- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344012691
感想・レビュー・書評
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前向きな姿勢が印象的。
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キューバを旅した13日間の旅行記。行き当たりばったりで、いろんな人に出会い、様々な体験をする。ラテン気質の社会主義国なので、外国人と仲良くなって、親戚一同がごちそうになるタカリ体質がすけてみえて、これは友情なのかお財布として利用されているのかと逡巡する。遊びに行くなら30代までにどうぞ。
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たかのてるこさんの作品。
ちょっと変わった国(珍しい)旅行記で、同じような作風で少し食傷ギミかな…?
社会主義+ラテン気質という、妙な組み合わせとの出会いを描いている。
これまでの作品の中ではイチバン穏やかに旅しているのは、女一人でないからなのか…? -
キューバだけで貧富の差をなくそうとすれば
しかも対等性でなく個性を無視した力尽くの平等性によれば
確かに貧乏人を引き上げことと引き換えに
中産階級が貧乏にならざるおえない
しかし世界中で力を合わせて貧乏をなくすために対等性を駆使できれば
全員が過不足のない生活を手に入れられるだろう
納得尽くの変化ならば必然的に強迫的な競争が無くなるだろうから
戦争と言う暴力の意味もなくなるはずだ
必要のない自家用のジェット機やクルーザーを手放すなどの
暮らし向きの変化は競争の頂点にいる極々少数の人達に過ぎないし
肝心なのは彼らが必要としている税金による軍事予算の大部分がいらなくなることだ
更に権利の放出による莫大な資金と資産と技術が開放されるから
飛躍的に薬や医療機械や車の安全性が上がりコストが下がるはずだ
キューバの平均寿命が77歳で識字率が97%を超えていると言う事実は
たんに平等政策のためだけでなく
むしろ自在な選択肢が用意されているからなのだと思う -
恐るべしラテンパワー。ミネルバをはじめとする超個性的な面々。こういった人と人の付き合い方って、憧れます。日本じゃまず無理ですもんね。
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『この世界にはまだまだ自分の知らない国や出会ったことのない種類の人がたくさんいて、この世界にはまだまだ自分の知らないことがあふれていると、できれば一生思っていたい』
という行、激しく同意。 -
キューバの実体がわかっておもしろかった。いい面、悪い面、いろんな支店からキューバという国を見れた。
友達、家族、人生を楽しむということ。改めて考えさせられる。 -
「ラテンな生き方にあやかりたい!」と、小さなビデオカメラを持って有給休暇でキューバを旅した著者。惜しみない愛情表現、キス&抱擁、踊り、笑い、歌い-。底抜けに明るく、ディープなラテンワールドへ、いざ!
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ガンジス河でバタフライに続き読む。
私はこっちのほうが好きだな。
キューバは一度は行ってみたい国の一つだけど、
うーん”お金と友情”に関しては悩まされそうな国だ。
今までのイメージが覆された。
こんなに現地の人と近くなって、
こんな旅行記を書ける人はそうそういないだろう。
一人旅からカップルになっていたのも驚いた!
あんなに現地の人と打ち解けれるのは一人旅だからだろうと思ってたけど、
二人でも全然パワフルだ!! -
これまでも自分の旅行体験を映像や紀行文にして表現してきた、たかのてるこが恋人と訪ねたキューバについて綴った本。
観光地のガイドは皆無に近く、(そもそも彼女が観光地に行っていない)ほとんどが土地で出会ったアミーゴ(友達)との交流の話になっている。
本当に?というくらいいきあたりばったりに素晴らしいキューバ人と知り合いになり、まるでフィクションみたいに旅は素敵に進んでいく。
もちろんいいことばかりではなく、キューバ人の悪意のないタカリに悩んだりもする。でもそれがキューバ、とその背景を考え、受け入れようとする姿勢がいいな、と思った。
こういう紀行モノって、語り手の自我が見えてしまうと興ざめしてしまうんだけれど、彼女の場合は、我が見えてもあまり不快感は感じなかった。旅行記、というよりも個人的な人間関係のエッセイ、というスタンスだからだろうか。
土地の描写は少なく、人の話題ばかり出てくるのに、濃密なキューバの息遣い感じる。
ラテンな社会主義国家・・・・。日本とは真逆の世界が興味深い。