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みんなの感想・レビュー・書評
(13レビュー)
第1章 1206年の天命―世界史ここに始まる
第2章 対決の歴史―地中海文明の歴史文化
第3章 皇帝の歴史―中国文明の歴史文化
第4章 世界史を創る草原の民
第5章 遊牧帝国の成長―トルコからキタイまで
第6章 モンゴル帝国は世界を創る
第7章 東洋史・西洋史から世界史へ
前半の内容は『歴史とはなにか』と同じものをより詳細に(こちらの方が時系列的には先だけれど)述べている、というものなので詳述はしませんが、
P248の
「長い長い間、ロシアでも中国でも、支配階級は外来者であり、ロシア人とか中国人とかいうのは、被支配階級の総称に過ぎなかった。そのためロシア人にも中国人にも、無責任・無秩序を好むアナーキックな性格が濃厚であり、強権をもって抑圧されなければ秩序を守ろうとはしない。こうした性格は、個人の自発性と責任観念を前提とする資本主義には向いていない」
という記述。
現在、両国とも(特に中国は)経済成長の傾向にありますが、この見方が正しければ、どこかでこの性質を因とした危機に見舞われることになるのか。日本はどのように向き合うべきなのか考えさせられます。
岡田英弘氏独自の史観による世界史素描の試み。
世界史に複数の歴史を無理矢理つぎはぎしたような違和感を覚えるのは、異なる史観によって編集された西洋の歴史と東洋の歴史を同じ軸でまとめようとしているからだと指摘し、モンゴル帝国を中心とする史観によって初めて西洋史と東洋史の完全な統合が可能となると言うのが基本的な考えになります。
歴史が成立するための前提条件や、中国の得意な史観など、岡田氏ならではの斬新な指摘も多く、読みごたえがあります。
ただ、密度が濃い分、地名や人名を列挙した文章を長々と読むことになり、この部分は正直なところ歴史に詳しくない私には少しばかり苦痛でした。
前半の中国論、ヨーロッパ論は贔屓目に見てもあまりに粗っぽいが後半のダイナミズムは群を抜く。今まで軽視されてきた遊牧民族から改めて世界史を見直すとここまで面白いとは
モンゴル帝国こそが東西世界史を繋げた立役者にして後の国民国家や民族の原型を各地に残したという
節々に挟まる日本歴史学会への警鐘は独断かあるいは緻密な検証のたわものか、危うさこそあるがモンゴル史関連じゃー間違いなく最高の本の一つなのは間違いない
岡田英弘の長所と短所が露骨に現れてるので、彼を好きな人にも嫌いな人にも、一読の価値ありだろう
”世界史”の定義が面白い。
モンゴル帝国はあまり世界史の中で、特別大きな存在感がなかったが、
この帝国によって初めて東洋と西洋をつなぐ歴史が誕生した、という解釈は自分にとっては新しい視点だと思った。
岡田英弘氏の著書を読んだのはこの「世界史の誕生」が初めてでしたが、非常に独特な歴史論を展開される方だと思いました。おそらく歴史学者の中では異端とされるのではないかと思います。岡田史学という言葉もあるそうで、普通の歴史学者とはひと味違うようです。この本を読んで、他の作品も読んでみたくなりましたし、講義を受けたくなりました。 この著書で「世界史の誕生」は1206年だと主張します。 1206年は... 続きを読む »
[世界史の誕生]。岡田英弘歴史学 ●岡田歴史学の本を紹介します。 岡田英弘先生の本を読むと 今まで疑問に思ってきたことが すきっとわかる部分が、かなりあります。 まず[世界史の誕生] では基本前提です。 ●世界史は、モンゴル帝国とともに始まった。 ●民族という概念は、19世紀に発生した新しいもの。 国家の概念も、フランス、革命、アメリカ革命から起こったもので 、... 続きを読む »
歴史は文化である。歴史は単なる過去の記録ではない。歴史とは、人間の住む世界を、時間と空間の両方の軸に沿って、それも一個人が直接体験できる範囲を超えた尺度で把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する営みのことである。地球上にうまれたどの文明のなかにも、歴史という文化があったわけではなかった。
モンゴル帝国誕生の前は、世界史というものは存在しなかった、みたいな説明から始まる大胆な本。
蒙古にとって南は前だから、世界地図の南を上にして(つまりひっくり返して)見て、それが彼らの視点からの世界だ、という説明が斬新で好き。逆さまだという見方を捨てて、これはこういうものだと見れば、ほんとに違う地図に見えてくる。
(要チラ見!)/文庫
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