- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408550015
作品紹介・あらすじ
あちこちから指や手の形をした巨岩が飛び出す奇妙な村に、妻と私はやって来た(『観光旅行』)。主人公フレッドくんが起き抜けから歌うのは、ミュージカルだから(『エンドマークまでご一緒に』)。「上が」ってこの町を出るために、今日も少女たちはお告げを受ける(『SUGOROKU』)。小説のあらゆるジャンルに越境し、クレイジーで壮大なイマジネーションが跋扈する恩田マジック15編。
感想・レビュー・書評
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前半は現実に不思議、奇妙な世界観が迷い込んでいる雰囲気だったが、後半になるにつれて完全に世界観にのめり込んでいった。短編集であったので、1日1話、2話で少しずつ読んでいったが正直一気に読んでしまいたかったし、読んだ方がより本の内容に入っていくことができたのではと思ってしまい、自分の選択に少し後悔した。自分の認識では理解できない独特の世界観、それを読むと背筋に力が入り次々に読んでしまう。
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2007年作品
私としては15編の内3編がなんとか理解できる範疇でした。
「観光旅行」
「スペインの苔」
「あなたの善良なる教え子より」
他の方の意見も聞きたいところですね。
次のお奨めを読むことにします。 -
恩田陸の持つ独特のほの暗さが目立つこの一冊。
よくこんなに様々な設定を思いつくなと思わされる。
とくに一番最初の巨人の意思の話や、すごろくの話は特に印象に残った。
実際に続きを読んでみたいと思う作品も多くあったけれど、この短さの短編が何作も続いているからの不穏さもこの作品も魅力ではないだろうか。 -
短編集。
不思議な話、最後ヒヤッとする話が多い。
どの話も自分で想像膨らませて読み進める感じだったが、理解不能なものも多くて疲れた。
1人の作者なのに、一つひとつ文章の雰囲気が違ったのは面白かった。 -
面白かった〜!次はどんな話だろうとワクワクした。怖いけど見てみたい、これはどういう意味?こう来たか!って感じ。なんかこのドキドキ感知ってるぞと思ったら、解説で出て来た作家も読んだことあるし、星新一とか筒井康隆とかにも似たスリル感だ。レコード世代には、順番も重要という事が痛いほどわかるし。長編もいいけど、計算され尽くした短編も凄いな。
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独特な世界観で、分かりにくい話もあったが恩田陸を感じられた。
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ミステリーではないけどミステリアス。無から有を生み出す想像力のたくましさに驚かされる。