みんなのレビューページ
みんなの感想・レビュー・書評
(29レビュー)
博覧強記の編集家・松岡氏の案内による白川静入門。
漢字の母体は単なる象形文字にあらず、
そこには呪術が込められていた――
という冒頭でいきなり目からウロコ。
表意文字って素晴らしい。
漢字かなカナ混じりで読み書きできることの幸福を
噛み締めてみたりして。
文字の背後には、文字以前のはかりしれぬ、悠遠なことばの時代の記憶が残されている。 漢字は、今日のわれわれが失ったかもしれない、多くの記憶を蘇らせる、時空の箱舟、であろう。
巨大な知性、白川静 の見取り図としての入門書であります。
白川静氏及びその思想、学説について簡潔に纏められており、入門書としては最適。漢字圏に住む人間として、白川氏の著作は最低一冊は読むべし。
[ 内容 ] 白川静は、甲骨文、金文など漢字の始原を訪ね、「文字は神であった」という斬新な視点に基づき、『字統』『字訓』『字通』を初めとした多くの本を著した。 その研究により文化功労者に選ばれ、文化勲章を受章している。 だが厖大な著書の故もあり、その全体像は把握しにくいものだった。 博覧強記の著者が“巨知”白川静に挑み、その見取り図を示した初の入門書。 [ 目次 ] 第1章 文字が... 続きを読む »
分かりやすく書いてはあるが、たんに白川静を褒めちぎることに終始している。平坦である。唯一、僕が白川静の伝記的な部分をほとんど知らなかったため、氏の一生について書かれた箇所は興味深かった。僕は課題図書であったため読んだが、そうでもない限り、本著を読むぐらいならそのまま白川静自身の著作を読むほうがずっと素敵だと思われる。
博覧強記の著者松岡氏が”巨知”白川静に挑み、その見取り図を示した、初の「白川静入門書」
(続きは以下)
http://muratyan.cocolog-nifty.com/book/2009/05/post-37db.html
「白川静」、この名前、実は随分前に身近な知り合いから知ることになったのですが、当時は「へぇ~、そんな人がいるんだ~。」くらいにしか感じてなかったんですよ。その知り合いが話す内容が「万葉集」の話だったもんで。 いやはや、私には、歌や詩というのはどうにもとっつきが悪くて。(^^;) でも、その人の面白がるポイントはかなり私のツボと似ているもんだから、ピンとこないと思いつつも、何がそんなに面白いんだろ... 続きを読む »
この人、すごいよー。 ここまでマニアックな分野に人生を投じて、自分なりの結論?信念?発見?何て言うか、誰も思いもしないような真実を提唱するって、本当にすごいことだと思う! 文字に興味があるかどうか別にして、 この人の生き方はとってもimpressiveだから、それを感じるために読んだら良いと思う! ひとつの事にとことんこだわって、例えそれが周囲に受け入れられなくても、批判を受け... 続きを読む »
白川静とその研究・功績について書かれています。
相当に噛み砕いて書かれているのだろうと思いますが、
白川静への入門書としていいと思います。
語源や字源といったルーツものは大好きで、
それについて書かれた箇所はものすごく集中して読んでしまいました。
白川氏本人の著書も読んでみようと思います。
松岡さんの語り口が意外に読みやすかった。
白川静のとっかかりとして最良の書ではないだろうか。
とくに文字に呪能があるという考え方は、そもそも日本人の根底にあるものを掘り起こしたわけだから納得しやすい。
白川さんの本を読もうというきっかけになった。
松岡、内田などなどが絶賛する人について知りたく買ったが、周辺の知識が足りず読破ならず
なんとなくすごい人であることはわかった。
西洋思考でなく、アジア思考では世界が異なるのだろう。
漢字のグレートマザー「サイ」
「口」ではなく、神の言葉の入れ物。
白川は「呪能起点」という漢字の成り立ち論で当時の学説に異をとなえた。
そもそも、古代人が現代人のように合理的に生きていたという仮説自体が
疑われるべきものであり、白川はそれを真っ向から疑った。
生きるうえで派生する概念はすべて神事とつながっていたのかもしれない。
2011.2.23~3.7
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

