風信子の家: 神代教授の日常と謎

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488023942

感想・レビュー・書評

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  • 神代教授が主人公の短編集。最近本編はあんまりミステリっぽくないので、こちらは純粋にミステリとして楽しめた。
    脇役として京介や美春、蒼のかなり前の様子が垣間見えるのが楽しい。

  • シリーズもののスピンオフ、らしいけど、そちらは未読。単体でも読めるけれど、京介や蒼ら他のキャラとの関係がいまいち理解できなかったので、やっぱりそっちを読んでからのほうが良いかも。

    大学教授の神代を主人公にした短編5編。神代が西洋美術史の教授ということで、その辺りを絡めた美術ミステリかと思っていたら違った。

    自殺や事故で処理された家族の死に納得できない遺族の求めに応じて、事件に関わっていくパターンが多い。
    なので、どのようにして死んだかではなく、どうして死んだのか、亡くなった人の想いを重点的に描いている。
    ミステリーとしては弱いけれど、神代のいかにも情に厚そうな雰囲気とあいまって好感が持てる。

  • スピンオフ作品。
    表紙誰だろう?と思ったら神代教授の高校時代からの友人。
    (今作、挿絵のページ配置がおかしい。。。
    何故このページの横??というのがチラホラ)

    どうやら彼が中心となって謎解きをしていくようだ。
    (因みに京介氏に性格は似ているとの事)
    教授はあまり謎の中心にはいない。。。

    いくつかの短編からなっているので読みやすい。

    蒼がまだ13歳なので懐かしい雰囲気。

  • シリーズもののスピンオフらしい。シリーズ本編を読み足りない人向けなのかも。これだけで読むには、もの足りなすぎる。
    だいたい、教授は高校まで脳味噌まで筋肉な体育会系だったらしいのに、イタリアから帰った途端にアレよあれよと大出世。やる気もないのに。しかも西洋美術だって?ものごとの裏側とか思索するの苦手そうなのに?ありえない。どういう人生観の転換があったんだー⁉︎
    リアルさを無視して読み飛ばせば、暇つぶしにはちょうどいい軽い読み物。

  • 桜井京介シリーズのスピンオフ。
    教授のべらんめいがギャップでいいです。
    蒼クンこれ以上大きくならないで、と思っているのですが。

  • 桜井京介シリーズのスピンオフ作品。
    神代教授視点から描かれた、5作の短編が入ってました。
    このシリーズが好きな方は、十分楽しめる作品かも。
    自殺関連の話が多い気が…。

    個人的に好きだったのが、
    『干からびた血、凍った涙』。
    蒼ちゃんの未だ消えない苦しみが描かれています。

  • 建築探偵シリーズの番外編。おもったよりBLちっくだった。しかも40代神代教授と13歳の蒼。一度気になったら、脳がそっち系にしか働かん!(笑) トリックは……。まあ、番外編なので。

  • 親友でありライバル
    医師辰野・・・別にシリーズを
    もっていそうだな

  • ミステリって感じより、ファンブック的な感じ?
    自殺ものは読んでて精神的にキツいなぁ…(>_<)

  •  建築探偵シリーズの番外短編集。
     神代教授の視点は読み易い方なのだけれど、相変わらず作中における蒼の存在の持ち上げっぷりに附いていけず、やはり作品との相性はあまり良くなさそうなのだと、ここでも思い知らされる(残念…)。
     ただ、義父への葛藤は「黒影の館」でも挙げられているが、『夢魔の目覚める夜』に見られるような、姉に対する心情の方ももう少し具体的に窺える機会があると良いと感じられた。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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