- Amazon.co.jp ・本 (46ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569787534
作品紹介・あらすじ
「第九」アジア初演の地、徳島県鳴門市板東。板東に転校してきた愛子が、「第九」の歴史や当時の人々の想いに触れ、成長していく物語。
感想・レビュー・書評
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第九にこんな秘密があったとは。。
恥ずかしながら知らなかった。
小学生の読み聞かせにも良い絵本だなぁと思いました。 -
坂東俘虜収容所、この作品で初めて知りました。
俘虜でありながら自由でいる、自由でいるために制約を自ら話し合い従う。お互い信頼しあう。多くの犠牲を出した戦争の中で、敗者をも尊重する稀有な出来事。
音楽で繋がる人々。心の支えと喜び。第九、まさに「歓びの歌」。
船で帰るラストシーン。絵にも味があります。 -
日本で初めて第九が歌われた場所とその経緯を書いた本。
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徳島県にあった、坂東捕虜収容所、のことをご存知でしょうか?
捕虜も人間、国のために戦った人だ、と、とても人道的に運営された、奇跡の収容所、といわれているところです。
捕虜といってもそれまでは普通の人々なので、なかにはパン屋さんや肉屋さんや音楽家などもいたので、ドイツパン作ったりソーセージ作ったり、オーケストラ作ったりして、町の人に聴かせたり教えたりしてたそうです。
そこで、日本ではじめて第九を歌ったので、いまでも六月になると坂東市では第九を歌う……。
12月じゃなくてね。
そういうわけで彼らは国に帰ったあとも日本に戻ってきて暮らした人もいたし、向こうでバンドー会なんてのを作って交流してたりして日本に対していい思い出をずっと持ってくれた……。
ポプラ社から「響け!歓喜の歌声」という本が出てます。
詳しいことはそちらを見てください。
いじめれば憎しみしか生まないし、大事にすれば幸福と親愛が生まれる……。
それがちょうど1918年、100年前なのです。
くすのきさんが、坂東出身とは知りませんでした。
この絵本、作ってくれてありがとうです。
みんな、六月の読み聞かせにはこの本を読もう!
2018/06/01 更新 -
第一次世界大戦時、中国青島で、日本と戦って破れたドイツ兵は徳島県にある板東俘虜収容所に送られた。
ここでは、松江所長の考えにより、ドイツ兵の人権が尊重され、閉鎖まで徴兵されるまでの職業を活かした特技で様々な活動が行われた。
中でも音楽活動は活発で、日本初の第九の演奏が行われた。それから100年。
第九の意味
歓喜よ
美しい神々の火花よ
天上の楽園の乙女よ
我ら情熱にあふれ、
崇高な、あなたの、聖なるところに
足をふみ入れる
あなたの奇しき力は再び結び合わせ、
あなたのやわらかい翼の
とどまるところ、
すべての人々は
兄弟となる
寛容であること
すべての人が兄弟になること
平和への願い
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第一次大戦でドイツ人俘虜たちが暮らした坂東俘虜収容所の物語。
アジア初の第九が演奏されたのが、坂東だったのです。 -
WW1の頃の話。「第九」アジア初演の地、徳島県板東俘虜収容所。板東小学校に転校してきた愛子は「第九」の歴史や当時の人々の想いに触れ、成長していく。
主人公は小3