なにもできない夫が、妻を亡くしたら (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569840918

作品紹介・あらすじ

頼れる伴侶を亡くした時、いかに生きるべきか。名将として活躍した著者が著す、老いの生き方、孤独の楽しみ方。曽野綾子氏との「没イチ」対談収録。

感想・レビュー・書評

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  • 私はノムさんは晩年の監督時代からよく知るようになった世代。奥さんがなかなかに強烈なキャラクターというのも少しは知っていたが、この本ではそんな奥さんが遺したものを語りながら今の生き方についてノムさんの考えを教えてくれる一冊。

    周りにどういわれてもノムさんが深く愛していたのを感じ、少し涙ぐんでしまった。

  • 寂しいんだね。愛妻家なんだね。人生の先輩として参考になる。ただ、いつも強気で野球論を振りかざしている名監督が、家族の話になると途端に弱々しく語る感じが、いとおかし。サッチーと並ぶと8割サッチーが喋ってるイメージだったが、いないとこんなに萎れてしまうのか、と。

  • 元野球選手・監督の野村克也氏が、妻を亡くした後のロスについて語った一冊。

    今までの野球についての話とは違い、彼の生き方を知ることができた。

  • ここ十五年ほどで次々と鬼籍に入っている 京丹後市 私の活躍を報じた新聞記事のスクラップも見つかった 領土の租借が「植民地化」につながることを見抜いていたのだ 敗北力 こうなったら負ける 変わることも厭わない 負け数はダントツの歴代一位だ つまり、私を成長させたのは「弱さ」だったと言える。弱さを受け入れ、味方につけたからこそ、今の私はある。 大袈裟に言えば、我々は生涯をかけてその事を問われ続けているのではないか。改めて最近そう感じるのだ。 吉川英治 我以外皆我師 サッチーはスケープゴートにされたわけだ なんとかなるわよ 大丈夫よ 晩節を汚すだけ 生涯一書生 おかげで田園調布に家が建ったわけだが 「ネームバリューがあって、内容があって、ギャラが安い。この仕事を続けていくならこれは守るべきだ」 玄関で三つ指ついて お追従 歯に衣着せず 息子の団とケニーは野球少年だったから もうひとつは、彼女が孫をあやしていたとき、とても清廉な顔をしていたのを見たからだ。 「極悪人のように言われ、逮捕までされた母さんを守ってやれるのは俺達だけだぞ」 功は人に譲れ 悪妻 ラッキーガール 「俺と結婚して、幸せだったか?」あの世に逝ったら、訊ねたいと思っている。 EXILEまでシークレットでやってきて 亭主手持ち無沙汰で、良い事無し そういうはっきりした目標があれば、「このくらいでいい」と思っている暇などないし、「実現するまで死ぬわけにはいかない」と生きる意欲が湧いてくるに違いない。 エンディングノート バリアフリー 普遍的なエッセンスを抽出した上で、彼等に通じるような表現にアレンジする事が必要だ。 解離性大動脈癌 古田敦也 死を迎えるにあたって、いちばん寂しい事はなにか「やらなかった事を後悔する」事だろう。 笑っていいとも! 中居正広 小沢一郎 女房よ 溜飲を下げた 世代交代 それがさも素晴らしい事のように喧伝される 伊能忠敬 先だって評論家の西部邁すすむ氏が自殺したことが報じられたが その曽野綾子 没イチ

  • ■ヤクルトの二軍のロッカールームに貼ってあった上所重助さんの「おかげさまで」
    夏が来ると「冬がいい」と言う
    冬が来ると「夏がいい」と言う
    太ると「痩せたい」と言う
    痩せると「太りたい」と言う
    忙しいと「暇になりたい」と言う
    暇になると「忙しい方がいい」と言う
    自分に都合のいい人は「善い人だ」と言う
    自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う
    借りた傘も雨が上がれば邪魔になる
    金を持てば古びた女房が邪魔になる
    所帯を持てば親さえも邪魔になる
    衣食住は昔に比べりゃ天国だが
    上を見て不平不満の開け暮れ
    隣を見て愚痴ばかり
    どうして自分を見つめないのか
    静かに考えてみるがよい
    一体自分とは何なのか
    親のおかげ,先生のおかげ,世間様のおかげの固まりが自分ではないか
    つまらぬ自我妄執を捨てて
    得手勝手を慎んだら
    世の中はきっと明るくなるだろう
    「俺が」「俺が」を捨てて「おかげさまで」「おかげさまで」と暮らしたい
    ■夫婦というものは,20代は夢中のうちに終わり,30代は子育て,40代は我慢,50代はあきらめ,60代からが本当の夫婦
    ■「功は人に譲れ」
    ■若い人に行ってはいけない一言
    「最近の若い奴らは…」
    「昔はこうだった」

  • ご存知野村監督の著作。一見悪妻に見えたサッチーが、いかに野村監督を「運転」してきたかがよく見える一冊。やはり家では素直に妻に従ったほうが、円満になるのだろうか。

  • 頭ごなしに自論を主張するのではなく、科学的根拠等前置きしながら自論を述べるのは野村さんらしいと思った。
    例えば老人がすぐキレるのは前頭葉の衰えもあるがそれ以外に・・・、のような感じ。
    多分中高年向けに書かれた書物だと思うけど、生き方は若い人にこそ読んで欲しいと思った一冊。
    再読したい。

  • サッチーとのなれそめから亡くなった当日のこと、その後の生活についてなど。
    テレビやネットで既に見聞きした内容が大半なのと、ページ稼ぎのようなくだりも多くてちょっと期待外れでした。
    巻末の曽野綾子さんとの対談にもっとページを割いてたら、それなりにタイトルに見あった内容になってたかも。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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