マジックアウト 1

著者 :
  • フレーベル館
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本棚登録 : 127
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577039120

作品紹介・あらすじ

未曾有の危機に瀕し、絶望におちいった国。救うのは、天賦の「才」か、積み上げた「知」か?すべてを失ったそのとき、新しい何かがはじまった。真の天命とは何か?エテルリア国存亡の危機を救うため、定められた道を変えていく少女の永きたたかいが、今、幕を開ける。本格長編ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • なんの為に生まれてきたのか。
    安定への慣れから、考えることを止めていないか。
    色々考えさせられた。続きが気になる。

  • 誰もが何らかの「才」を持って生まれてくるエテルリア国で、アニアは何の才も持たない無才人として生まれた。
    電気や治安、食糧生産・医療などすべてを才術に頼っているエテルリアで、突然才術を使うことができなくなってしまい、人々は大混乱。
    アニアがずっと地道に培ってきた知識は活かされるのか!?

    早く2巻が読みたいです。

  • 世界観に圧倒された。
    私たちは「才」を持っていないけれど、現代の日本にも通じる所があると思う。
    人間の勝手な都合で今のように暮らしていると、
    「マジックアウト」が起こるかもしれない。
    私はもとから環境に関心はあったが、この本を読んで、改めて生活を変えていかなければならないと思った。
    無才人として差別されながらも、知識を身に付け、前に進んでいくアニアがかっこいい。
    タンタニアやシシジリアのような友だちがいるっていいなあと思った。

  • 超おすすめ!個性・才能・人間性とは何か。どれだけ温厚な人格の人間でも、潜む攻撃性を抱えている。汐見先生のテーマが思い出された。主人公アニアを通して壮大なファンタジーが繰り広げられる超気になるシリーズ第1作です。

    韓流ドラマで描かれるような ヒロインの心根の強さも感じられ、グイグイ引きこまれます。
    日本の作家さんが、このスケールの児童文学を世に送り出してくれたことに少し驚きました。

  • ゾラの最期には涙が出ました。
    文句言うんは誰にでも出来ますわなあ。
    いじわる役のヴェネリアはどうなんのかなあ。
    続きが楽しみです。

  • 今日と同じ明日が続く、何の不自由もない魔法の街。その魔法の力が消滅したら…。
    異世界ファンタジーかと思いきや、私たちが生きるこの現実の世界の話なのかもしれない。

  • すごい。このタイミングでこの物語。風力発電、マジックの消えた(マジックアウト)エテルリア国、無才人のアニア。壮大なスケール。次巻、待ちきれない。

  • コロナ禍の今読むべき本
    子供向けだが今なら大人でも楽しめる。
    マジックアウトが起き、電力や食料、医療が十分になく困っている人たちの姿を読むと、コロナ禍や災害の時を連想してしまう。
    コロナ禍の今、批判し合うだけでなく皆が協力することの大切さを感じさせてくれる。

  • 誰もが才術と呼ばれる魔法のような力を持つ国に無才人として生まれ蔑まれてきたアニア。ある日突然国中の才術が失われその力に頼りきっていた国はパニックに陥る。唯一才術のない国のやり方を学んでいたアニアは国の最大の危機を救うために仲間と共に立ち上がる。

    あるのが当たり前だったものが突然失われたことで動揺してただ嘆き、怒るばかりの大人たちを相手にしなくちゃいけなくなった気弱で心優しいアニアが不憫で仕方なかったです
    それでも仲間たちに支えられながら必死で頑張る彼女の強さを応援せずにはいられませんでした

  • マジックアウトが起きて、今まで何不自由なく生活していた人が堕ちていく様が人間の弱さそのもので、こんな時に本性って出てくるんだなと思った。

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著者プロフィール

『水色の足ひれ』(第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞・BL出版)で作家デビュー。主な著書に『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(第28回うつのみやこども賞受賞)『ぼくのネコがロボットになった』『リジェクション 心臓と死体と時速200km』『雨の日が好きな人』(以上、講談社)、『セイギのミカタ』(フレーベル館)、『つくられた心』(ポプラ社)、『一〇五度』(第64回青少年読書感想文全国コンクール中学校部門課題図書)、『アドリブ』(第60回日本児童文学者協会賞受賞)、『世界とキレル』(以上、あすなろ書房)など。
イタリア在住。日本児童文学者協会会員。季節風同人。

「2023年 『おはなしサイエンス AI(人工知能) ロボットは泣くのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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