かけら (祥伝社文庫 に 4-6)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 83
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332112

感想・レビュー・書評

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  • なぜ、充たされないの?
    心に隙間を抱える女たちが一歩踏み出したとき…。


    かつて同じアイドルの追っかけをしていた三人もはや38歳
    理恵はキャリアウーマンとして働き、紀子は専業主婦、
    涼子は雑誌で主婦の読者モデルとして活躍している。
    だが、それぞれが恋愛・仕事など今の生活に物足りなさを
    感じ始めた時、恐怖の扉が開いた!
    ストーカー・買い物依存症による借金・失踪事件…。
    巻き込まれてゆく三人。

    たった一度、高校生の時に甲府で開かれた花井健のコンサートで、
    たまたま知り合った同い年の三人。
    同じアイドルを追っかけてた三人が全く違った道を歩んでる姿は、
    うんうん、そうだよね~って思ってた。
    三人のエピソードが交互に登場し、並行して進んでいく。
    三人の運命がどこかで交錯するのかな?
    どこかで、すれ違うのかな?
    期待してたけど、全く接点が無かったあせあせ(飛び散る汗)
    三人のどのお話もちょっと怖かったり、どうなるのって、
    ハラハラドキドキはして面白かったんたんだけど、
    このボリュームの本の中で3つのお話を盛り込むことに無理がある。
    どれも浅く感じられてしまいました。

    ラストは、三人ともに気付きや救いがあって良かった♪

  • 「彼女の深い眠り」もそうですが、女性の深層心理サスペンスは彼女に勝る人はいないんじゃないかなぁ。自分の幸せを求めて3人の女が開いた恐怖の扉それぞれに共感出来る自分がいた。それ程自分が選んだ道を後悔したりする自分がいたと言う事でしょうね。自分以外の女の事が気になるのは私だけではないと思います。

  • 3人の女性のそれぞれの運命。
    幸せを探して。

  • 14年ぶりに再読。
    かつて同じアイドルの追っかけをしていた3人は現在38歳。
    理恵はキャリアウーマン、紀子は専業主婦、セレブ婚をした涼子は読者モデルとして活躍。しかし、それぞれが、今の生活に物足りなさを感じ始めた時、事件に巻き込まれていく。

    サスペンス要素は少々、3人のエピソードが並行して書かれ、普通に面白かった。

  • いつものもっと女の怖い面、怖い話を期待して読んでしまったので、勝手に抱いた期待と外れてしまって、今読みたいのはこれではなかったな、という印象。過去同じアイドルを好きだった女性3人、という設定にも魅力を感じていたのだけど、そこの膨らませも期待以上ではなかった…。
    終わり方も、なんだか幸せに終わってしまって、こういう読後感を期待して新津きよみの本を手に取らなかったので、少し私が期待していたのとずれてしまった。

  • 同じ歳の3人の女性、共通点はかつてのアイドル歌手のファンだったこと。章立てですすみ、読みやすかった。それぞれの女性の生き方、過去と現在、少しのサスペンス要素もあったり危うさがあったり。ラストまでそわそわしながら読了。

  • かつて同じアイドルにハマっていた3人の女性。それぞれに雑誌のモデル、主婦、キャリアウーマンとしての人生を謳歌していた。そんな時、ストーカー、借金地獄、友人の失踪事件と、三者三様の事件に巻き込まれて……。
    封印されたヒットドラマ『悪魔のKISS』を彷彿とさせる内容で面白かった。ハッピーエンドでホッとした。

  • 女性作家が描く女だからこそ…という登場人物ばかり。途中は結構ドロドロしたし、女の嫌な面もしーっかり書いてたけど、最終的には後味悪くなく終わった。展開としてはややうまく行き過ぎだろ…とも思うけど、読後感がいい話の方が好みなので不満はない。
    シリーズ的になってる「決めかねて」もちょっと読んでみたい。

  • 中学時代に同じアイドル歌手のファンだった三人の女性。大人になった今、それぞれがストーカー被害、友人の失踪、借金…と問題に巻き込まれていた。三人のエピソードが並行して進んでいく。

  • 何気なく読んだ本だったけど中々面白かった。
    最初に読んでいるときとは違う展開をするので期待は裏切られるがそこがまた良かった。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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