南瓜とマヨネーズ (Feelコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
3.66
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本棚登録 : 1519
感想 : 172
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396763251

感想・レビュー・書評

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  • 好意と一緒にいることは、必ずしも比例しないんだなあ。
    よき。

  • 主人公の行き場のない思いとか共感できる。終わりを自分できちんと決められる男性は強い。ハギオみたいなダメ男に惹かれてしまう気持ちもわかる。主人公は被害者にならないで誰も恨まない所がすごいなと思った。私とは違う。

  • 魚喃キリコの作品は、どれも日常(せいかつ)の一部で、すべてで、
    むかし何気なく手に取った『キャンディーの色は赤。』『痛々しいラヴ』以来その毒にあてられてしまった。

    なんだかたまらなかった。

    彼女の作品に流れるありふれたことばに嘘は、なく。
    白々しい科白も、甘ったるい空気も。
    ただただ“そこに在るべき現実”ばかりがあって。
    切り取られたそんな他愛ない一瞬が、紛れもない“わたしたちの生活”。

    『南瓜とマヨネーズ』は、そんなありふれたことばや“間”が、日常(せいかつ)を絶妙に表現している。ぜんぜんロマンチックではないし、ダサいし、世界は狭いし、お金はないし、あと一歩の勇気はないし。でも日常ではそれが圧倒的に大部分を占めていて。
    けれどそれは幸福なんであった。間違いなく、幸福なんであった。

  • 大学生の時に大好きだった魚喃キリコ。
    これを読んだときは、絶句。
    恋をしてると、この本の持つ痛さがよくわかる。

    春なので、何だか久しぶりに読んでみたよ。


    「わたしたちのこのありふれた平凡は
     本当はとてもこわれやすくてなくさないことは奇跡」

  • ナナナンだいすき。せいちゃんとハギオは正反対。せいちゃんといるときっと底なしのぬるさにゾッとする。そして、ハギオといると1秒先の未来を案じることであたまがいっぱい、苦しくなる。立ち止まって迷って、そうして最後のシーン。せいちゃんの伸びた前髪にじんわり、きます。

  • その猫は
    めったに人になつかない
    ノラ猫だったけど
    あたしはたまにさわったりしていて
    だけど あたしには
    口の下のそのブチのことは
    気付けなかった

    わたしたちの
    この ありふれた平凡は
    本当はとても
    こわれやすくて
    なくさないことは奇跡

    ---------
    今のあたしには
    ことばが
    ぐさり
    ぐさりとささって
    しまって
    いま




    せいちゃんの横顔と
    目が点の表情がすき

    20100923

  • 大学生の頃とかに読んでたらハマってたんだろうな、気怠げな世界観や恋愛が中心の生活の描写にそこまで入れ込めなくなったのは、私が歳を重ねたせいもあるのだと思った。

  • ★3.5
    少し前に映画を観たので、原作コミックを手に取った次第。シンプルだけれど、とても好きな絵柄だった。そして、映画とは受ける印象が少し違っていて、私的には原作の方が好み。ツチダの愛人契約は残念なものの、今の恋人と過去に好きだった人、二人の間で揺れ動く気持ちは分からなくもない。が、やっぱりハギオには未来が見えないので、ツチダから距離を置けたのは良かったと思う。対するせいちゃんは優しすぎて、本当に全部を流せるのかな、と疑問。まだ携帯電話が普及していない時代、公衆電話から家の電話に連絡しているのが懐かしい。

  • 平鍋さんのレビュー読んで、思わず注文してしまった一冊。

    構図としてはシンプルなんだけど、なかなか深いシナリオですね。こういうの好きです。

    タイトルが、余韻を誘いますね。

  • 手放すのを かなり惜しんだ、父に買ってもらったシリーズ。

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著者プロフィール

1993年『HOLE』(月刊漫画『ガロ』)でデビュー。主に『COMICアレ!』『DAISUKI』『CUTiE comic』『FEEL YOUNG』などで執筆、代表作に『blue』『南瓜とマヨネーズ』『strawberry shortcakes』がある。いずれも映画化され、話題を呼んだ。2007年に出版した『キャンディーの色は赤。』を最後に漫画作品の単行本は出版していない。

「2020年 『魚喃キリコ 未収録作品集 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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