図解超高速勉強法: 「速さ」は「努力」にまさる!

著者 :
  • 経済界
3.53
  • (53)
  • (103)
  • (144)
  • (22)
  • (7)
本棚登録 : 1024
感想 : 107
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766783193

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 横着に勉強をして成果を上げるための「勉強のしかた」を伝授するための本です。

    速読と精読はどちらがいいかと考えてしまいますが、全体を理解するための勉強の本は、どちらかというと速読を何度もくりかえしながら学習したほうが効果的であるという主張に賛成です。
    ぼんやりと全体を理解することは、著書もいっていますが、効果があると思います。小説は精読でいいと思います。大書は、何回かぼんやり読んだあとに、精読してもいいかなと読みながらそう感じました。

    気になった点は、以下です。

    ・心から欲していなければ、本気でなければ、実現力はぐんと落ちます。モチベーションは高まらず、集中は持続せず、勉強が進むはずはありません。
    ・超高速勉強法の第一歩は、集中力の養成と持続です。集中力に最高の効果があるのが、自己暗示です。
    ・自分に暗示をかける暗示語は、特別な言葉でなくてかまいません。①行動が変わる言葉、②行動に移せる言葉、③行動が増す言葉、でさえあればいいのです。
    ・永平寺でまず、修行僧に教えることは、「我見を捨てよ」だそうです。よけいな字がを切り捨て、ひたすら、「形」の中に自分をはめていくのです。自分を否定し、否定しきって、なお、最後に残るのが、仏教でいう「真の自己」というわけです。
    ・ピカソは、「目に見えるいっさいのムダを切り捨てて、最後に残ったものが真の芸術である」と喝破したといいます。
    ・言葉やイメージは、具体的でなければなりません。
    ・あれもこれもと意識を分散せず、これだけは確実にやるものにしぼってやること。

    ・努力すればするほど悪化する これを、「努力逆転現象」といいます。
    ・「いいかげんにしよう」という暗示語を使うとよい。「いいかげん」とは、本来「ほどよい」というプラスの意味です

    ・「長い時間」より「多くの時間」を見つけよう
    ・一般的に人間は、時間通りにピタッと終わらなければ、あとは、ズルズルとなりがちです。そんな非効率的な時間をすごすより、目標に達してなくても、時間がきたらピタリをやめましょう。
    ・読書時間は、主に次の5つです。①朝のトイレタイム、②出勤時の電車、③昼休み、④帰宅時の電車、⑤就寝前のふとん
    ・チャンスは「人と違う」ことにある
    ・わからなくてもいいから前に進む です。短時間に試験に合格するとか、専門知識を高速で蓄えるとかの場合の、前倒し勉強法です
    ・凡事徹底:平凡なことを徹底してやることで、非凡な人間になれるという意味です。
    ・記憶力を高めるには、「記憶する前に、まず整理する時間をつくる」ことが大切です。
    ・わかったことはおぼえらます。でも、わからないことでも、①共通点はないか、②どこかに法則はないか、③どこかパターン化したものはないか、などで覚えることができます。
    ・テキストは、薄いものを使う

    ・勉強をする時も、自分は、プラス思考が強いのか、マイナス思考が強いのかで、勉強の計画の立て方は違います。プラス思考が強いタイプは、不得意分野を優先、マイナス思考の強いタイプは、得意分野をまずやって自信をつけてから不得意分野をやるのがいいです。
    ・継続は力:わからないものはわからないままにしとけといっているのではなく、めげずに継続していくことでわかる日がやっているということです。
    ・脳は使えば使うほど進化する
    ・勉強嫌い:心理的抵抗感があれば、知識は定着しない
    ・楽しいことは続けられるシステムにする。①わかる⇒②できるで自信をもつ⇒③できたという達成感⇒④だから、おもしろい、
    ・前半を速読すると、後半を想像することができるようになる。あっていようがいまいが、想像すれば、記憶が固定化して知識として定着していく効果がある

    ・記憶力を増強する4つの絶対法則 ①反復する、②関連付ける、③整理する、④思い出すクセをつける
    ・シンプルな勉強法 ①問題集一冊のみ、②機械的にやる、③テキストは必要なところだけ目を通す
    ・記憶ポイント ①鉛筆は、Bか2B,②問題集は、試験まで最低5回くりかえす

