まぼろしハワイ

  • 幻冬舎
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本棚登録 : 786
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013858

感想・レビュー・書評

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  • ハワイには行ったことがない。芸能人が脱出する島だとか、天国的な解放感とお買いものや実りの食べ物だとか、自然だとかわたしのなかではそんなイメージで、行きたいとはおもったことがない。海も人も風も空気も植物も絵画的なものを想像するだけ。けれどこの本に描かれたハワイはきっと、旅行会社の使うハワイという黄色や水色のカクカクした「ハワイ」ではなくもっと生命感のある生きた「ハワイ」なんだろうとおもう。その響きやさしく、なにかがそこに宿っているような音になるんだろうと思うのだが・・・。そしてフラダンスに見る「踊り」という捉え方が独特だった。著者の視点を通すと、フラダンスがいままでの見方でみれなくなる。

     家族のつながり、ありよう、かんけい。三編のそれはでこぼこでなだらかではないけれど、いまはそれが「フツウ」なのかもしれない。もう身近だ、だからわたしはこの家族、この登場人物を受け入れるし受け入れられない理由はあまりない。改名してからの著者のテーマは一貫してこのような「家族」「喪失」「生命」・・・という輪の周辺または中心でものを描いているような気がします。

  • ハワイにまつわる短編3話。
    著者に子供が出来たから今までと少し違った
    感じ方が表現されている物語だった。
    それでも文章も表現も今までとかわらず
    よしもとばなな独特のもの。
    2話目で主人公の姉が弟に説明する生きることとはっ
    てところの表現がとても納得がいった。

    ハワイに行きたくなる本。
    ビーチで寝転がりながら読んだら良い感じかも。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00358859

    父親を失った悲しみをフラダンサーの若い母親と癒す表題作、特異な愛を抱えた姉弟が招かれたウエディング他。生きる喜びを強烈に感じさせる書き下ろし3作品。傑作ハワイ小説集(出版社HPより)

  • うーーん。
    何冊かよしもとばななさんの本を読んだけども。あんまり私とは合わないなぁぁ。
    凄い素敵なお話やなーとは思うけども、文体やら言い回しが好きではないなぁ。

  • 『銀の月の下で』より。
    ~そして私の中から小樽の悲しみがすっかり消えていた。~

    ハワイ島の大地の大きくておおらかで美しい場所で、風に導かれるようにそこにいきついた。
    のだと思う。
    ぎとぎとのどろどろの何ものでも、とかしてやわらかくして浄化する力をもつハワイ。

    ずっとあこがれつづける場所。

  • 恋のお話がよかったです。

  • ハワイに行きたくなる。
    密度が伝わってくる。

  • 253.2008.11.11

  • スピリチュアル・ハワイ。
    これを読むとハワイに行きたくなりますね。
    だけど、とても逆説的なようだけど、本当にハワイを知ったらハワイに行かなくても心はハワイ、なのだと思わせてくれる。
    わたしを生みだしたのがどんな力かは知らないけれど、生みだしてくれた。
    喜びを持って生きたいな、と。

    で・も・やっぱり行きたいぞ~ハワイ!

  • あたたかい。
    ハワイにいってみたくなった。

    この人は、生きることとか誰かを愛することとかをたくさん考えて生きてるんやなと思った。
    その意味を考えていける人でありたいと思う。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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