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みんなの感想・レビュー・書評
(31レビュー)
藤原センセイの小学生時代の恩師が、安野光雅先生だそうで。
正彦君は相変わらず奔放に、いつも通りの持論を展開し、安野先生がやわらかく包んでくれたという感じの会話が続く。
いろんな本を読みたくなる。
巻末にある引用作品リストは、読書の参考になるかもしれない。
著者はどちらも国文学や語学の専門家というわけでないこともあってか、本文は比較的軽い対談形式であり、日本語の美しさを示す例として取り上げられている作品も個人的な好みや経験に偏りがちに感じられる。引用される例そのものもそれほど多くなく、全体としては物足りなく感じられた。ただ、気軽に読めつつ、日本語について、日本語教育についてあらためて考えさせてくれる良書ではあると思う。
極めて個人的な感覚だが、藤原正彦氏の物言いはあまり好きではない。理由は特にない。本当に感覚的な部分で自分とは合わないのだ。
しかし、それでも本書の中で藤原氏が例に出す日本語には美しいものが多くて心を打たれた。
逆に安野光雅氏は、人柄は知らなかったが、氏の描く絵が好きで勝手に好感を持っていた。
だから、本書の中で安野氏が例に出す日本語には「さすが安野さん」という感じで大いに納得してしまうものが多かった。
あまり好きでない藤原氏と、好感を持っていた安野氏が師弟(安野氏が藤原氏の小学校時代の図画工作の先生)というのは驚いたが、結局、美しい日本語は誰が触れても美しく感じるということがよくわかった。
日本語がいかに美しく豊かな言語であるかわかる。
子供の時からもっと文学に親しんでいれば、とも思う。
いまからでも遅くはないか、落ち着いたら文学とやらを読んでみるか。
(2006.04.21読了) 安野光雅先生は、藤原さんの小学校時代の図画工作の先生でした。この本の企画をした筑摩書房の松田哲夫さんは、藤原さんの小学校の四年後輩です。同じ小学校に通った人たちが協力して作った本です。(9頁) 由々しき問題は、若者が美しい日本語、すなわち文学を読まなくなったことである。(我が家でも、息子は、古典文学でも読むけど、娘は、口語体の会話の多い現代小説は読むが、古典や会話... 続きを読む »
画家の安野光雅、数学者の藤原雅彦、2人の「日本語について」の対談を冊子にしたもの。
あぁ、日本語ってホントに豊かなんだ、そしてお2人のユーモアも素晴らしい。
というのと、今後読んだら良い本のガイドブックにもなっています。
この「世にも美しい日本語入門」は、
対談集なので、楽に読めます。
私にとっては、栄養が丁度よかった「良作」。
藤原正彦氏の日本万歳っぷりは大好きです。
日本語でものを考える人が日本人、という藤原氏の定義もとても好きです。
今の日本がどれだけ日本語を尊んでいないか、という話が良く出てましたが
私は、なんとなく、
制度として保護されていなくても頑固に変化しながら残り続ける、というのが日本文化に似つかわしい感じがするので
国の教育制度に押し付けられるではなく
家庭や地域でその響きを伝え続けられているといいなぁ、と思うのです。
もし子育てすることになったら
ダメ親でしょうけども
本だけは沢山読んであげたいと思うのです。
画家である安野光雅氏と数学者の藤原正彦氏の対談。読書の大切さ、美しい言葉に触れる大切さ、そういったものをいろいろな例を取り上げて対談されている。日本語の豊かさ、素晴らしさを教えていただける一冊。
数学者と画家の2名が、子供のことに触れた国語や童話・唱歌についてのエピソードを交えながら、豊かな語彙を持つ日本語をテーマに対談したもの。
上記以上の内容もなく、ただ日本語は美しい、現代の国語教育はおかしい、小学校から漢文や文語を暗唱させて日本や日本語を愛する心を育てなければならない、というのが要点。結局はおじいさんたちの懐古談のインパクトが強すぎて、それ以上の深みが感じられないのが残念。『世にも美しい数学入門』はとても面白く興味深い内容であっただけに、なおさら残念。(09/03/26)
画家・絵本作家の安野光雅と数学者・エッセイストの藤原正彦が、対談形式で、美しい日本語満載の古典や文学作品について熱く語り合ってます。
若い頃から名文に親しむことの大切さを痛感。
安野光雅と藤原正彦の対談。 両氏が師弟関係にあったとは初めて知った。 かたや画家であり、かたや数学者で、二人が日本語の美しさを語るのはへんな気がするが、安野氏の美の根底には文学の叙情があり、藤原氏の携わる数学と言う学問もまた美しいものであるらしく、日本語の美しさを語るのになんら不思議はないらしい。 安野氏の絵本にはじめて触れたとき、じっといつまでみていてもあきない楽しさ、どこかに秘密が隠れていそうなわくわく感を感じた。高い空の上から、ゆったり眺めているような、奥深い感じは、彼の叙情に裏打ちされたものだったのだ。 二人は若いころから、名文に親しむようにと熱く語っている。日本の文学作品、童謡、唱歌には美しい日本語があふれている。もっとも美しい言語の国に生まれたのだから、古典を含め、もっと本を読めと力説する。 美しい日本語に触れ、美しい情緒を培い、祖国への誇りと自信を持つようにと説く。
安野光雅(と藤原正彦の対談)にクラフト・エヴィング商會の装丁なんて素敵すぎる。両者とも齢相応のかたくなさが目についてしまって、対談内容だけを取り上げてしまえば藤原氏が小川洋子と語った「世にも美しい数学入門」よりも劣るけれども、「美しい日本語」が矢継ぎ早に出てくるのは流石。そう、本書にも取り上げられるが「花発多嵐雨 人生足別離」を「花に嵐の例えもあるさ さよならだけが人生だ」と美しく書き下したのは井伏鱒二だ。
藤原正彦の小学校の時の先生が、安野光雄だったとは、つい一月前に知ったばかりでした。
まえがきを藤原正彦が、あとがきを安野光雄が書いているだけでも贅沢だ。
二人について興味がない人が読んでも、面...
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