    ・要領の悪い人は全体が見えていない
    ・速読の基本は、わからなくても読破する

    ・本の読みかたは、5通り ①素読、②精読、③熟読、④瞬読、⑤速読

    ・早く理解したかったら、図解せよ
    ・勉強法として、「くり返し」はいいが、「時間延長」はいけない
    ・速読速解ができる人は、視読力がつよい。視読とは、文字を音声化することなしに、理解する力である。
    ・迷う人は本番に必ず弱い
    ・凡事徹底をするには、①平凡さ、②シンプルさ が大切
    ・ど忘れ防止法、勉強したら十分に眠ること、これだけでかなり効果がある。それと、きっかけになるものを用意する。「基礎結合法」という。
    ・自分はここが限界といえは、そこが限界となる。だめでいいからやってみる。できなくていいからやってみる、ムリでいいからやってみる。と考える。

    目次

    はじめに

    1章 「あせり」をうまく使え
     「成功暗示」から始めよう
     怠け心を封じ込める
     「無力な努力」をなくしていく
     集中力の疲れをこまめにとる

    2章 「長時間」の損に気づこう
     終わらなくても定刻でやめる
     「みんなも」発想を嫌え
     準備に時間を使うことで時間を増やす

    3章 「平均点」は上げなくていい
     「自信をつける」を指針にする
     頭が固くなったと誤解している人に
     「瞬間理解力」を深めよう

    4章 「目次」を暗記せよ
     教科書より問題集が記憶には効く
     「逆に考える」ことで回路が太くなる
     おぼえにくいものをおぼえる法

    5章 「わからない」ままを恐れるな
     自分を「多読家」につくり変える
     速度を上げて理解度を下げないために
     常に「いいスピード」を保つ

    6章 頭はリラックスでより強くなる
     「要領力」をつけよう
     「ど忘れ」防止法
     速く回復する頭になる
     これで「合格力」に絶対の自信がつく

    おわりに

  • かなり売れている本らしいので購入。精神論や根性論に陥らず人間の弱さをちゃんと分かっている人が書いた勉強法の本。勉強をする上で土台となる考え方のように思うのでこういうことを学校で教えて欲しかったです。特に意識したいことは以下7つ。資格の勉強とかしたくなりました。
    ①具体的に勉強の目的を考える
    ②勉強=記憶+想起なので想起訓練必須
    ③完全レベルを下げる
    ④分かるところからやってエンジンに
    ⑤問題集はざっとやって5回反復
    ⑥テキストから読むのではなく問題から解く
    ⑦分からないのは気にしない。止まらないこと。

  • 勉強をテーマとし、時間術や記憶術、速読や体調管理等、たくさんの役立ちテクニックがまとめられていた。

    これまで読んできた自己学習、仕事関連の実用書が、いいとこ取りで、さらに真新しい内容と合わせてこの一冊にギューッと圧縮されたような感じの良本!(語彙が少なく申し訳ない)

    図書館で借りてきたが、今後何度も読み返したく、結局本屋に買いに走った次第です。

    志望校合格を目指す受験生、資格取得を目指す社会人、そしてこれから仕事を覚えていく新社会人等、「勉強している人」には万人にオススメです!

  • 超多忙でありながら、最短で結果を出したいという欲望が日々強くなる中で手に取った一冊。学生時代のように豊富な時間の中で可能な限りの努力を投資するといった荒行は、物理的にも不可能だし手法としても有効とは思えない。「努力」という自身がかつて好きだった言葉に、違和感を覚え始めた今日この頃、効率と工夫を常に常考する姿勢を持ち続けたい。

    ◆集中できないのはイメージがあいまいだから
     ・頑張る内容を定量的に、具体的にすること。

    ◆問題集の簡単五回反復法
     ・問題集中心の勉強を取り入れてみようと思う。実際にどこまでの効果がでるかは分からないが、より具体的に努力をする一つのきっかけにしたい。
     Ⅰ:解答を見ながら問題集を最後まで解く。
      ・分からない用語は無視する。
     Ⅱ:解答を消して再度解く。
      ・分からない用語をチェックしながら読破。
     Ⅲ:解答を見ずに自力で解く。
      ・正答率30%目標
      ・何が分からないのかを確認する。
      ・分からない問題にはマーキング
     Ⅳ:分からない問題を解く。
      ・正答率50%目標
     Ⅴ:不正解の履歴のある問題を解く。
      ・正答率80%目標

