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みんなの感想・レビュー・書評
(19レビュー)
最初は医療小説のような感じだったが、読んでいくと文学性の高い作品だという印象に変わった。
絵画というモチーフで進む物語は、とても美しい。
本当にこっちも絵を見ているような感覚に陥る。
ただ、主人公真理亜の目を通して描かれる絵は結局見たものである、というオチにがっかりさせられた。
だが、作品の質は高いと思う。
華々しい経歴を持ちながら、訳あって自分の絵筆がとれない洋画家の本庄敦史は、師の勧めにより知的障害者更生施設「ユーカリ園」でアートワークグループの指導をすることになった。初めて訪れた「ユーカリ園」の園庭で敦史は、あどけなくも美しい“妖精”を見る。22歳の河合真理亜は、少女時代に殺人現場を目撃し、自らも殺人犯に襲われて崖から転落、頭部を打った後遺症による精神発達遅滞のため、「ユーカリ園」で暮らしている。敦史に絵画の指導を受け始めた真理亜―高度な直観像記憶の持ち主であった―が見せる驚異的な画才は、瞬く間に評判となるが、あるとき彼女が描いた一枚の絵が、真理亜の、そして敦史の運命を激しく翻弄する。その絵こそ、十数年前に発生した「連続殺人事件」現場の風景だった…。
幼いころに殺人を目撃して、逃げる途中で崖から転落。そのまま知的障害者となってしまった真理亜。 主人公はそんな真理亜のいる施設に絵を教えに来た画家。教えてすぐに彼は真理亜の持つ天才的な絵の才能に気付く。 しかしある時幼い時に目にしたあの殺人の光景がフラッシュバックしその絵を描いてパニックに陥る真理亜。 また殺人を目撃されて真理亜を虎視眈々と狙う犯人サイドの思惑もあり・・・・ ん~・・・・... 続きを読む »
中盤の後半にかけては形容の一つ一つがうざったいくらい細く緻密、終盤前半のアクションやカーチェイスのシーンは専門用語に行動が埋もれていて分かり辛い。
だけど話の構成はシンプルで分かりやすく入り込みやすい。
かなりスリリングな展開で読ませてくれるサスペンス。犯人は最初から分かっているのだけれど、犯人サイドからの「企み」なども読めるので、なお一層はらはらさせられて一気読みしてしまう作品です。
「絵」の描写もいいなあ。ふんだんに表現はされているのだけれど具体的には書かれてないので、想像が膨らみます。「黒い絵」、見てみたいですね。
ハードボイルドといえば、男が女を守るために一人強大な悪の組織と戦うというのが定番。 で、宇宙航空関係の本書いている松浦さんのブログに紹介があったから読んでみた。 http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2008/01/post_afa8.html 感想。400ページとは思えないほど早く読んでしまうくらいおもしろい。 最後の50ページくらいは本当にハラハラドキド... 続きを読む »
中盤の後半にかけては形容の一つ一つがうざったいくらい細く緻密、
終盤前半のアクションやカーチェイスのシーンは専門用語に行動が埋もれていて分かり辛い。
だけど話の構成はシンプルで分かりやすく入り込みやすい。
とにかくテンポが良くて安心して読めます。直接対決する敵のキャラクタ設定も秀逸です。ただ、その背後の組織は今時の悪者としていかがなものかという気もしないでもないので★-0.5、死んで欲しくない人を殺されたので更に★-0.5しましたが、総じて優秀なエンタテインメントと言えます。表紙の人形は美しすぎて逆に恐い。
<08/3/7> 厚さ4cmはあろうかという大著ですが、最初から最後まで一気に読めます。その面白さ、リーダビリティには脱帽です。 知的障害を持つ、物言えぬ美少女・真里亜。才能がありながら暗い過去から立ち直れない天才画家・本庄敦史。2人が出会い、真里亜が絵画の才能を開花させていく。その過程だけでも読みどころ満載なのに、これに過去の殺人事件や現在の巨悪が絡んできてますます面白くなってきます。 そ... 続きを読む »
読み始める前の印象は「過去に何があったのか」の物語。が、読んでみるとそのへんはあっさり手の内を明かし、「これから何が起こるのか」のお話として展開する。あの黒幕は今時ないだろうという気もするが、まずは満足できる一冊。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

