ルネサンス文化史: ある史的肖像

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582238365

作品紹介・あらすじ

歴史意識から哲学・科学・芸術まで史上最大の文化運動の多様な特質を浮彫りにする斯界の泰斗による簡にして要を得た名著。

感想・レビュー・書評

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  • 副題が「ある史的肖像」とあるように(ただし原題とは異なる)、14世紀末から16世紀に至るルネサンス文化に関わる哲学者、科学者、歴史家、芸術家、その他諸々の人物を中心に、ルネサンスの前提、成立、特徴、ポイントなどを網羅的に描く。あたかもジョルジュ・ヴァザーリの『芸術家列伝』を敷衍したような全体像となっている。
    主要人物は概ね登場するが、何しろ人数が多いので人々の波に溺れそうになる。その中でも特にペトラルカ、エラスムス、アルベルティ、ピーコ・デッラ・ミランドラなどの人文主義の重鎮を主軸に据え、ルネサンスの起源から始めて哲学・教育・政治・宗教・科学・文学・美術などあらゆる分野での関連人物の事績や互いの影響を論じる。
    中世とルネサンスの間を完全な断絶とは捉えず、ルネサンスは中世の世界を引きずりながらも大きく変容していくものと捉えている。
    やや散漫な印象も受けるが、ルネサンス期の重要人物を一通り知るのには格好のガイドとなるだろう。

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