運転手だった男が自転車に撥ねられて亡くなった。義父である会長の依頼を受けた娘婿の『杉村三郎』は、彼の娘たちの相談を聞く。未だ捕まらない犯人を見つける為にも、父の自伝を出版したいというものだ。彼女達を手伝う杉村は、思いもよらなかった暗い過去を知ることになる。
センセーショナルに新聞を飾る事件ではなく、もしかしたら我身に降りかかるかもしれないような日常の中での事件・・・それが逆に怖い。
これといって盛り上がる個所があるわけでもない話を、最後まで飽きさせずに引き込んでいく宮部先生はやはり凄い。
探偵の北見氏と知り合う話かと思い読み始めたけれど違った。杉村シリーズは他にあるのかな?
財閥の内紛のようなものを期待して読んだら全く違う。
財閥のお抱え運転手&社内報担当の意味がわからない。
人物の内面描写があまりにも平坦で、説明的。
正直興ざめ。
「宮部みゆき = ミステリー」「宮部みゆき = 時代小説」のイメージで読むとがっかりするかもしれない。誰の心にも潜んでいるモノを描き出したヒューマンストーリー。
ミステリーを読みたい気分の時に読むと退屈かも。
家族の真実と外から見た評価は必ずしも一致しない。
主人公とその家族は愛のある幸せな家庭を築いているのに誤解されてしまっている。
物語のメインになるもう一つの家族も外からは見えない秘密を持っている。
外から見ただけでは家族の真実は見えない。
それでもつい、評価してしまう。羨ましいとか可哀想だとか。
でもその評価は誤解であるが故に時に毒になってしまう。
読んでいて辛い箇所がいくつかあった。
久しぶりの宮部みゆき作品。模倣犯以来・・・
うちの近所も自転車がすごい勢いで走ってくるので(特に高校生の)、自転車殺人かぁと思いました。
読みやすいけれど、物語に特別ひかれる点はなく、終わり方もすっきりしなかったかな。
宮部みゆきさんの現代ミステリ最新刊ということで手にとってみたのですが、これは2003年にハードカバーで出版されていたものを新書で出したのですね。 そんなんなら文庫にしてくれたらいいのに。 主人公・杉村は妻想い、娘想いのフツーの善人。たまたま妻が今多コンツェルンの会長の娘ということでいちおう逆タマでお金持ち。 その義父の専属運転手だった梶田が自転車にはねられ頭を打って亡くなっていたのですが... 続きを読む »
「隠しごとは難しいのではない。辛いのだ」
「山っ気てか野心とかは、薬味みたいなもんだから、あった方が人生が美味しくなる。だけど薬味だけじゃ一品の料理にはならない」
「人間はそういうものだ。必要に迫られれば何でもやるんだ。…問題は、それを背負っていかれるかどうかだけだ」
誰もが過去に過ちを犯している。それが、大きいか小さいかで、人生が変わる。そして、それは本人だけでなく、当然のことながら周囲の人間にも影響を与える。大人であろうが、子供であろうが関係なく・・・
大変だ...
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