ピタゴラスの生涯: 付録:黄金の詩

  • 晃洋書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771018921

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  • 「ユリイカ 特集=偽書の世界」の黒川巧 「文字を残してはならない、と彼は言った――ピュタゴラス教偽書と死者としての文字」つながりで。/著者自身はピタゴラスよりだいぶ時代がくだった人のようで、ピタゴラスについて語ったとされる書物を集めて編んだもののようだ/黒川作品では、一部省略されていた、黄金詩を全部読んでみたい!というのがこの本を手にとった動機。/以下のものを抑制できるように君をしつけるのだ。第一に、胃袋と仮眠と紅色を、そしてまた怒りをもだ。そして醜いことを決して行うな。他人と一緒でも、自分独りだけでもだ。だれに対してよりも、君自身に対して最も恥じよ。/行為においても言葉においても正義を練習せよ。また何事につけても無思慮にふるまわないように君自身をしつけるのだ。そしてよくわきまえよ、死ぬことは万人の定めであることを。/飲み物と食べ物と運動のいずれにも適度を守れ。「適度」とは、後で君がそのために苦しむことのない程度、という意味で私は言っているのだ。/といったあたりが響いた。/また、/ピタゴラスの4つの教説。1、魂は不死。2、魂は各人の死後に別類の動物の内へ移転すること。3、ある一定の周期ごとに、かつて起きたことが再び起き、およそ何一つとして、新しいことは決して起きないということ。4、生まれてくるすべての生き物は同族者だと考えねばならない/また、ピタゴラスが、熊を訓戒し、牛と話して豆を食べないよう諭し、飛んでいた鷲をまねきよせ、川と挨拶を交わし、同じ日に遠隔の2つの場所に現れた、などという伝説じみた話も掲載/ピタゴラスの食事は、朝食は蜂の巣か蜂蜜。夕食はキビのパンか、大麦のパンケーキ、煮た野菜か生野菜。たまに神に供えられた動物の肉、それもあらゆる部位の肉ではなく。/といったあたりが印象に残った。

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