    ◆終わらなくても定刻でやめる
     ・今後、勉強のルールに取り入れようと思う。勉強時間が長くなり、ただの苦行に近くなっている節がある。

    ◆早く理解するには早く図解せよ
     ・頭の中で即イメージができることが理解となり、理解できるから記憶に繋がる。人間が生まれた当時のことを覚えていないのは、言葉を持っておらず世界を認識できないからだと言われることにリンクする。英文の読解やリスニングの際も、聞いた・読んだことが頭の中で即イメージができるかが重要であると認識した。

    ◆限界は心がつくる
     ・これからの努力は自分の力を信じること、実現可能性を否定しないことを念頭におきたい。

  • 結構ためになる

  • 効率の良い勉強の仕方を紹介してくれる本。
    なんか急に勉強したくなった。それが一番。
    あと子供が勉強する頃に勧めたい。

  • 勉強法に関する本はたくさんありますが、ある書評サイトで高い評価だったこの本を読むことにしました。
    近いうちに、資格を勉強するわけではありませんが、このような知識はどんなときであっても参考になるものです。

    この本は、スピードを優先にした効率的な勉強法を紹介するものであり、限られた時間の中で結果を出そうとする人には、結果に直結するノウハウがつめられています。
    単なる勉強法にとどまらず、記憶術や速読術にも言及しており、実践的な1冊といえるでしょう。

    特に、時間設定については非常に参考になる内容でした。

    今後、本当に勉強をしなければならない場面になったら、ぜひ実行してみたいと思います。


    <この本から得られた気づきとアクション>
    ・何事にも時間の有効活用が最重要ポイントとなる
    ・集中力の低下を考えると、最初からテキストを読むのではなく、逆から読むことも行ってみる
    ・詰め込むだけでなく、思い出すための時間を意識的にとる。これはアウトプットを意識した読書にも通じるかも
    ・最低限の速読の技術は、知的作業の基礎となる。本書指摘のように意識すべき。倍の早さで2回読んだほうが理解度が高まるという考え方は応用できることが多い

    <目次>
    1章 「あせり」をうまく使え!―集中力が自然に増強するテクニック
    2章 「長時間」の損に気づこう―常に良質な勉強時間を保つコツ
    3章 「平均点」は上げなくてもいい!―自信一つで合格力は十分に高まる
    4章 「目次」を暗記せよ―データは形さえ整えば大量におぼえられる
    5章 「わからないまま」を恐れるな―速読術を訓練なしで身につける法
    6章 頭はリラックスでより強くなる―疲れない頭になる意外な生活習慣

  • ・テキストは薄いもの
    ・パワポで1日10問自分の問題集作り
    ・新聞コラムトレーニング
    ・章決め 機械的に
    ・ペンキ屋方式
    ・問題、解答、理由、例外
    ・目標と願望の違い
    ・はりつけ法

    いままで勉強の仕方を教わった事が無かったので、非常に読んでよかったなって思える一冊。
    いままでなんとなくわかっていたことがこのように本になっていることで、自分の中で言語化することができた。その結果、勉強に対する自信が深まったように感じる。
    あとは実践するのみ!

  • 各章ごとのエッセンスメモ

    第1章 集中力の増強
    ・具体的な目標を設定し、時間制限を設けて取り組む。
    ・無意識の暗示をポジティブに
    ・悪い思考は考えないようにすればするほど増幅する。

    第2章 勉強時間を保つには
    ・口だけの人=もともとやるつもりが無い人
    ・1回の勉強時間を多くするより、短い勉強時間を多く取る。
    ・法則に気づくことが効率的に覚えるコツ。
    ①共通点はないか?
    ②法則はないか?
    ③パターン化できるものはないか?
    ・全体を細分化して、細分化したものを図解する。文章と交互に見直す。

    第3章 自信が大切
    ・自信をつけるには、得意なことを、簡単なものから継続してやる。
    ・上手く行っている人の真似から入る。真似をすることで感情も真似したものと類似してくる。

  • 速読術や記憶術と組み合わせた勉強法について解説している。自分の勉強法に限界を感じ、何かアイデアが欲しいときに読めば、いいヒントが見つかるかもしれない。

    この本だけでなく、類書を何冊も研究して、自分に合った方法をつまみ食いして組み合わせるのがいいと思う。

    本によっては正反対のことを言っている場合もあるが、それはどちらでもいいのだと思う。

    もちろん勉強法の専門家になるわけではないから、勉強法の研究に没頭しすぎて肝心の勉強そのものが疎かになっては本末転倒だが(笑)。

全107件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

日本ブレインアップジム代表

「2019年 『ズボラでもラクラク! 超効率勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椋木修三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×